人生にゲームをプラスするメディア

任天堂の売り場はどこに?・・・世界最大デパートのゲーム売り場をのぞいてみた

韓国・釜山にある新世界センタムシティ店はギネスにも認定された世界最大のデパートです。オンラインゲームが主流の韓国で、家庭用ゲームがどのような販売をされているのかを韓国最大のゲームショーG-STAR2012開催中に現地で確認してきました。

その他 全般
韓国・釜山にある新世界センタムシティ店はギネスにも認定された世界最大のデパートです。オンラインゲームが主流の韓国で、家庭用ゲームがどのような販売をされているのかを韓国最大のゲームショーG-STAR2012開催中に現地で確認してきました。

まずは、その大きさにただただ、驚くばかり。店舗面積は29万3905平方メートルで、日本の主要百貨店の面積と比較すると、現時点で最も広い面積なのが松坂屋名古屋店で8万6758平方メートル。東京では、東武百貨店池袋本店が8万3000平方メートル。2013年に大阪でリニューアルオープン予定の「あべのハルカス近鉄本店」で10万平方メートルと、およそ日本の百貨店の3倍程度という計算になります。ちなみに、日本最大のショッピングセンターであるイオンレイクタウンの店舗面積が24万5000平方メートルですので、単純比較はできませんが、その大きさがどれほどのものか、すこし想像して頂けるのではないでしょうか。

早速売り場の様子ですが、最初に発見したのはSCE、マイクロソフト、そしてPCのパッケージゲームを販売する区画でした。CDショップと併設されており、店舗入口では先日発表された新型PS3が宣伝されていました。中を覗くと、ゲームを販売するコーナーは高さ2メートル、幅1.7メートル程度の棚1つのみ。

まず、目を引くのがPS3やPS VitaといったSCEのハードです。そして棚上段にはPCゲーム、下段にはPS3のソフトがずらり。基本的には日本メーカーのものは数が少なく、ざっと見て確認できたのは『Pro Evolution Soccer 2013』(『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013』の欧州名)のPC版くらいでした。Xbox360のソフトは、PSのゲームに追いやられるような形で陳列されていました。

ここで気になるのが、任天堂製品の取り扱い。見渡しても、見つからず、店員さんに尋ねようかと思ったところ、日本の玩具(ガンプラやアニメ関連グッズ)売り場の裏側でひっそりと販売されていました。プッシュされていたゲームはニンテンドーDSソフト『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』とニンテンドー3DSソフト『nintendogs + cats』。他にはWiiソフトの『JUST DANCE 2』のプロモーション映像が放映されていました。とはいえ、何かもの悲しい雰囲気で、「ニンテンドーDSアクセサリー」と称されたコーナーには「ワンピース」のサンジの手配書が貼られている始末。せっかく若い女性が来たかと思えば、近くの「黒執事」グッズを手に取り歓声を上げていました。

世界最大のデパートでのゲームの取り扱いということで、少し期待をして行ってみたものの、日本の百貨店と同様か、それ以下、といった印象をうけました。やはり、日本との市場規模の差も大いに影響しているように思います。そんななかで各ハードメーカー、とりわけニンテンドー3DSや『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』などのタイトルを積極的に展開する任天堂がどのような結果を残せるのか、注目です。
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

求人情報を読み込み中...
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
    ※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
    ※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください

      編集部おすすめの記事

      特集

      その他 アクセスランキング

      1. 「ガンダム ジークアクス」キャラデザ・竹さんによる「シイコ」の特別イラストが切ない…「仏花か」「指輪の存在が悲しみを増幅させる」

        「ガンダム ジークアクス」キャラデザ・竹さんによる「シイコ」の特別イラストが切ない…「仏花か」「指輪の存在が悲しみを増幅させる」

      2. 「ガンダム ジークアクス」アニメーター陣による「シイコ」の特別イラストに阿鼻叫喚…「人の心!」「あの後にコレはきつい」

        「ガンダム ジークアクス」アニメーター陣による「シイコ」の特別イラストに阿鼻叫喚…「人の心!」「あの後にコレはきつい」

      3. “黒い三連星”が駆る「リック・ドム」は大推力スラスターを搭載!「ガンダム ジークアクス」第5話で活躍したメカ・キャラたちを一挙紹介

        “黒い三連星”が駆る「リック・ドム」は大推力スラスターを搭載!「ガンダム ジークアクス」第5話で活躍したメカ・キャラたちを一挙紹介

      4. 「ガンダム ジークアクス」のクランバトル、「競技だから命までは取らない」は間違い!?「頭部破壊で勝ち」の安全ルールも疑問視

      5. ジム…ではなくゲルググ!?「ガンダム ジークアクス」第4話で活躍したメカ・キャラたちを一挙紹介

      6. 「あれ?いつもとなんかちがう??」マクドナルドが映画「マイクラ」コラボを示唆?ハッピーセットのロゴが“四角く”表現

      7. 『アニポケ』でニャオハが立ちそう…本日3月29日放送回で進化を匂わせ、懐かしの「ニャオハ立つな」が再び盛り上がる

      8. PS5/PS4で遊べるおすすめローグライト5選!ダンジョン探索だけじゃない、ポーカーや教団経営、協力プレイまで幅広いゲームで楽しもう

      アクセスランキングをもっと見る