本作のコンセプトはずばり「オンライン乱戦格闘アクション」です。FPSやTPSなどではおなじみですが、近接戦闘が中心で、しかもオンラインの多人数乱闘は、おそらく今作が初めてではないかとのこと。「新ジャンルに挑戦」と胸を張ります。
シングルモードに加えて、多数のマルチプレイモードが用意されており、最低でも8人以上で楽しめるとのこと。シングルモードのストーリーは極めてシリアス。一方でマルチプレイは、みんなでわいわい遊んで欲しいと語られました。
主人公は『MAD WORLD』にも登場したガテン系の「ジャック」と、イケメン警察官の「レオ」の二人。それぞれにストーリーを進めていくと、やがて物語の全貌が理解できるようになる・・・というもの。もっとも『MAD WORLD』との直接のつながりはないとのことでした。
ゲームの舞台は、世界規模の戦争の結果、各勢力が入り乱れ、無法地帯と化した架空の都市。チェイサー(いわゆる賞金稼ぎ)のジャックは、少女の依頼を受けて行動。一方、警察的な組織で特殊部隊に所属するレオは、ある人物の捜索の命を受けて、犯罪者の巣窟に足を踏み入れます。
さまざまな経緯を経て二人は遭遇し、ぶつかり合い、やがて・・・というストーリー。ステージによっては、2名の助太刀キャラクターが登場し、プレイヤーキャラクターを変更して戦うこともできるとのこと。時にはジャックやレオがボスキャラとして立ちふさがることもあり、熱いバトルが展開されます。
ステージをクリアするごとに、マルチプレイで使えるキャラクターがアンロックされていく仕組み。ジャックは喧嘩屋、レオはムエタイといった具合に、それぞれのキャラクターで固有の格闘スタイルが設定されており、中国拳法の使い手や、ネタキャラクターもいるとか。それぞれ固有の格闘スタイルに、キラーウエポンが設定されています。
ただし飛び道具のたぐいは少なく、徹底して近接戦闘にこだわっているのが特徴です。ちなみにE3ではニンジャがモチーフの「ゼロ」と、女性キャラの「マチルダ」が人気とのことでした。
また一カ所にキャラクターが集結しすぎないように、ATE(アクショントリガーイベント)というイベントが発生するのも特徴の一つです。AIがステージを監視しており、キャラクターが集まりすぎたと判断したら、空爆や暴走トレーラー襲来などのイベントが発生。キャラクターたちがステージ上ではじけ飛ばされてしまいます。
会場の試遊台では4人同時対戦の「デスマッチ」モードが体験できました。体がもっとも大きく、打撃力は高いが、移動速度が遅い「BIG BULL」というキャラクターで参戦。あたるを幸いなぎ倒し、キラーウエポンのラリアットが決まると爽快感は抜群です。もっとも周囲からボコられると、なすすべもなくやられてしまいました。シリアスさが強調されたシングルモードですが、マルチプレイはなるほど、何もかも忘れて楽しめそうです。
一つ面白かったのは、自分以外のキャラクターの体力ゲージが表示されないこと。そのため相手の状況などは、推測で考えるしか有りません。そのため初見プレイではボタン連打で戦う、いわゆる「ガチャプレイ」が多くなりそうです。時間の都合上、ゲームの奥行き感を感じるまでには至りませんでしたが・・・。この点は
プロデューサーの稲葉敦志氏に伺うことができたので、別の記事で紹介しましょう。
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