【東京ゲームショウ2013】身の丈に及ぶ武器「パイル」が登場！『ファンタシースターノヴァ』豊富なキャラクリエイトも判明したステージイベントレポ

セガは、PS Vitaソフト『ファンタシースターノヴァ』のステージイベントを、「東京ゲームショウ2013」にて開催しました。

『ファンタシースターノヴァ』は、同社が既にリリースしている『ファンタシースターオンライン2（PSO2）』と同じ世界観を共有しながらも、敢えてオフラインタイトルとして制作されているアクションRPG。同一世界を舞台にしながらまったく異なる方向性を歩む理由や、オフラインに絞ることで何を見出そうとしているのか。それらの疑問が、このイベントで明かされます。

登壇したのは、セガのプロデューサーとなる都築靖之氏と、トライエースのプロデューサー田村裕志氏。挨拶を済ませて最新PVを上映した後に、まず本作がオフラインとアドホック通信を中心とした理由に関して、「ネットワーク環境のないユーザーから、オフラインで楽しめる新作を遊びたい、との声が多く寄せられた」と述べ、PSO2のようなゲームをオフラインで待望するファンの声がきっかけになったと語りました。

『PSO2』は、その名の通りオンラインゲームであり、船団を居城とし、数多くの惑星に降り立ち、様々な冒険に挑む物語。そして本作は、新たに発見された惑星「マキア」への調査に赴いた際、謎の攻撃を受け不時着。帰投する手段を失った隊員たちがサバイバル生活に挑むところから始まります。

オンラインゲームだからこそ広い世界へ赴く冒険に対して、オフラインとなる本作はひとつの惑星を奥深く探索するスタイルとなり、方向性による明確な違いが、冒険の舞台や物語の差となって既に現れているようです。

ユーザーの要望から始まった「オフラインの『PSO2』世界」となる『ファンタシースターノヴァ』。そこで描かれる物語のテーマは「約束」とのこと。過酷なサバイバルという状況では、仲間との信頼関係は必要不可欠。極限状態において問われる約束の重みは、命の重みにすら繋がる意味を持つのでしょう。どのような物語でそのテーマが描かれていくのか、非常に興味が沸くばかりです。

また物語面だけでなく、気になるのはやはり戦闘部分。基本的な戦闘面は『PSO2』を踏まえているとのことですが、大きく特徴的なのは既にビジュアルが公開されている「ギガンテス」。本作はアドホック通信に対応しているので、「声が掛け合える距離感で味わえる共闘感を楽しんでいただければと考えています」と、共に戦うことで得られる手応えも重視してる旨を明かしました。

物語、そして戦闘に関するポイントが語られた後は、実際にプレイ映像を交えての解説へと移行。画面に収まりきれない巨躯を誇るギガンテスが現れ、各キャラがそれぞれ分散して攻撃に当たり始めました。これまで公開された登場キャラの中にはいなかった、「キャスト」と呼ばれる全身が機械で構成されている種族の姿も見られ、『PSO2』と地続きであることを改めて実感させてくれます。

また本作には「パイル」と呼ばれる武器があり、こちらも映像の中で大きな活躍を見せてくれました。これは、ギガンテスと戦うために生み出されたもので、新要素のひとつとなります。銛のようなものを打ち出ち、ギガンテスに効果的なダメージを与えるこの武器は、見た目もかなり大きく、キャラクターの身長に匹敵するほどの長さを持ちます。確かにこのサイズの銛を放たれれば、ギガンテスと言えども無傷では済まないでしょう。

この他にも、巨大なギガンテス攻略には欠かせない手段として「足場」の形成という要素が登場。大きいということはすなわち高いということでもあるので、地面にいたままでは上部に攻撃が届きません。そのため、空中に足場を形成しすることで、高い位置への攻撃も可能となるようです。

なお部位破壊の概念もあり、破壊された場所は弱点となるので、積極的に狙うのが攻略のポイント。この他にも、突き刺したパイルを攻撃することで、更なるダメージを与えることも可能とのこと。そして大ダメージを受けたギガンテスはダウンするので、更なる攻撃のチャンス。一気に畳みかけて勝負を決めましょう。

現在公開されているのは、四つ足に巨大な砲身を背負ったギガンテスですが、さらに未知なるギガンテスも多彩に待ち受けていると語り、その形状も様々だと述べました。これほど巨大な敵が多数用意されているのは、ユーザーにとっては嬉しい悲鳴となりそうです。

ギガンテスとの戦いにおける様々な要素が公開されてステージイベントは終了しましたが、その後にインタビューの時間が設けられ、質疑応答だからこそ出てきた新事実を最後に紹介させていただきます。

本作の戦闘面において意識したのはアドホック通信での共闘感とのことですが、「もちろんソロで倒すことも可能なのでご安心を」とのこと。また本作では、マイキャラをクリエイトすることが可能で、現段階で詳細を明かすことはできないものの、『PSO2』と同程度となる模様。そして、インターネットを使ったオンラインマルチプレイは個々での通信速度の差やラグの問題があるため、「より高いゲーム性を追求するために（オンラインを外し）アドホックにこだわった」とのことが語られ、更なる情報で締めくくられることとなりました。

多彩な新情報が判明した『ファンタシースターノヴァ』。『PSO2』と世界観を共有しながらも、「フォトン」が限りなく存在しない惑星でのサバイバルは、どのような戦闘と物語が描かれるのでしょうか。期待度を自然と高めてくれるステージイベントとなりました。

『ファンタシースターノヴァ』は、2014年発売予定。価格は未定です。

(C) SEGA

【東京ゲームショウ2013】身の丈に及ぶ武器「パイル」が登場！『ファンタシースターノヴァ』豊富なキャラクリエイトも判明したステージイベントレポ

楽する為に努力する雑食系ライター臥待弦

関連リンク

編集部おすすめの記事

特集