海外メディアの「EuroGamer」は、マイクロソフト内部の情報源から、「Xbox Oneは10年間の商品寿命を前提に設計されているコンソールである」という言及があったことを伝えています。そしてその設計思想は筐体のサイズに現れているとのことです。
そもそも、Xbox Oneの筐体はなぜあれほど大きいのか。マイクロソフトはまだ正式に筐体のサイズを発表していませんが、Xbox 360よりひと回り大きいのは明らかで、今のところプロトタイプのサイズはおよそ全長34cm×奥行き26cm×高さ8cmであると言われています。
部屋の中ではXbox 360よりも場所をとることにはなりますが、この筐体のサイズは放熱性と冷却性能をまず第一に考慮した末のもので、一部のXbox 360で報告された一連の不具合(いわゆる「Red Ring of Death問題」)から信頼性を取り戻すことを課題にしてデザインされたということです。
またXbox Oneのプロトタイプに採用されている大型の冷却ファンはCPU冷却性能の向上はもちろん、大型化したことにより回転数が減らされ大幅な静粛性を獲得し、アイドル状態や省電力モードでは一見、起動していないようにも見えるほどであることが述べられています。CPUの作業状況によって冷却ファンの回転数は常にコントロールされていて、ゲームのプレイ時でもマシンの機械音と熱は最低限に抑えられているということです。
かねてからXbox Oneは「常時電源オン&常時ネット接続」が前提のマシンだと言われていましたが、今回の情報による限りではスタンバイ状態の静粛性に関してじゅうぶんに配慮されていることが分かってきました。ちなみに、プロトタイプには電源ランプもなかったため起動しているのかどうか、ディスプレイに繋いでみるまで分からないほどであったということです。
次世代ゲーム機としての秀逸な性能のみならず、同機の一方の目玉である「Kinect 2」や「TV on Xbox One」というテレビ機能、様々なネットコンテンツを利用できる機能やアプリと共に、いつもユーザーのそばで“静かに”10年間寄り添ってくれる伴侶として設計されたXbox One、11月の発売がますます楽しみになりますね。