『Art Style』は、DSiウェアとWiiウェアで配信されている、サウンドとビジュアルがリンクしたハイセンスなゲームシリーズです。現在DSiウェアで7タイトル、Wiiウェアで5タイトルが配信されています。
なんとな~くオシャレな気分にさせてくれる本シリーズ、10月18日より最新作『PENTATENTACLES(ペンタテンタクルス)』が配信となったので、早速プレイしてみました。
■エネミーを吸収せよ!
『PENTATENTACLES』は触手をもった生命体を回転させながら操作して、色とりどりのエネミーを吸収し触手を伸ばしていくアクションゲームです。つい「触手プレイ」といういかがわしい言葉が頭に浮かびますがCEROレーティングはA(全年齢対象)なのでお母さんも安心です。
「深海」や「体内」をイメージしているということで、自機の生命体もエネミーも微生物を彷彿とさせるデザインになっています。
ゲームモードは触手を決められた長さまで伸ばす「STAGE」、2本以上の触手をひたすら伸ばしていく「ENDRESS」、1本の触手のみ伸ばしていく「SNAKE」の3つが用意されています。
というわけで、まずはSTAGEをプレイ。レベル1の段階ではイエローとオレンジのエネミーが登場しました。色は最大5色まで増えるようです。
■立ちはだかる「慣性の法則」!
開始時はエネミーも少なく、快適にプレイできたのですが・・・違う色のエネミーに触れたとたん、触れたところから触手がちぎれライフ減ってしまいました。
触手は「慣性の法則」に従ってふわふわ~と漂うので、長くなればなるほどその動きをコントロールするのが難しくなります!右回転・左回転の転換による触手の動きを把握しておかないと、思わぬところで触手が一気になくなってしまう・・・なんてことも!
ちなみに筆者はプレイ開始時、回転操作と慣性の法則による動きにまったく慣れず、自機を上下左右に動かすことでエネミーに接触していました。回転の意味がまったくありません(苦笑)
また、1色だけ触手を伸ばしてしまうとほかの色のエネミーに触れるのが難しくなってしまうので、バランスよくエネミーを吸収していくことも大切です。あと一歩のところで大転落・・・なんてこともしばしば。
ENDRESSやSNAKE モードでは長くなった触手を圧縮する「圧縮アイテム」が登場するので、腕に自信のある方はどこまで触手を増やせるか、限界までチャレンジしてみてください!
■サイクロンはここぞという時に
「サイクロンアイテム」を取って回転し続けると、「サイクロン」が発動し一定期間触れたエネミーをすべて吸収できるようになります。これも操作に慣れるまで発動のタイミングがわからず宝の持ち腐れ状態でした・・・。
サイクロン発動中は触手が長いほどエネミーに触れやすく有効的ですが、発動前に不用意にエネミーに触れると「サイクロンエナジー」がリセットされてしまうので、やたら長い触手があるのも考えものです。触手の長さと、ここぞというタイミングが揃った時に発動したサイクロンはまさに爽快!シンプルにみえて、意外と戦略的なプレイが要求されるゲームです。
■音楽がシンクロする!
ゲーム中に流れる音楽は和太鼓や三味線が使われていて、どこか和風な雰囲気を醸し出しています。「深海」をイメージしたビジュアルと和風な音楽がミョ~なシンクロをしていてとても不思議な気分です。
また、エネミーに触れるたびに効果音が鳴り、連続してエネミーを吸収するととても心地よい音の連続となります。この心地よさを継続させるためにコンボを決めたくなるほどです!
というわけで、見た目のシンプルさとは裏腹に難易度高めの『PENTATENTACLES』、やり込み度は極めて高めです!自分の操作でビジュアルとサウンドがシンクロしていく感じ・・・とてもクセになります。ぜひ体感してみてください。
『PENTATENTACLES』は、『Wiiショッピングチャンネル』にて600Wiiポイントで配信中です。
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■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/