ナンバリングタイトルとしても既に3作がリリースされている『ガンダム無双』シリーズの最新作となる『真・ガンダム無双』は、今月の上旬に公式サイトが公開されたばかりですが、「東京ゲームショウ2013」での試遊出展を果たしており、発売日の12月19日に向けて着実にその歩みを進めていることを伺わせます。
この試遊で、シリーズ作を重ねて熟成されたタイトルが、どのような新しい衝撃を与えてくれるのかとワクワクしながらゲームをスタートさせると、まずはシナリオ選択に。使用機体ごとに内容の異なる3種類が今回用意されていましたが、『ガンダム無双』の最新作となれば、やはりガンダムの名が付く機体を選…「ビグ・ザム」ですと!? 驚きのあまり、ガンダム系機体そっちのけで、緑の巨躯を選択してしまいました。
実は公式サイトが20日に更新され、これまで敵として登場してきた巨大MAが本作ではプレイアブル化し、ユーザー自身の手で楽しめることが発表されました。しかし試遊したのは、ゲームショウ初日となる19日。事前情報など知らないまま、幕開け早々に度肝を抜かれた試遊プレイとなりました。
ですが、この程度はまだ序の口。戦場に立ってみると、これまでのMA操作と違い、視点がやけに高い。ビグ・ザムの身長を考えれば無理もないことですが、相対的に敵のMSが実に小さく見えます。それはもちろん、ビグ・ザムの巨大さあってこそであり、そのスケール感が見事に再現された証とも言えます。
その大きさに驚きながらも、操作を確認。通常攻撃は□ボタン×4とシンプルなコンボになりますが、なによりその大きさがひとつの武器となっており、ジャンプ後の着地で敵にダメージ、ダッシュ後の停止の際に敵がいたらこれも相手にダメージと、移動するだけで周囲に破壊を振りまくばかり。
また□ボタンのコンボも、その特徴的な足を思い切り振り上げ、暴力的な運動エネルギーをここぞとばかりに叩きつけます。量産型MS程度では、文字通り太刀打ち出来る存在ではなく、ビグ・ザムはほとんど体力を失うことなく快進撃を続けます。連邦のMSなど敵ではありません。
しかしその快進撃も、終盤を迎える頃に翳る兆しを見せます。これまでの量産型MSではなく、名前入りのキャラクターが搭乗するMSがその姿を見せます。縮尺としてはやはり小さめで、一見するだけではあまり迫力を感じません。この辺りもさすがビグ・ザム。とはいえ、見た目通りに大人しくやられたりはしてくれないでしょう。
ここで倒れるわけにはいきません。先に逃がした妻とミネバの為にも。気分もすっかりドズルとなったこの時、ふとプレイ開始前に案内役の方に教わった説明を思い出しました。バーストゲージが溜まっている状態でR2を押すと機体からオーラが出て攻撃力が上がりますよ、と。これで状況が打開できると、迷うことなくR2を押し、攻撃力アップを試みます。
が、攻撃に転ずる前に、画面の右下に表示されたメッセージに目を奪われます。バースト中に○ボタンを押せと訴えていますが、具体的に何が起こるのかまでは今ひとつ分かりません。ですが、悪い結果にはならないだろうと、こちらも躊躇わずに○ボタンをプッシュ。すると、ビグ・ザムが浮遊し、辺りにメガ粒子砲をバラ撒き始めました。当然、キャラ搭乗モビルスーツもビームに貫かれています。
この調子なら勝てる…そう思ったのもつかの間、戦場の様子が一変しました。巨大なビグ・ザムすら霞むほどの何かが画面を覆い尽くし、現れたのはなんとホワイトベース。ジオンの敗戦に大きく関与した第13独立部隊のアイツです。これは手強い相手だと手に汗握ったその瞬間、戦場に銃撃と爆炎が吹き荒れました!…ただし、敵のMSに向かって。
どうやらホワイトベースは、バースト中に○ボタンを押したことでやってきた援軍のようです。原作では憎い敵でしたが、今はビグ・ザムを助けるためにその火力を総動員しています。そして共闘するMAと白馬という、ゲームならではのIFが画面中に展開し、敵MSはもはや見る影もありません。
まさかのタッグマッチも見られた『真・ガンダム無双』試遊プレイ。これはある意味「ビグ・ザム無双」なのでは…という疑問を浮かびましたが、『ガンダム無双』だからといって、ガンダム「が」無双するだけではなく、ガンダムを(相手に)無双するという解釈もアリなのではないでしょうか。もちろん、あくまで個人の解釈ですが!
ともあれ、ガンダムでも無双できますし、ビグ・ザムなどの巨大MAでの無双も可能となった『真・ガンダム無双』の、驚きと刺激に満ちたひとときを堪能できました。シリーズを重ねて完成度を増したゲーム性に加え、今回のようなサプライズが製品版で待っているかと思うと、ドズル曰く「圧倒的ではないか」と言いたくなる期待度を感じさせてくれます。「東京ゲームショウ2013」へ訪れた際には、この迫力体験をぜひあなたも。
『真・ガンダム無双』は、2013年12月19日発売予定。価格は、PS3版が7,980円(税込)、PS Vita版が6,980円(税込)です。
(C)創通・サンライズ
(C)NBGI
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