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【E3 2014】『CoD: Advanced Warfare』未公開デモを視聴、ドローンは飛ぶし音は消すしで近未来は何でもアリ

プレスカンファレンスでは約10分間にもおよぶプレイ映像が公開されましたが、今回はE3 2014のActivisionルームにて未公開となっている2本のデモを視聴することができたので、早速その内容をお伝えしましょう。

ソニー PS3
Infinity WardやTreyarchに続きシリーズ第3スタジオとして『Call if Duty: Advanced Warfare』の開発を進めているSledgehammer Games。プレスカンファレンスでは約10分間にもおよぶプレイ映像が公開されましたが、今回はE3 2014のActivisionルームにて未公開となっている2本のデモを視聴することができたので、早速その内容をお伝えしましょう。

■激しいカーチェイスが続く「Collapse」レベル

1本目のデモは「Collapse」と呼ばれるレベルで、プレイヤーの小隊が味方部隊と共に目標の車両を追う激しいカーチェイスが披露されました。舞台となるのはアメリカサンフランシスコに実在するゴールデンゲートブリッジで、『Modern Warfare 4』の「ゲームオーバー」にも似た雰囲気ながら、プレイヤーが搭乗している車両のフロントガラスに任務プランの映像が投影されたり、敵車両を攻撃する際に「ガシュンッガシュンッ」と唸りをあげるガウスガンかレールガンらしき特殊な射出兵器を使用するなど、近未来SF設定を強く感じさせる要素が目を引きました。

しばらくカーチェイスを繰り広げ何台もの敵車両を黒焦げにすると、プレイヤーは車両を降り、車から逃げ出す一般市民を掻き分けつつゴールデンゲートブリッジを進んでいきます。2054年の近未来を舞台とする『CoD: Advanced Warfare』の世界では外骨格である「EXOスーツ」が普及しており、敵も味方もこのスーツのパワーを利用して、跳躍するような移動アクションで戦うのです。例えば敵が死角であるバスの向こう側からこちらに幅跳びの如く飛んで襲いかかってきたかと思えば、自身もダブルジャンプでバスを乗り越えてしまう。さらに横方向へのドッジングのようなダッシュも可能で、現時点で詳細が不明なマルチプレイヤーではどのような戦いが繰り広げられるのかは興味が尽きないところです。また同レベルでは周囲の時間が遅くなるスローモーション、いわゆる「バレットタイム」をどうやらプレイヤーが"任意で"発動し、大量に登場した敵を次々と倒していく場面や、車両の扉を取り外しシールド代わりにするシーンも確認できました。



今作ではプレスカンファレンスのデモにも登場したような「ドローン」が多数参戦し、単なるイベントシーンに出てくる存在ではなく通常の戦闘でも相まみえることになります。「Collapse」では空中を飛びプレイヤーを撃ってくる小型の飛行ドローンが何体か登場し、時には敵兵士と共に連携して同時に仕掛けてくるシーンがありました。高低差を無視して襲い掛かってくるクローンの登場により、例えば建物の屋上といったスナイピングポジションは逆に危険な場所となり得るため、今までの『Call of Duty』にはない新たな戦略性が要求されることとなりそうです。

ついに目標の車両に到達した主人公たち。車から出てくる敵グループが投降しようとした時に、1人が銃器をこちらへ向けようとしたため、プレイヤーが自身の操作で敵を撃つシーンは、カーチェイスに続き『Modern Warfare 4』のザカエフの息子のシーンを想起させます。目標車両の荷台を開くと、大量のドローンたちが装備されたプラットフォームが出現。ドローン達は一斉に飛び立ったかと思うと橋の支柱1本1本に精密に取り付き、爆破して橋を崩壊に追い込みました。真っ二つになった橋が傾き、車両や兵士が次々と落ちていくシーンにて「Collapse」は終了します。

■ステルス任務とホバー戦車での大暴れを描く「Bio Lab」

2本目のデモとなるのは「Bio Lab」と呼ばれるレベル。先ほどのマイケル・ベイスタイルの戦いを描いた「Callapse」とは異なり黒いEXOスーツに身を包んだ小隊4人が挑むこのレベルは、簡潔に言うならば『Modern Warfare 4』のマクミランが登場する潜入ミッションに近い内容で、プレイヤーはバディの指示を受けて森の中でヘリや敵兵士の捜索からステルスで逃れつつ、味方メンバーとの合流を目指します。

同レベルで特に多様されたのがEXOスーツにて使用できる装備機能の1つ「クローク」で、敵AIがかなり目の前に近づいても動かなければ気づかれない様子が確認できました。このクロークは機能をオフしている際中にチャージされるという仕様であるものの、その持続時間はかなり長く数十秒は周囲の環境に溶け込んだまま行動ができる模様。しかしこの強力すぎるように見えるクローク機能に対して、同レベルには「アンチクローク」とも呼べる要素がいくつか登場しています。

まず確認できた1つ目が赤外線を照射するタイプの小型飛行クローンで、赤外線レーザーが遮断された距離によって、つまりは動きがあるかどうかで敵を探知するため、クロークの意味はありません。同デモではバディの指示によってじっと動きを止め、森の中から飛び出してきた鹿にクローンが注意を引きつけられ、遠くへ去って行きました。もう1つはパトロールバスに装備されていた「青白いレーザー射出装置」。この装置の詳細は不明ながら、プレイヤーたちはクローク状態にも関わらず遮蔽物を利用してこのレーザー光線を避けていました。レーザーの射出範囲はかなり広く、監視塔などから放たれるサーチライトの近未来版といった印象です。



またもう1つ目を引く存在が「ミュートチャージ」と呼ばれている装置。一見片手で持てるサイズの地雷のような形をしたこのデバイスは、使用することで一定の範囲内の「音」を全て消し去ってしまえるという代物となっています。プレイヤーが地面に設置し装置に備え付けられたトリガーを引くと発動し、周囲に展開された青白い空間内では音が一切発生しなくなるのです。デモ中では敵を近接キルする際に使用したり、またはブリーチ(建物への突入)時に扉に装着した爆薬を爆破しても音が鳴らないといったシーンを見ることができましたが、他にも銃撃やグレネード爆破の音も抑えることができるのかなど、新たなステルスパートの可能性を感じさせます。

小隊4人にて基地へ潜入し任務を終えた後の脱出シーンでは、プロトタイプであるという4脚&ホバー移動が可能な近未来の戦車に乗込み、圧倒的な火力で次々と敵を倒していくド派手なシーンが披露。ステルス任務からの大暴れでカタルシスを味わったあとは4人で脱出用のヘリに乗り込み、戦車を爆破するシーンで「Bio Lab」レベルは終了します。

■グラフィックは間違いなく前作から大幅に向上

両デモを確認した上で感じたのは、様々な新フィーチャーは語られたもののそれほど目新しくはなかった前作『Call of Duty: Ghosts』からグラフィックは格段に向上しているということ。ゲームプレイシーンかは不明ながら、両デモの直前には「Bio Lab」レベルの1シーンをいじった視聴者向けのメッセージ映像も登場し、こちらでは非常に凝ったフェイシャルアニメーションも確認できました。爆発のエフェクトがどことなく薄っぺらい感じがした点はあるものの、素直な心で一目見て「綺麗になった」とは呼べるクオリティです。

『Call of Duty: Advanced Warfare』は北米で2014年111月4日。国内では日本語字幕版が11月13日、吹き替え版が2014年内に発売予定となっています。
《ishigenn》
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