このうちトレーディングカードゲーム市場は、1027億8200万円と初めて1000億円の大台を超えた。前年度から25.2%増との大きな拡大で、分野別では最も成長の大きかったジャンルとなった。
日本玩具協会によれば、トレーディングカードゲームは複数のタイトルの好調に支えられた。『デュエル・マスターズTCG』、『遊戯王ゼアル OCG』、『バトルスピリッツ』などの主力タイトルがいずれも大きく伸びたとしている。
さらにブシロードが新規参入で力を入れる『ヴァンガード』も人気を集めた。『プロ野球オーナーズリーグ』も好調だった。競争の厳しいジャンルだが、それがマーケットを活気づかせたともいえそうだ。
近年、ますます活発になっているテレビアニメやマンガ連載とのメディアミックスも大きな役割を果たしている。また、カード自体もデジタル機能の付加やAR、フィギュアとの連動機能とより高度化している。これらもトレーディングカードに注目が集まる理由のひとつかもしれない。
トレーディングゲームは、2010年度は前年比4%増、2009年度の5.2%増と比べても高い伸びを確保している。また、国内玩具市場全体の約15%を占める。2年連続増となった、玩具市場の牽引役ともなった。今年度以降もこうした成長が維持されるのか、関心を集めそうだ。
日本玩具協会
http://www.toys.or.jp/
2011年度国内カードゲーム市場が1000億円突破 前年比25%増
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