■ネットイースのマーケティングディレクターが独立し独自の解釈で『西遊記』をゲーム化
ネットイースといえば、中国オンラインゲーム産業黎明期から勇猛果敢にゲーム開発にとりくむメーカーとして知られています。韓国制MMORPGのサービスが活況の中、国産の『大話西遊OnlineII』で一気にオンラインゲームのメジャープレイヤーとして台頭した総合ネットサービス事業者です。その成功のカギと言われているのが同社の展開してきた様々なオフラインならびにオンラインイベント。そしてこのイベントの企画運営をおこなってきたのが黄華。
黄氏はその後、ネットイースを離れ、外資系企業、国内企業を経て、狼旗網路(以下、狼旗)で『西遊3』の開発を開始。現在、その商業リリースに向けて展開中です。そんな黄氏が本作に対する意気込みについて語ってくれました。
「開発スタッフのなかの多くの人が『大話西遊OnlineII』開発経験者です」とは同氏の談。たしかにそれ以外のキャリアを積んでから狼旗に来たクリエイターも数多くいるようですが、ある意味、『西遊3』は、『大話西遊』シリーズの精神的後継者と言えるかもしれません。移動時は2.5Dという中国では、一般的な表現を維持しつつも、バトルシーンは、完全3Dを実現。戦闘中もマウスをグリグリと動かせば、ユーザー好みの視点へと切り替えられる事が出来ました。更にこだわったのが、バトル時の対戦者同士のクロースアップ。互いの微妙な表情の変化を見定めながら戦闘出来るのはさながら、日本製シミュレーションバトルゲームの西遊記版といった感じでした。
「長年に渡って取り組んできたので是非日本でも展開したい」と意欲を見せる黄氏。一般的な中華的世界観のみならず、深海ワールド、仙女の国ステージなどもあるようで、西遊記の世界観をこれまで以上の再現しているようです。黄氏の今後の活躍、そして『西遊3』の中国国内での今後の展開に期待ですね。
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