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『The Wonderful 101』当初想定されていなかった「アンリミテッド・フォーム」実装秘話をプラチナゲームズが語る

どうしてヒーローのマスクってこんなにカッコイイんでしょうね。

任天堂 Wii U
プラチナゲームズは、Wii Uソフト『The Wonderful 101』の「アンリミテッド・フォーム」に関する裏話などを、Miiverseにて公開しました。

ゲスジャーク星団連合無敵艦隊という恐るべき敵から地球を守るため、たった100人で戦いを挑むヒーロー集団「ワンダフル・ダブルオー」と、そのリーダーであるワンダ・レッドの活躍を描く『The Wonderful 101』は、昨年の8月にリリースされ、その骨太なアクション性が高く評価されました。

本作の魅力は、独創性が高くまた爽快感も併せ持つゲーム性はもちろんですが、その世界観やワンダ・レッドをはじめとする個性的なキャラクターたちも大きなポイント。また彼らのデザインも、変身ヒーローモノとして揺るぎない完成度を誇っています。

本作の変身ヒーローたちに欠かせないのが、センチネル・スーツと呼ばれる強化服。このスーツがあるからこそ、ヒーローたちはその力を存分に発揮することができます。またセンチネル・スーツには、一時的にリミッターを解除する特別武装形態「アンリミテッド・フォーム」という機能が搭載されており、これも変身ヒーローモノとしては燃える要素と言えるでしょう。

その「アンリミテッド・フォーム」と、変身したときに装着する「マスク」に関する製作秘話が、Miiverseの『The Wonderful 101』コミュニティにて、本作の開発を担当したプラチナゲームズから明かされました。

◆プラチナゲームズ コメント1


最初は、コンセプチュアルデザイナーの大倉が作成したデザイン案を元に、マスクの開閉ギミック案(※マスクからフェイスガード部分がどんなふうに飛び出すかとかその順序etc)を2つほど作ってディレクターの神谷に提出したそうです。

すんなり行くかと思いきや、最終的には30案くらい出すはめになったとか…。

本来、デザインが決定したところでモデリング作業へ移るわけですが、このフォームに関しては、決定したデザインを元に3Dモデルを作ったところ、それを見た神谷が「やっぱり何か違う」と言い出し、なんともう一度デザイン作業をやり直すことに。

その際に舟橋の方で新たに作成したアンリミテッド・フォーム時のマスクのデザイン案がこちらというわけです。

これらはすべて実際に制作した3Dモデルで、「絵で描くよりもモデルにした方が伝わりやすい」ということで制作したそうです!

それにしても、この薄いマスクからフェイスガードがいろいろ飛び出してくるという無茶さ加減がなんとも言えません(笑)
超ハイテク技術だからこそできることなんでしょうが……(笑)

“変身”で衣装がかわるのはヒーローもののお約束ですしね♪(^.^)


◆プラチナゲームズ コメント2


実はこの「アンリミテッド・フォーム」、当初は全く想定されていなかったものだそうです(>_<)

それがある日、ボス戦闘の企画を担当していた山中が、「ステージセレクトでボスのステージから始めると、ユナイトゲージが初期状態のままなので非常に厳しい」という問題点を見つけ、それをどう解決しようか…と考えた結果、「強大なボスとの戦いに備えて、フルパワーを発揮する能力を設定しよう!」と神谷が思いつき、このフォーム誕生へと至ったそうです!(^o^)丿

変身のためのポーズや演出も加えて、結果的には本作にはなくてはならない印象的なシーンになっていると思います。

しかし、既に「最高にカッコいいヒーロー」としてデザインしたヒーロー達を、更にカッコよくしなければならなくなったデザイナーは大変だったでしょうね……。(>_<)

(Miiverse 『The Wonderful 101』コミュニティ:https://miiverse.nintendo.net/posts/AYMHAAACAAAYUKlO1wbP-A?sctw=1


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

設定としても、またゲーム展開としても盛り上がる「アンリミテッド・フォーム」が、当初は予定されていなかったというのは、遊んだユーザーにとっては特に驚きの裏話と言えるでしょう。

ゲーム性と密接に結びついており、本作の魅力をより輝かせる要因のひとつとなっている「アンリミテッド・フォーム」。この制作秘話を踏まえた上でもう一度遊んでみると、感慨深いものを感じるかもしれませんね。早速今晩試してみてはいかがですか。

『The Wonderful 101』は好評発売中。価格は6,930円(税込)です。

(C)2013 Nintendo / PlatinumGames Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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