人気狩りゲー『モンスターハンター(以下MH)』シリーズのオンライン専用タイトル『モンスターハンターフロンティアG(以下MHF-G)』。2007年にPC版、2010年にXbox 360版がリリースされ、ついに今年11月20日からはPS3版でも狩猟解禁となります。
『MH』シリーズ共通の基本システムなどを説明する必要は、もはやないほどに浸透しているタイトルかと思いますので、今回はPC/Xbox 360版『MHF-G』未経験の筆者が、β版の流れと限定クエスト、オンラインの魅力に焦点をあてて、初心者目線でご紹介していきます。
■ゲームを開始する前に
ゲームをインストールして起動したら、まずは接続サーバーを選択。インターネット経由でゲームプログラムを最新の状態にしたら、次はカプコンオンラインゲームズの無料会員登録と、そこで登録したIDで『MHF-G』を遊ぶためにID連携を行います。これら手続きは画面上の指示に従って入力していくだけなので簡単です。
ID連携は必ずしも必要なものではないですが、これをやらないとβ版参加特典が入手できません。また、後述する限定イベント「レジェンドラスタ」を楽しむためには、「アシストコース」に加入する必要がありますので、少し手間ですが、こちらもまとめて済ませておきましょう。先行体験期間中は無料で、ゲーム起動後に表示されるゲームランチャー(最新情報などが記載されているwebブラウザのような画面)のイベントのお知らせより加入できます。
ここまでで面倒な手続きは全て終了。あとはキャラクターを作成し、初心者向け「入門区」か、それ以上向けの「自由区」のどちらかから遊びたいワールドを選択、入室したいランドを決定すればゲームスタート。各ランドの最大収容人数は100人となっています。
■HR10からのスタートであっと言う間に狩り放題!
記載時間の都合上、筆者が実際にプレイできたのは10月1日夜からわずか1日程度でした。
『MH』シリーズのオンラインでは、何度もクエストをこなすことでHRP(ハンターランクポイント)という経験値のようなものが入ります。それが一定に達するとHR(ハンターランク)が上昇して新たなクエストを受けられるという仕組みです。今回のβ版で配信されている期間限定イベントクエストの多くは、このHRを17まで上げることでクエストに参加できるようになります。
プレイ前は時間内にHR17に到達できるのだろうか…と一抹の不安を感じたものの、実際は、開始直後のチュートリアルクエスト終了で一気にHR10へジャンプアップ。ちょっと良い装備一式が無料で手に入るほか、クエストから得られるHRPも通常の30倍の大盤振る舞い。誰でもたった数回のプレイで、あのモンスターやこのモンスターを思い切り狩りに行くことが可能となっています。ありがたい!
■オンラインならではの一期一会。ソロプレイではNPCを連れ回そう
受注したクエストは自動的に拠点のクエストボードに貼り出され、他のハンター達は直接、最大4人まで自由にパーティ・イン/アウトすることができます。直接声をかけるよりは比較的緊張しないはず。クエスト終了後は自動的にパーティ解散となるので、広く浅い繋がりを楽しめます。もちろん、気が合えばフレンドになったり「猟団」を結成したりもできるので、ディープに楽しみたい人も安心です。
チャットを行う場合はL2/R2同時押しでログを開き、L1を押しながら方向キーで発言先を変更して発言します。純粋な会話や質問など様々なやりとりが交わされていますが、特定のHRから上のランクへ上がる際に必須の課題「公式クエスト」は、自身でクエストを受注しないと達成したと見なされない仕様です。故に、同内容のクエスト勧誘のテキストで、チャットログが完全に埋まる「飽和状態」が数十分長く続くことも幾度かありました。
筆者もそんな飽和状態の中で、ある公式クエスト1つを達成するまでに募集・待機(勧誘)・クエスト失敗を約4時間ほどヘビーローテーションしたことがあります。半ば諦めかけたその矢先、クエストボードを通じて1人の見知らぬハンターがパーティに加入してくれました。仕方なくたった2人で出発したにも関わらず、そのハンターはスタイリッシュな「片手剣」を手に的確なフォローと攻撃で該当モンスターをいともたやすく討伐して見せ、颯爽とパーティを立ち去っていったのでした…。…格好よすぎます。
