守安氏は「まだ決まっていないことなので余り詳しくお話できないが」と前置きしながら買収を表明してからの状況について「やる前から思っていた以上にプロ野球の世の中への影響力や国民の皆さんの関心の高さを感じていまして、なんとか参入したいという思いを持っています」とコメント。
ディー・エヌ・エーがプロ野球に参入するに当たって「ブランド価値・知名度の向上」「地域社会への貢献」「プロ野球界発展への寄与」の3つを掲げています。
■ブランド価値・知名度の向上
ディー・エヌ・エーという会社名があり、Mobageというサービス名称があり、球団名をどうするかどうかは詰めているところです。ディー・エヌ・エーとMobageという2つのブランドがある点は元々課題に思っていた点で、Mobageは知っていてもディー・エヌ・エーは知らないという人は思った以上に多い、あるいは逆も然りです。また、海外展開ではMobageという統一ブランドを使っていますが、社名は知られていません。国内ではMobageは主力事業ですが、ECという創業事業であり一定の規模感がある事業もあります。ですから、会社の中でも議論をして、どういう形であれば野球界の命名規則に準じたもので、ファンの皆さんにも納得いただけるものになるのか、スケジュールも限られますが、真摯に検討していて、まだ結論は出ていませんが、着地できるようにしたいと思っています。
■地域社会への貢献
プロ野球はこれまでの長い歴史や色々なステークホルダーに支えられて成り立っているものです。ベイスターズの場合は横浜という地域に根ざして、ファンの皆さんがいて、自治体があり、スタジアムを運営する方がいて、全体が支えているものです。我々だけで何かが出来るわけではありませんので、地域の皆さんと一緒に球団を盛り上げていて、何かしら地域社会に貢献、還元ができればと思います。
■プロ野球界発展への寄与
我々はプロ野球の運営のやり方やノウハウを知りませんが、若い会社ならではの何かを持ち込めるのではないかと思っています。Mobageという3000万人の会員を抱えている会社なので、Mobage会員向けにサービスを提供することで、ファンを増やすという貢献ができるのではないかと思います。
また、守安氏はプロ野球は日本のスポーツの中ではダントツであり、かつその人気は世代が上がるほどに増している傾向にあり、30代以上のユーザー開拓が課題となっているMobageにとって理想的なスポーツであると述べていました。
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