ブラジルではいまだに「ドラゴンボール」と「聖闘士星矢」が日本のコンテンツとして絶大な人気を誇っています。日本でもアニメはもちろん、ゲームの人気もいまだに高い両作品ですが、ブラジルでの熱気は日本のそれ以上の様子。
筆者が会場内をうろうろしていると、どこからともなく、ドラゴンボールZのOP曲である「CHA-LA HEAD-CHA-LA」が聞こえてきました。思わず足を運んでみると、そこには「ドラゴンボールZ 神と神」と日本語で書かれたパネルと、PCで動くドラゴンボールのゲームが展示されていました。
担当者に話しを聞いたところ、映画公開を記念して作った作品とのことで、早速一緒に試遊することに。操作はXbox 360のコントローラーで行い、スティックでキャラクターを移動させながら、Aボタンで気を使った遠距離攻撃、Bボタンで格闘攻撃、Xボタンでガード、Yボタンでチャージができるという非常にシンプルなもの。
まず、孫悟空・悟飯・ベジータ・破壊神ビルスの4キャラクターから1人を選択します。本作は4人対戦が可能ですが、映画のシナリオにあわせてか、必ず悟空・悟飯・ベジータ対ビルスという3対1での戦いになっていました。悟空側はビルスを倒せば勝利、ビルスは悟空側の誰かひとりでも倒せば勝利となります。
戦闘時は、体力ゲージの他に、エネルギー残量を示すゲージもあり、悟空のみ超サイヤ人ゴッドになるための特殊ゲージも表示さています。筆者は悟空でプレイすることができましたが、基本的には敵の攻撃をかわしつつ、エネルギーを溜め、かめはめ波を撃つというのが一連の流れになっています。正直に言うととても単調なゲームですが、陽気なブラジル人と遊んでいたせいか、思わず熱中してしまいました。(必殺技を繰りだそうものなら「イヤァフーーーー!」と絶叫するほど。)
気になるゲームの中身ですが、グラフィックはもちろん、全体的にスーパーファミコンのゲームを思い出すようなクオリティで、ある種懐かしさすら覚えてしまいました。日本で言えばそこまでできのよろしくない同人ゲームといったレベルでしょうか。
一通り遊ばせてもらった後、少々皮肉交じりに「これはライセンスを受けたゲームなんですか?」と質問したところ、「もちろんだよ!ちゃんと東映からライセンスを受けてるんだ!」との回答。「本当に、ドラゴンボールも東映も最高だね!」と付け加え、なぜかブースの関係者全員が「東映!東映!東映!」と東映コールをし始め、収集がつかなくなってしまいました。
ちなみに、このゲームは無料で、http://abatalhadosdeuses.nuuvem.com.br/というサイトからダウンロード可能です。ただし、ダウンロードにはメールアドレスの入力が必要になり、インストールも必須と、実際に遊ぶにはそれなりにリスクも高くなっています。不具合・トラブルが発生しても当編集部では責任を負いかねますので、ご利用の際はご注意ください。
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