『ドラゴンボール』シリーズをはじめとする、かつてファミコンやスーパーファミコンで発売されたジャンプのキャラクターゲームを収録した3DSソフト『Jレジェンド列伝』。初回封入特典を含めれば、本作だけでアクションからカードバトル、コマンド対戦に対戦格闘など、幅広い10タイトルを楽しむことができます。
そんな本作の公式サイトにて、今現在ゲームのプロデューサーとして活躍している錚々たる面々が集い、古き良き伝説のゲームにもの申す会議の様子が公開されました。懐かしくもこだわりのある時代を振り返る会議に参加した方とそれぞれの代表作は、下記の通りです。
■佐々木夕介氏(バンダイナムコゲームス)
代表作:『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』シリーズ
■松山洋氏(サイバーコネクトツー)
代表作:『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』シリーズ
■中島光司氏(バンダイナムコゲームス)
代表作:『ワンピース アンリミテッドクルーズ』シリーズ
■富澤祐介氏(バンダイナムコゲームス)
代表作:『ゴッドイーター』シリーズ
■馬場英雄氏(バンダイナムコゲームス)
代表作:『テイルズ オブ』シリーズ
どのタイトルも、シリーズを通して多くのファンを魅了するゲームばかり。これらのタイトルを生み出した各プロヂューサーが、当時遊んだレトロなゲームと取り巻く環境に対して、熱意を持って訴える様子が綴られました。
まず口火を切ったのは、松山氏。『Jレジェンド列伝』に収録されたタイトルは全部クリアしたと前置きした上で、「セーブできないんすよ!!一気にクリアしないとダメなの!!」と、ユーザーに対する配慮が今ほど行き届いていなかった点に熱く言及します。
中島氏:『Jレジェンド列伝』ではバッチリセーブできます。
松山氏:…マジで!?それ、いいじゃん!!(笑)。
その熱弁も、本作で新たに搭載される新要素を聞き、穏やかに収まります。続いて発言した佐々木氏は、必死に吟味して買った期待の一本だから、どんな内容でも必死に楽しんだと懐かしむと、再び松山氏が「しかも理不尽なんですよね~!普通にやってたらヒントもないし。だからすげえ苦しんだわ~」と、当時の過酷だった環境を振り返ります。
中島氏:ちなみに、『Jレジェンド列伝』にはヒント機能もつけましたよ。
松山氏:…マジで!?それ、すげえいいじゃん!!(笑)
本日2回目の笑いが飛び出し、当時の少年少女が渇望した機能が本作に取り入れられたことを、ダイレクトな感情で裏付けてくれました。その後、「当時の作品が今のご自分のお仕事に与えた影響があるとすれば、それはどのあたりでしょうか?」との質問に対して、4人がこのように答えました。
佐々木氏:僕はDSソフト『ゲームセンターCX』も製作したんですけど、そのきっかけがまさに「レトロゲーム」にあるんですよね。だから当時遊んだソフトそのものが、影響と言って良いかもしれない。
松山氏:オレは「今の子どもたちには、当時のオレのような思いをさせたくない!」っていう、そういう気持ちをいかしたいですね。
馬場氏:当時のゲームには隠し要素が多くて、でもそれも「発見」として楽しむ。そして発見を「裏技」として楽しむような感覚がありました。今はなかなかそういう風にはいかないだろうけれど、当時の「発見」の感覚そのものを今のプレイヤーにも楽しんでほしと思いながら、RPGを作っていますね。
富澤氏:…僕は当時FCを持ってなくて、SFC時代に入って格闘ゲームが大流行してから入手して、やっと友だちの家とか自分の家とかでいっしょに遊ぶ楽しさを知ったような気がするんですよね
今現在ゲーム業界の最前線で戦う開発者が、幼少期にゲームといかに出会い、それをどのように活かしているのか、形はそれぞれ違えども、思いや空気はどこか共通するものがあるように感じられる会議となりました。この他にも、「当時のゲーム事情」についての返答なども記載されているので、興味がある方は公式サイトをチェックしてみてください。
なお最後の質問として、「この『Jレジェンド列伝』…売れますかね?」との問いかけに、富澤氏は「それは…わかんないですね!(笑)」と、奇しくも同サイトに掲載されているインタビュー内の有野課長とまったく同じ答えを返しました。
やはりゲームが売れるかどうかの見通しは、ユーザーであっても開発者であっても、見極めにくいということでしょうか。理想論かもしれませんが、よいものが売れる、という図式が描かれることを祈るばかりです。
『バンダイナムコゲームスPRESENTS Jレジェンド列伝』は、11月7日発売予定。価格は、4,980円(税込)です。
(C)車田正美/集英社・東映アニメーション
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原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊)
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