手持ち無沙汰なので3DSをもくもくとプレイして、まもなくというところまできた。けれど、私は一人。この時、私はスタッフの人が後方からソロ突入の人をひっぱってくれるだろうと予想していたが1つ心配があった。もし、少年や幼い少女が来たらどう応戦しようと。少女(仮)がジェムを右にゆらゆら左にゆらゆらしているなか、下十字キーをほぼ押しっぱなしの私がガチで挑んだら『アイルーでパズルー』を彼女たちはきらいになってしまうかもしれない!変な話ではあるが、本気でちょっと心配していた。
「何人ですか?」ついにスタッフに聞かれたが、運よくソロ突入のかたがいたのですぐ一緒にプレイできることになりひと安心。大人の男性だったことにホッとしていたが、ここでもう1つ心配が訪れた。私はPRESSパスを左肩につけている。メディアに属した落ちモノズキとはいえ『アイルーでパズルー』を触るのは今日が初めて。それが伝わるわけもなく、彼には「うわーやっべー、ガチっぽい人きたよ」とドン引きさせてしまった気がする。
クールな印象の対戦相手とは一言も交わさずに席につき、ひとまずの不安は開始まもなく一気に解消された。隣のフィールドを見れば、対戦相手も下十字キーをほぼ押しっぱなしのツワモノだったのだ!
どんどんジェムを消す2人。しかし、『アイルーでパズルー』は少し変わったパズルゲームだった。とにかくジェムを消しまくってフィールドがスッキリしていればいいというタイプではなく、いかにジェムを連結させて放置し爆弾ジェムで一気に破壊するかが攻撃力を決める。なので、フィールドがみっちりしてヤバイと焦ることは焦るのだが、戦いの陣をしいておけば1つの爆弾ジェムで形勢逆転できるところがかなりアツい。実際それに気付き始めてからというもの、対戦相手とはのこり3ラインのところで必ず相手に報復するような勝負を繰り広げており、コップに注がれたジュースをカラのコップに移し変えることを繰り返しているような対戦となった。普段は「あっ、○○来ましたよ~!」とやんわりアドバイスするスタッフのお姉さんは残り1ラインで復帰する私たちをひたすら見守り、時に「ああっ!」と驚きの声を漏らしていた。1戦目は私が負けてしまったけれど、ガチ対戦が出来たことが嬉しくて楽しくてしょうがなかった。
「中央にいるアイルーたちは状況に合わせていろんな表情をしていてかわいいんですよ~!」と説明を受けるも、1秒ちょっとでフィールドと落ちてくるジェムと次のジェムを把握しないといけない状況の私たちにはそんな余裕はない。同じぐらいに案内された人たちが入れ替わっても対戦は続き、これ何かの大会だっけ?と錯覚するぐらいにどちらが勝つか解らないようなギリギリのところで私が負けた。クールだった相手は思わず声をあげガッツポーズをしていたので、私は「いやあ、いい勝負でしたね!ありがとうございました!」とお礼を述べた。とてもいい笑顔をもらった。やっぱり人とやるとさらに楽しい。
これだけお互いが形勢逆転をしまくっていたのは、キャラ選びがナイスだったからだと思われる。個々に必殺技を持つアイルーたちだが、私はお互いの待機しているどんぐりジェムを0にするガノ、相手は次のジェムが3個先まで爆弾ジェムだけの組み合わせになるキラをチョイスしていた。どちらも使うタイミング次第で一気に復帰できる必殺技だ。
なかには相手の行動を制してしまうものや、フィールドをほとんど見えなくしてしまう必殺技もあるのでハンデをつけようと思えばつけられるような気もした。とにもかくにも、かわいい見た目とは裏腹に白熱できるPSP用ソフト『アイルーでパズルー』は7月19日発売、価格はニクキュープライス2,990円(税込)、DL版2,700円(税込)となっています。
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