■石化、自爆、タイムアップ……
筆者は本作初プレイ。事前に調べた情報によると難易度が高いとのこと。横スクロールアクションなのでぱっとみた雰囲気は『マリオブラザーズ』っぽいですが、ステージが100もあるのでボリュームはありそうです。
説明書を読まず開始してステージ1であっけなくゲームオーバー…。失敗理由その1はジャンプのタイミングがずれて敵にぶつかって石化。その2は唯一の攻撃方法である「ボン(爆弾)」での自爆。その3はタイムアップでした。
まさか自分の武器で自爆するとは…。しかも残り時間が差し迫っても警告を発してはくれません。残り人数は7もあり多いほうですが、ちょっとした操作ミスでゴリゴリと削られていきます。鬼畜すぎる。しかしさらに鬼畜な仕様があったのです。
■ジャンプの法則をつかもう!
そもそも本作はジャンプアクションがとても難しい!想定した位置に着地できずに敵にぶつかり苦労しました。マリオのように加速から大ジャンプを行うのではなく、ボタンの押し込みで大ジャンプ、小ジャンプを使い分けなければならないのでその感覚を掴むまでが地獄です。ジャンプ中の制御もできないので、動き出したが最後、体制を立て直す間もなくゲームオーバーです。
また、一段下がった位置にある扉に入るため歩いて降りようとすると斜め前方に落下。なぜ素直に直下に落ちない…! 小ジャンプをしながら少しずつ位置をずらして前進しなければならず、ものすごく細かい調整が必要となります。本作では集中力が切れたらゲームオーバーと心得よ!
■ステージ間移動のフリーダムさ
また、100ステージあるといってもすべてをこなす必要はなく、隠し扉などを駆使してワープすることが可能。むしろワープをしないとクリアできません。しかもワープには法則がなく、いきなり20~30もワープしたかと思えば、逆に初期のステージに戻ってしまうこともあり予測は不可能です。隠し扉があるならならまだかわいいほう。谷底に落ちたり、特定の場所で自滅したり、普通にプレイしていたら見つけられない方法もあり、そのフリーダムさに悩まされること必至です。でも、この理不尽さが次第に「面白さ」に変わってくる不思議。ジャンプに慣れ、各ステージを探索する余裕ができてからがほんとうの戦いといってもいいでしょう。
■あってよかった「まるごとバックアップ」
本作はゲームオーバーになると進み具合に関わらずステージ1に戻されます。せっかくボス前までたどり着いたのに1からやり直しだなんて、心が折れますね。そんな時は「まるごとバックアップ」の機能がオススメ。例えばステージの難所の前でバックアップ。もしミスをしたら「まるごと復元」をすれば、何度でも同じところからチャレンジできます。人生はやり直せないけど、ゲームはやり直せる! ただし、時間制限ぎりぎりのステージでは、中途半端なところで「まるごとバックアップ」すると、何度やり直してもクリアに到達せずタイムアップ、なんてこともありますので、使いどころにご注意を。
さて、筆者はなんとかクリアにたどり着きましたが、結局アトランチスの謎が解けることはありませんでした。むしろ、謎が増えたような…(笑) 予想の斜め上をいく謎が詰まった本作、ぜひプレイしてみてください。
3DSVC『アトランチスの謎』は、ニンテンドーeショップにて500円(税込)で配信中です。
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■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/