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Spencer Chen氏は過去に大手ソフトウェア企業でマーケティングのトップを務め、展示会の責任者を務めた経験があるそうですが、ある時、コンパニオンありのブースと、経験豊かな説明員を配置したブースに分けたところ、後者の方が3倍の来場者を集め、利益に繋がったそうです。ブース内容の詳細が無い以上、この結果の評価は難しいところですが、議論のきっかけにはなりそうです。
ゲーム業界でも約10年前にブースにコンパニオンは不要なのでは? との議論があり、現在ではE3も随分と大人しくなり、PAXではコンパニオンが禁止されているようです。一方で東京ゲームショウやチャイナジョイ、台北ゲームショウといったイベントでは今も盛んにコンパニオンが起用されています。
Spencer Chen氏はその他のコンパニオンの問題点として、来場者を困惑させる、雇われのギャルは場に違和感を与える、来場するVIPはコンパニオンに話しかけたりしない、といった事も指摘しています。
ゲームショウのような大規模イベントは、発売前のゲームが事前に遊べる機会として成長したものの、現在では体験版の配信や、βテストの実施など、必ずしも一箇所にユーザーを誘致する必要性が薄れており、新規ユーザーよりも既存ユーザーに向けたファン感謝イベントに近いものにならざる得ないと筆者は考えています。ゲームショウは一種のお祭であり、それを盛り上げるためにブランドとコンパニオンのイメージが一致できるのであれば必ずしも否定されるものではないと考えます。皆さんの考えはいかがでしょうか?