「任天堂ウェブフレームワーク」はHTML5+JavaScriptで制作したゲームやアプリケーションをWii Uで動作させるための一連のパッケージで、WebKitベースのレンダリングエンジンとWii Uの機能にアクセスするためのJavaScriptのプラグインファイル、HTML5とJavaScriptの制作用のエディターやプロファイラー、それからデモやサンプルプログラムが含まれています。
このフレームワークを用いることで、ウェブで標準的に採用されている技術を用いて、Wii U向けのゲームやアプリケーションを開発することができます。GamePadを始めとして、Wiiリモコン、ジャイロセンサー、動画・音楽再生、カメラ、セーブデータ、フレンド情報、MiiverseなどWii Uの全ての機能にアクセスすることができるようになっているとのこと。
任天堂ブースでは『Wii Street U』の開発も担当した、チームラボが制作したデモ用の『JavaScript Game Demo Sketch Battle』を見せてもらう事が出来ました。これは、『大乱闘スマッシュブラザーズ』をイメージした、HTML5とJavaScriptで作られたゲームで、GamePadのスティックでキャラクターを自由自在に動かしたり、GamePadの液晶をタッチすることで壁や障害物などを描く事が出来ました。カメラで取り込んだ映像を背景にしたり、ジャイロで画面全体を傾けたりも可能です。60fpsで安定的に動作をしていました。ちなみに、2週間程度で作られたそうです。
サンプルプログラムも多数が収録されているようです。ランチャー画面には機能別に10種類以上のサンプルが登録されていて、動作の確認やコードのチェックが可能です。こられのコードを参考にするだけで容易にゲームやアプリの開発が可能になります。
ブースの担当者によれば、「任天堂ウェブフレームワーク」で制作したゲームやアプリケーションは「Wii U eShop」での配信することになるとのこと。3DSでの可能性について聞いてみましたが、今のところ予定はされていないようです。
「できるだけ沢山のデベロッパーに門戸を開いていきたい」とのこと。http://GDC2013.intendo.com のウェブサイトから問い合わせが可能となっていますので、Wii Uでの展開も検討しようというウェブ系のデベロッパーさんがいらっしゃれば、是非どうぞ。
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