『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』は、カプコン在籍時代に『ロックマンX2』や『ロックマン7』を開発した津田祥寿氏が温めていたもので、テーマは「ハイスピード、ハイテンション、そしてライトノベルのような世界観」。その最大の特徴は、「ショット」と「雷撃鱗」を組み合わせた攻撃です。
「ショット」は、威力こそ微弱でずか、避雷針のような役割をもっており、ヒットさせた敵にダメージを与えると同時にロックオン状態にする効果を持っています。ロックオンは最大三段階目まで高めることが可能で、ガンヴォルトの能力である「雷撃鱗」を使用すると、威力の高い雷撃がロックオン中の敵に誘導して攻撃(ロックオン雷撃攻撃)します。もちろん「雷撃鱗」単体でも攻撃は可能ですが、「ショット」同様に威力が低いため、いかに敵をロックオンし、「ロックオン雷撃攻撃」でサクっと敵を倒すかが鍵となりそうです。
そして、この「雷撃鱗」がかなり高性能で、攻撃のほかにもバリアとしての利用や、空中をホバリング、ステージギミックの動作など様々なことが「雷撃鱗」を使用するだけで行えます。ただし、「雷撃鱗」の使用には専用のゲージを消費しますので、使いすぎには注意。ヤバイと思ったら、即座にチャージするのが無難なのですが、このチャージというワンクッションがアクションのメリハリを付けていて、一連の動作が非常に気持ち良かったです。
筆者がプレイしたのはシュートリアルのミッションでしたが、「ライトノベルのような世界観」とテーマにあるように、今風で入りやすく、操作性とシステムが意外とシンプルなため、誰でもクリア出来るようにゲーム全体の難易度は低めに設定されている印象を受けました。
とはいえ、ボタンを押した長さで飛距離が変わるジャンプと、それをするタイミングが重要なゲーム性は健在であり、やりこみ要素も搭載されています。特に、攻撃を受けずに連続して敵を倒すと、取得スコアの倍率が変動し、ある一定を超えると本作のメインテーマソングが流れる演出入りますので、緊張感と爽快感を同時に味わうことが出来ます。その際に加算されたスコアはミッションクリア時に、クリア時間といったいくつかの要素の総評でランクが選出され、主人公を強化できるアイテムを入手することができます。またプレイ面でも、走りながら「ショット」を撃ち、ほぼノンストップで敵を粉砕していくプレイも可能です。
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この様に、昔ながら基本的なアクションに「雷撃鱗」と「ライトノベルのような世界観」が合わさった『蒼き雷霆 ガンヴォルト』は、アクションが苦手な方でも得意な方でも楽しめるアクションゲームとなりそうです。
『蒼き雷霆ガンヴォルト』は、3DSに2014年夏配信予定です。
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