東京ゲームショウ2011にはシミュレーション用のコックピットまで用意してあり、近代HOTAS式(右手側に操縦桿、左手側にスロットルレバー)ではなく、第二次世界大戦時の中央ステッキ型の操縦桿型が用意されていました。ロールとピッチ軸で動き、このコックピットも販売しているそうです。
今回プレイできたのはシナリオの一つ、日本軍空母をアメリカ軍の爆撃隊から守り切る作戦。ゲーマーとしては近代のジェット戦闘機系はそれなりにプレイしているが、太平洋戦争やレシプロ戦闘機は専門外であり、ちょっと緊張します。
シナリオ開始前に戦いに至るまでの経緯がナレーターによって、作戦ブリーフィングの形で語られます。意外にも英語で、アメリカ軍の視点からの解説。戦史を実体験しながら覚えるので、歴史の勉強にもなるかもしれません。作戦の解説は英語でも、今回は日本軍として出撃です。
ミッションに使う機体として選択できる機種は数多く、開発順に並べられています。ウィキペディアで見たゼロ戦の各種がズラリ。戦争中にも絶えず性能の向上を目指し、アップデートされ続けた系譜がそこにあります。各種パラメータも細やかに異なり、かなりの作り込みが伺えます。
残念ながら、筆者は門外漢なので、一番性能が高そうな最後期型を選んでみた。歴史上ではこの機体はこの戦いに参加できなかったのかもしれない。そういったちょっと異なった歴史を楽しむのも一興でしょう。
ミッションをスタートすると美しい青空に飛ぶ日本軍機を操縦する場面から。遥か遠くまで見渡せ、遥か彼方に黒い粒が空に浮かんでいる。アメリカ軍の航空機、たぶん爆撃機だ。スロットルを最大に入れて、高度を上げる。本当に遠く彼方まで見渡せる。誘導式ミサイルが無い時代なので、きっちりと距離を詰めて、敵機を狙わなければ機銃は当たらない。
うろ覚えの戦術を使い、上から降下をして、スピードを付けてすれ違いに撃墜をする。上昇性能に限界があるレシプロ機には有効なはず・・・。
しかし、これが案外難しいのです。操作感もつかめておらず、元々の操縦技術の低さも相まって笑える程に弾が当たらない。機銃の弾も無限にあるわけでないので、ばら撒くワケにはいかないのだが、どうにも当てられない。鈍い動きの爆撃機でさえ、こうだ。戦闘機との巴戦なんて想像もできない。一瞬にでも撃墜されそうだ。
そこで期待をするのがネットワーク機能。製品版では、頼もしい味方がネットを通して僚機になって援護をしてくれるのかもしれません。また、ライバルと空戦を楽しめるのかもしれません。
今まではPCゲームの独壇場だった太平洋戦争時代の戦闘機シミュレーターですが、『蒼の英雄 Birds of Steel』は高いリアリティにゲーム性を入れたゲームとなっています。レーダーや視認を補助する敵識別のアイコンといった、ゲーム要素を取り除くとかなり実機に忠実な体験ができます。飛行機好きなら、お試しあれ!
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