基調講演で明かされたのは、「『風ノ旅ビト』開発中に同社が財政難に陥り倒産していた」という事実です。当初の予定期間の2年を過ぎても完成しておらず、テスターによるゲームクラッシュからさらなるインスピレーションを受け開発3年目へ突入。ソニーは3年目の開発資金を提供することに合意したものの、(ちょっと足りなかったのか)半年ほどスタッフの何人かは無給。昨年には自己資金を溶かし切り破産していたとのことです。
今となってこそ尋常でない高評価を獲得し一躍GoTYにまで上り詰めた『風ノ旅ビト』ですが、プレイ済みのゲーマーならば解るように、既存の「ゲームの面白さ」の枠だけでは少々語り辛い部分があります。しかしながら単なる映像作品とも断じることもできず、説明困難な魅力が詰め込まれた新ジャンル作とすら呼べるでしょう。異端児はえてして極限状態におかれた人と組織から生まれるという好例、ならびに「あとになってからなんかすごく評価されたけど現場は地獄だったんだよ」の事例として、今後も記憶に残る作品になりそうです。
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