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E3に先駆けて開催されるプレスカンファレンス。各社90分前後で年末商戦の重点タイトルや、戦略的発表などを分刻みのスケジュールで展開します。「どのタイトルを」「何分間」「どのように(口頭・デモ・ビデオなど)」発表するかが大きな意味を持ちます。
この観点で言えば、マイクロソフトの「Xbox E3 2014 メディアブリーフィング」で打ち出されたメッセージはまさに、「年末休暇は家族や仲間とゲームパッドを握りしめて、Xbox OneタイトルをCo-opプレイで遊ぼう!」だったと言えるでしょう。
各タイトルの詳細については個別にレポートしていくので、まずは概要や印象について整理していきます。
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会場は例年と同じくLAダウンタウンの「The Garden Center」でしたが、フロア席がぐっと少なくなり、かわりに大型のスクリーンが3台設置されました。Xbox事業の顔であるフィル・スペンサー氏も正面ステージではなくフロアに立って挨拶し、より親しみやすさをアピール。その後も看板RPGのシリーズ最新作『Fable Legends』や、Ubisoftの人気シリーズ最新作『Assassin's Creed Unity』など幾つかのタイトルで、デモプレイヤーがフロアのスクリーン脇に立って、合計4人でCo-opプレイのデモを披露しました。
また入場者全員にLED内蔵のリストバンドが渡され、プレゼンテーションの展開に応じて明滅する趣向で、会場全体でXbox Oneを盛り上げようという祝祭的雰囲気が演出されました。
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日本では本年9月に発売されるXbox Oneですが、アメリカでは昨年発売済み。今年の年末商戦は本体発売前から仕込んでいた大型タイトルが相次いで投入される、いわゆるセカンドローンチです。Xbox Oneの販売は順調に推移していますが、ライバルのPS4に少しずつ販売台数が引き離されているのも事実で、5月に最大の特徴とも言える新型Kinectを省略した廉価版の発売も発表されるなど、てこ入れが図られました。
実際、昨年と比べて「なかった要素」に注目すると、より今年の特徴が立体的に浮かび上がってくるかもしれません。まず新型Kinectの姿がありませんでした。Xbox LIVEの配信ゲーム(昨年度は『World of Tanks』のXbox 360版が気を吐いていました)も存在感が乏しいものでした。カジュアル向けゲームも『Dance Central Spotlight』が紹介されたのみでした。
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一方で新規IPとして、昨年度は概要のみだった『Sunset Overdrive』のデモプレイが見られたのは、嬉しい驚きでした。sインソムニアックが開発する、オープンワールドのモンスター殺しまくりアクションシューターで、同社のゲームらしくアメコミ風のコミカルなテイストが特徴です。ファンには待ち遠しい『Halo 5 Guardans』のβサービスが今秋にスタート予定というニュースもありました。2008年にXbox 360で発売されたオープンワールドアクション『Crackdown(ライオットアクト)』のXbox One向け最新作という隠し球もありました。冒頭の『Call of Duty: Advanced Warfare』も次世代機らしいゴージャスな内容で、ジェットパックや新たなグレネードを利用した新しいゲームプレイが見られました。
つまり今年は「ハードコアゲーマー向けに、ガッツリ遊べるゲームを、時間いっぱいアピールした」というわけです。ふりかえればXbox 360では本体発売の翌年に代表作『Gears of War』が発売され、本体の販促に加速がかかったことが思い出されます。ただし、昨年度のトリに発表され、すべてをさらった『Titanfall』と比べると、ちょっとおとなしめだったかな……、というのが正直なところでしょうか。
もっとも、これはワールドワイドでの話。まずは日本でのXbox One発売を待つことにしましょう。