なお、クエストには1人だけで挑むことももちろん可能です。その際便利なのが「フォスタ」「ラスタ」と呼ばれるNPCのお助けキャラ。また、正式サービス時は課金制のコースに加入しないと使えませんが、β版では強力な装備で身を固めた特別なラスタと狩りを楽しめる「レジェンドラスタ」が無料開放されていますので、ぜひその強さを確認してみてください。
■高HRモンスター狩猟体験も。目移りするほど多彩なクエストたち
限定クエストは「フロンティアクエスト」、「イベントクエスト」、「デイリークエスト」に、上級者向けの「剛種クエスト」、超上級者向けの「覇種クエスト」と、最大16人という大人数で狩猟を行う「大討伐クエスト」のカテゴリに分かれています。手を貸したり貸されたりして狩り続けているとあっと言う間にHR40に到達したため、せっかくなので参加可能な限定イベントクエストを一通り連続マラソンしてみました。
中でも注目したいのは「イベントクエスト」。本来なら高HRでしか受注できない「ベルキュロス」「クアルセプス」「アクラ・ジェビア」といったモンスターの狩猟をHR17から体験できる、特別な体験クエストが集められています。
登場するモンスターの強さはβ版用に調整されたものなので製品版のバランスとは異なるものの、生半可な装備で突撃するだけではまず勝ち目がない強敵揃い。広範囲に強烈な雷を撒き散らしたり、水晶に擬態してみせたり、先に進めばこんなモンスターがもっと沢山登場するのか!と思うと期待も自然に高まります。
「イベントクエスト」に限らず、初見では高確率で対処の仕方に困るであろう特殊なルールを採用したクエストなども沢山存在していて、ハンター同士でフォローし合いながら攻略する「モンハンらしい難しさ」を体感するにはピッタリのラインナップです。
受注可能な総クエスト量は、HRによる制限があってもなお迷ってしまうほどに豊富。最初は戸惑いを覚えてしまうかもしれませんが、特定のクエストでは通常と異なる攻撃範囲を持つ特殊な武器や防具の作成に必要な、特殊素材が報酬になっているものもありますので、手当たり次第に受注してみるのもいいかと思います。
ちなみに筆者の場合は、チュートリアル後はクエストボードから他のパーティに加入し、規定のHRPが溜まればすぐ「公式クエスト」に挑戦。装備内容面に不安を感じて初めて、「オーダークエスト」カテゴリのクエストを利用して自主的に素材を集める、といった手順で遊んでいました。
■本作の醍醐味を無駄なく凝縮。迷っている方はまずプレイを!
ゲーム序盤の作業的な部分は出来うる限りすっ飛ばし、『MHF-G』の醍醐味である他プレイヤーとの狩猟にフォーカスして楽しめるβ版になっています。開始初日の深夜こそ3回ほどの回線落ちに見舞われたものの、翌朝からはそれもすっかり落ち着いた模様です。ハンターたちとの一期一会、そして『MHF-G』とはどんなゲームなのか、最も魅力的な部分を抜き出して体験してみたい方には特にオススメです。
余談ですが、イベントクエストで一緒になった3名のハンターとは、その後長くお世話になることになりました。先に紹介したヒーローさながらのハンターをはじめ、こうした他プレイヤーとの出会いはやはりオンラインゲームの大きな魅力です。『MHF-G』初心者丸出しだった筆者に対しても、嫌な顔ひとつせず様々な情報を教えてくれていたように感じます。
特に『MH』シリーズ自体に馴染みの薄いプレイヤーは、オンラインは余計に手を出しづらいと感じるかもしれませんが、筆者が体験した限りではその心配はなさそうです。βテストという限られた期日内だけでは把握しきれない事も、ベテランプレイヤーならではのTipsを加えたマル得情報となって手に入るので、むしろこちらのほうが初心者に優しいと感じたほど。
今日からはPS3をお持ちの方ならだれでも「先行体験テスト」に参加可能なうえ、「テスト参加者」には一足先に特典防具の使い心地を体験できる「PS3版ビギナーズパッケージ」特典防具が本日から配布されますので、是非挑戦してみてもらえればと思います。
それでは、そろそろ狩りに戻ります。皆さんも、くれぐれも寝不足にはご注意くださいね。
なお今回の先行体験テストは、10月7日(月)まで誰でも参加することが出来ます。
(C)CAPCOM CO., LTD. 2007, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
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