『Wolfenstein』をイメージする赤で統一されたブース内のクローズドルームへと入ると、まずサバイバルホラーの完全新規作品としてコアゲーマーから注目を集めいてる『サイコブレイク』を開発中のZwei三上真司氏が登場。『The Evil Within』は純粋なサバイバルホラーだと説明し、本作は弾丸が少ない中でどうやって恐怖に打ち勝つのか、また難易度が高くシビアなゲームであるため、スニーキングで敵を背後から倒すようなステルス要素が重要になるとデモの放映前に説明しました。
二人組の刑事セバスチャンとジョセフ、さらに女性刑事のキッドが精神病院へと向かうデモ映像はすでに国内のプレスイベントなどでも見ることができたもので改めて紹介はしませんが、床に転がっていたり天井から吊り下がっていたりする大量の死体が示すオブジェクト量の豊富さ、生々しい鮮血と一切のジャギを感じさせない陰影でオドロオドロしく描かれた画的に説得力のあるワールドなどを見て、改めて次世代機向けのタイトルであることを実感させる内容であると再確認。なお本作はid Tech Engine 5を採用しています。
続いて登場したのがコアゲーマーの中でも特にオールドスクールFPS好きの関心を引いているであろう『Wolfenstein: The New Order』。今回は崩壊しまともに歩くことすら困難な橋を本作の主人公B.J. Blazkowiczが渡り歩いていくというデモ映像が公開となりました。
デモ映像はナチス兵たちを倒しつつ崩壊した橋を進んでいくというものですが、最大の注目点としては金網を焼ききるレーザー銃。これは5月のBFGイベントでもお披露目された武器で、今回のデモでは床下へと通じるマンホールのような硬い蓋を焼き切るシーンも登場。貫通した穴から足元の下にある空間へと通りぬけ、敵の背後に移動するシーンも確認できました。プレイ映像やプレイアブルデモでは確認できていないため現時点では不明ですが、レーザーで特定の壁や床を焼き切って武器の山を見つけるといった、オールドFPSライクなシークレット要素も思わず期待してしまうメカニックです。
デモ中には他にも両手持ちの連発ショットガンや連装式グレネードランチャー、また撃てば赤い閃光弾が画面の半分を埋め尽くすド派手なミニガンも登場。どれもが他のFPSならロケットランチャー級の特殊武器として扱われそうなクラスで、第三帝国感あふれる特異なデザインも含めマッシブなFPSが好きな人にはたまらないといったところ。これに加え、本作は体力が自動回復では無く倒した敵から取得する形でヘルスやアーマーを得るデザインとなっており、ゲームプレイも派手なラン&ガンスタイルへと前作から一新されています。一箇所に留まることが無いゲームプレイはオールドクラシックながらも現代ではかえって新鮮。それによって幾らか難易度は高くなっているものの、プレイアブルデモでは外見も中身も重厚かつスピーディーな銃撃戦が脳髄溢れるゲームプレイを楽しむことができました。
なお各所で伝えられている高い難易度に関しては現在も調整中で、いくつかのレベルが用意されているとのことなので、オールドクラシックの名に構えることなくFPS好きならば手に取ってみて欲しいタイトルとなっています。
『サイコブレイク』、『Wolfensein: The New Order』『The Elder Scrolls Online』は全て次世代機でもリリース予定。今後もBethesda SoftworksのHines氏が述べたように、今後もこの次世代タイトル達の続報で年内はしばらく騒がしいことになりそうです。