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【ニコニコ超会議3】プロデューサー紺野氏からの新情報も飛び出す「マリオカート8 やってみた」の激戦レポート

動画サービス「niconico」による超巨大イベント「ニコニコ超会議3」が、4月26日・27 日に開催され、総来場者数12万人にのぼり、ネット総来場者は759万を突破する盛況ぶりを見せ、大好評のうちに幕を閉じました。

任天堂 Wii U
動画サービス「niconico」による超巨大イベント「ニコニコ超会議3」が、4月26日・27 日に開催され、総来場者数12万人にのぼり、ネット総来場者は759万を突破する盛況ぶりを見せ、大好評のうちに幕を閉じました。

多彩な企業はもちろんのこと、自衛隊や各政党からの出展もあり、そのスケールから方向性まで、他に類を見ないこのお祭り騒ぎは、アニメや音楽などジャンルも多岐に渡る展開を見せており、当然ゲームも大きく取り扱われました。その中でも注目を浴びたのが、Wii U期待の一作である『マリオカート8』関係。ゲーム中に登場するカートを実際に制作・展示した「マリオカートに乗ってみた」は、先着でマリオの帽子がプレゼントされるという嬉しい特典もあり、両日ともに長蛇の列となる大人気となりました。

そして27日には、お笑い芸人「アメリカザリガニ」の柳原哲也さんと、歌から演技まで幅広い活躍を見せる明坂聡美さんがMCを務めたステージイベント「マリオカート8 やってみた」が行われました。ゲームファンには「モンハンぷらす 一狩りいこうぜ!」でもお馴染みの柳原さん、その軽妙なトークはこのイベントでも冴え渡っており、そのテンポのいい進行に促されてまず登場したゲストは、ドリフトキングでお馴染みの土屋圭市氏。本作でもドリフトは重要な要素となっており、実に渋いチョイスです。

さらに将棋棋士プロ6段の佐々木慎氏、そして陸上幕僚幹部広報室勤務の3等陸佐のヤナガワ氏が登場。そこにMCでもある明坂さんが加わり、4人による『マリオカート8』トーナメント戦が幕を開けました。なお、試合前にコメントを伺ったところ、

土屋氏「(僕が呼ばれたということは)ドリフトしないわけにはいきませんね」
佐々木氏「なんで僕が呼ばれたのか分かりませんが(笑)、頑張ります」
ヤナガワ氏「本物の自衛官でございますので、安全確実なドライビングを心がけたいと思います」

と、それぞれの立場に相応しい発言で場を盛り上げてくれました。そして、その直後にプロデューサーの紺野秀樹氏が登壇し、会場が更に大きな歓声に包まれます。『マリオカート』シリーズに20年以上携わる紺野氏による解説に彩られる今回の大会は、これ以上ないほど贅沢と言えるでしょう。

◆初戦から激しい戦いが!


記念すべき1戦目の組み合わせは、佐々木氏とヤナガワ氏。棋士vs自衛官という異色の対決から、本大会が幕を開けました。

シリーズ通して未経験の佐々木氏は、操作キャラクターにマリオを選び、対するヤナガワ氏は対抗してルイージを選択。1戦目から、シリーズ主軸となる兄弟同士の対決が勃発です。なおキャラクターを選んだ後に、車体やタイヤなども個別に選択して組み合わせが可能。コースや自分のドライビングテクニックに合わせたチョイスが可能となります。

またプレイ前に紺野氏から、「マリオやルイージも同じタイプで、中量級でオールマイティな走りができる」というシリーズファンにはお馴染みの話から、「反重力状態でお互いにぶつかり合うとスピンして加速する」という新たな情報まで飛び出し、試合だけでなくトークも聞き逃せない密度の濃いイベントであることも伺わせます。

佐々木氏とヤナガワ氏が戦う舞台は、新コースとなる「マリオカートスタジアム」。ゲーム内の観客と会場に集まった観客の声が入り乱れる中、マリオとルイージが華麗にスタートを決めました。立ち上がりは、ややルイージ有利。しかしアイテムを取り損ね、対してゲットしたマリオは、さっそく使ってスピードアップ…するものの、フェンスにぶつかり効果は残念ながら今ひとつ。

ルイージは序盤を制して上位に食い込み、マリオはなかなか追い上げが決まりません。途中からルイージが順位を落とし始めるものの、苦戦はマリオも同様で、そのチャンスを活かせぬままルイージがゴール。1戦目は見事ヤナガワ氏が勝利を収め、決勝進出を決めました。

◆2戦目の結末や如何に


ドライビングテクニックに定評のある土屋氏に挑むのは、運転免許もなく、「(『マリオカート』で)イトコにボコボコにされた思い出があります」と語る明坂さん。かなり厳しい戦いになるかもしれませんが、ことゲームに関しては明坂さん有利という一面もあるため、更なる注目を集めます。

