『シャイニング・フォース』シリーズなどセガの伝統ともいえるファンタジーRPGの懐かしき香りを漂わせる、コンソールゲーム機ライクなゲームアプリです。インサイドでは、セガのご厚意により正式サービス開始前にプレイする機会をいただきました。この記事では、前回のインプレッションでお伝えし切れなかったゲームシステムのポイント、そして気になる序盤のゲーム展開についてご紹介します。
■タワーディフェンスの戦略性と、アクションRPGの爽快感が融合したバトルシステム
『チェインクロニクル』のバトルは、「アクション・タワーディフェンス」と呼ばれるシステムを採用。画面の左側から進軍してくる敵モンスターたちを、自陣に配置したキャラクターのタッチ&ドラッグ操作でターゲットして攻撃するのが基本です。
キャラクターは原則として3×3のマス目の中に展開されていますが、敵との交戦が始まるとマスを思い切り飛び出して攻撃し、特に必殺技が決まった際はズサーっと敵の陣地まで派手に斬り込んで行ったりすることも。タッチ操作によるバトルはアクションRPGといっても良いくらいにテンポが早く、敵を倒した時の爽快感も高いのでストラテジーゲームが苦手な方でも問題なく楽しめると思います。
本作はアーケードゲーム『戦国大戦』やiOSアプリ『百鬼大戦絵巻』で知られるセガ「第一研究開発本部」によって開発されており、戦略性と爽快感が両立したバトルシステムの構築には、アクション要素のあるカード&ストラテジーゲームの名作を数多く手がけてきた開発チームのロジックが上手く活かされている印象です。
■デフォルメ3Dモデルがキュート! キャラクターはバトルでも合成でも成長
総勢200名以上の、多彩なキャラクターが登場する『チェインクロニクル』。キャラクターたちには、それぞれに背景となるストーリーが存在します。プレイヤーにとって新しいキャラクターの入手はユニットとしてパーティの強化に繋がるだけでなく、ストーリーやクエストの補完というメリットもあるので、キャラクターのコレクションがゲームを進める上での重要なポイントになります。
各キャラクターのメニューではイラスト、ランクやタイプ、そして「Attack」や「HP」などステータスが確認できるほか、デフォルメされた3Dモデルを閲覧することが可能。この3Dモデルはタッチして回転させることもでき、テーブルトークRPGのコマのようにデザインされたキャラクターは眺めているだけでも楽しめます。
■クエストの進行は、AP消費の時間による回復制
マップ上の移動やクエストの進行は、「AP」と呼ばれるポイントを消費して行動。「AP」は時間による回復制で、ポイントが尽きると行動できなくなります。ソーシャルゲームで馴染み深いシステムを取り入れつつ、「1日2時間程度のプレイ時間で十分に楽しめるバランス」を目指して開発されているそうです。実際、序盤をプレイした限りではランクアップによるAPの回復もあり、かなりサクサクとプレイすることができました。この辺りのバランスに関しては、正式サービス後のプレイにも期待です。
■正式サービスが待ち遠しい! セガのファンタジーRPGの伝統を受け継ぐ作品
『チェインクロニクル』。魅力的なキャラクターデザインやサウンド、そして戦略性の高いゲームシステムなど、これまでセガがコンソールゲーム機で発売してきたファンタジーRPGの伝統を色濃く受け継ぐ作品だと感じました。
バトルはプレイを重ねるごとに深みが増すタイプのシステムで、特にタッチ操作による攻撃や必殺技のチェインシステムは、やり込み具合によってかなりバトルの結果を左右しそうな気がします。バトル中はすることが多い割に処理が早く、サクッと戦闘が終わる点も好印象。ストラテジー要素は個人的に『百鬼大戦絵巻』がお気に入りということもあり、かなり好みです。パーティ編成も楽しく、「どのキャラクターをパーティに入れようか」「このキャラクターはもしかして、あのキャラクターと……?」など、新たなキャラクターと出合った時の喜びや興奮がとても大きいゲームです。
キャラクターの収集やパーティの編成、そしてチェインするクエストなど、本作にはセガが得意とするファンタジーRPGとしての魅力が詰め込まれており、またそういった要素をスマートフォンアプリというプラットフォームの中でクリエイターが追求したゲームデザインでもあると思います。今回は開発途中のバージョン、さらにソロプレイでのレポートになりましたが、フレンドと協力して戦うソーシャル要素も充実しているようなので、今夏に迫った正式サービスが楽しみな作品です。
『チェインクロニクル』は価格は、基本プレイ無料のアイテム課金制。Androidで本日から配信開始され、iOSの事前登録も行われています。
※掲載しているゲーム画面は開発中のバージョンのため、正式サービスのものとは異なります。
(c)SEGA (c)SEGA Networks
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