土屋氏が選んだのはデイジー、明坂さんはキノピコをチョイスし、今度は女性キャラクター対決となりました。そして今度の舞台は、リメイクコースとなる「ピーチサーキット」。女性キャラ対決をいっそう盛り上げてくれる展開です。

こうして始まった2戦目。スタートの立ち上がりは順当に進み、先に上位へ進んだのはキノピコですがデイジーが堅実に追い抜かし、アイテムを駆使してライバルを次々と薙ぎ払います。しかしキノピコも負けていません。無敵アイテムなどを駆使し必至に食らいつき、一瞬の隙を突いて抜き去りました。

その後、ドリフトキングの名に恥じぬドリフトぶりを見せながらも、デイジーは順位を少しずつ落とし、対してキノピコは少しずつ上位陣に切り込みはじめ、結果4位と11位という大差で明坂さんが決勝へと駒を進める結果に。諸手をあげて喜ぶ明坂さんと、悔しさが隠せない土屋氏、対照的な姿も印象に残る結末となりました。

◆最下位は免れたい!3位決定戦


決勝の前に、1戦目と2戦目の敗者である佐々木氏と土屋氏による3位決定戦が行われます。「勝負」の世界に身を置きながらも、その方向性はかなり異なるこの2人、どんな戦いを繰り広げるのか期待が寄せられます。

土屋氏はピーチで決定し、佐々木氏は新参戦となるクッパ7人衆のひとりモートンを選択。水がテーマの新コース「ウォーターパーク」を舞台に、最下位を免れるための激戦が火花を散らします。

スムーズなダッシュを決めて上位に食い込み、また新アイテム「ブーメラン」をゲットするなど好調なモートンに対し、8位スタートと立ち上がりが悪いピーチ。底力を見せつけ背後まで迫るものの、モートンもアイテムを駆使して背中を見せるだけに留まらせます。

しかし周回を重ねた直後にその順位が入れ替わり、しかも進行方向を間違えるミスも重なり、その差は一気に開きます。逆転を果たしたピーチは快調に順位を上げ、見事6位でフィニッシュ。前半の快調ぶりを失ってしまったモートンは、レース内でも最下位でゴールに辿り着きました。「ドリキン」土屋氏の面目躍如です。

◆そして意外な決勝戦展開!


ドリフトキングをキノピコで制した明坂さんは、縁起がいいため決勝戦でも彼女を続投。そしてルイージで勝ち上がったヤナガワ氏は、緑に拘ったのかベビィルイージを選択し、緊迫する決勝戦に臨みます。

優勝を決めるその舞台は、滝のぼりからの滝くだりという大がかりな仕掛けがある新コース「ヘイホーこうざん」。小さな2キャラによるその対決、残念ながらダッシュを決められずにスタート。しかも序盤からミスの続くキノピコは、1週目にして最下位という残念な立ち上がり。対してベビィルイージは5位という安定した走りを見せます。

コースは、のぼりとくだりを繰り返すダイナミックな構成。見ているだけでも手に汗握るばかりですが、キノピコの連続ミスが別の緊張感も漂わせます。そんな不調をよそに、ベビィルイージは軽快な加速を重ね、見事5位でゴールを切りました。レース内最下位確定のために必至に走るキノピコの傍ら、ウイニングランを見せるヤナガワ氏の頭上に栄冠輝く結末となりました。

◆期待高まる『マリオカート8』


見事優勝を飾ったヤナガワ氏。宣言通りの「安全確実」なプレイが成果を残す形となり、優勝時のコメントも「しっかり安全確実に皆様の平和を守りたいと思いますので、ご支援よろしくお願いします」と、頼もしい言葉で締めくくってくれました。

そして決勝戦での不甲斐なさにより、柳原さんから「名ばかりの準優勝」と称されてしまった明坂さんは、「あんなに落ちると思いませんでした」と嘆きながら悔しさを全身で表現。「(『マリオカート8』を)買って、イトコと練習します」と、そのゲーム熱に火が点いたようですが、またしても「ボコボコ」にされないことを願うばかりです。

新コースの初披露に始まり、対戦プレイをリアルタイムで視聴できる臨場感、そこから伝わってくる『マリオカート』らしさと、爽快感抜群のレース展開や反重力などの新要素の数々。見ているだけでプレイ意欲がかき立てられる「マリオカート8 やってみた」は閉幕を迎えましたが、次があなたが一ヶ月後に「やってみる」番となることでしょう。発売日となる5月29日を、どうかお楽しみに。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


『マリオカート8』は、5月29日発売予定。価格は、通常版・ダウンロード版ともに5,700円(税抜)です。

(C)2014 Nintendo
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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