日本では5月15日にリリースされた本作ですが、海外では2012年末に発売。 Wii UとPS3のほか、Xbox 360、PS Vita、ニンテンドー3DS、PC、そしてスマホ向けのバージョンが存在します。
『ソニックロストワールド』のアンケートの項目から、もしかして日本でのリリースが実現?という噂が巷で囁かれていましたが、その後本当に発売が決定。 セガの奥成洋輔氏によるこだわりあふれるローカライズで、もはや完全版と言わざるをえない内容をひっさげてのリリースとなりました。
日本ではWii U版とPS3版が発売されましたが、今回はGamePadを使った要素もあるWii U版をチョイスしてみました。
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こちらはWii U版パッケージ。
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海外で発売された3DS版はこのようなパッケージでした。
では、さっそくプレイしたいと思います!
『ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』はオンライン対戦にも対応していますが、まずはキャンペーンをプレイ。 隠されたキャラクターやコースをアンロックするためにワールドツアーを選んでみました。
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ワールドツアーでは、プレイヤーに課せられる様々なチャレンジをクリアすることにより先に進め、そこには新しいコースが待ち受けています。
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例えばこちらは「レース」。 クリア条件は難易度に合わせて変化し、イージー、ノーマル、ハードの3種類から選択可能です。 また、ここにもセガのこだわりが隠されており、それぞれイージーは「8bit」、ノーマルは「16nit」と表現。 もちろんハードはあのセガサターンのキャッチコピー「64bit級」!
セガの歴代17シリーズが参戦している本作は、プレイヤーが選べるキャラも多彩。 ソニックとその仲間たちはもちろん、うららやアレックスキッド、ジョー・ムサシを始め、セガファンなら思わず嬉しくなってしまうお馴染みのゲームのキャラたちが多数登場し、日本語ボイスもそれぞれのゲームで担当した方が声をあてているというこだわりようです。
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こちらはキャラクター選択画面。 最初は選べるキャラが少ないですが、キャンペーンを進めていくとアンロックされます。
キャラクターごとにハンドルさばきなどの操作感が異なるのですが、それに加えレベルを上げていくとスピードやアクセル、ハンドリングなどの要素もアンロック。 例えば「このコースは苦手だから”ハンドリング”重視にしよう」など、キャラクターに更なる個性を付与できます。
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1レベルごとに1つずつアンロックされます。
レベルはキャラクターごとにアップさせていかなければいけないため、オンライン対戦に備え少しずつ色んなキャラクターに触れていくことをおすすめします。
『ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』は、その名の通りレースゲームですが、ただ車を走らせるだけのレースというわけではありません。 陸はもちろんのこと、コースの中には海や空が含まれているものが存在します。
コース上にはこのようにピンクの「ブースト」がところどころ置かれており、これを踏むと一瞬スピードアップするためライバルを抜くチャンスとなります。 スピードアップする要素はほかにもあり、ジャンプするタイミングでくるりと車体を回転させたり、ドリフトを続けることにより、同じようにブースト効果が生まれます。
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コース上に置かれているピンク色のブースト。
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レース中、手元のGamePadには現在の順位やマップが表示されています。
用意されているコースは全21種類で、セガファン感涙ものの再現度。 BGMももちろんそれぞれのゲームのものが使用されており、コース上には思わぬギミックが隠されています。 各コースのゴールはひとつですがその道中にはいくつかの分岐が存在し、どれを選ぶかは自分次第で、その先に待ち受けるものもそれぞれ異なります。
コース上で拾えるアイテムは、ライバルからの攻撃を受け止め防護するグローブや、相手にあてるとスピンさせることができるロケット花火、当たると操作が逆になってしまうツイスターなど、面白いものが揃っています。さらに日本語版には”おじゃまぷよ”と呼ばれる新アイテムの存在も。
この中でも、特に一番すごい効果が期待できるものは”オールスター”と呼ばれるアイテム。 これをゲットすれば一定期間全ての攻撃が無効になる無敵状態になり、ドリフトなしで安定したスピードでライバルを抜き去れます。 また、”オールスター”発動時は、それぞれのキャラの出身ゲームに合わせたグラフィックとBGMが用意されているので、それを見るのもお楽しみのひとつです。
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これはソニックのオールスター発動時。リングがくるくると周りを回ります。
レースマシンは陸を走っているときは車の形体を保っていますが、”TRANSFORMED”という通り、海や空に突入すると自動的に変形し、ゲーム性がガラリと豹変。 例えば水上を走るときはボートレースに、空を飛ぶときはまるでフライトゲームをやっているような感覚におちいり、その起伏に富んだコースは何度プレイしても飽きません。
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車を走らせていたつもりが・・・
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突然ボートに!
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空中ではかなり自由に飛び回れますが、あまりにもコースを外れてしまうと警告が出てコース上に戻されてしまいます。
ワールドツアーで課せられるチャレンジは、ブーストを繰り返し一定時間内に決められたゲートをくぐるものや、ライバルをアイテムで倒しながら勝利するものなど、様々なものが用意されています。 このようなチャレンジを繰り返すことにより、ゲームに搭載されている要素を学んでいく仕組みになっており、同時に新しいコースを体験しながら先へ進む楽しみを提供しています。
というわけで、初めてプレイする人は、まずはじっくりワールドツアーをやりこんでみることをおすすめします。そしてキャラクターの特性やコース、アイテムの使い方を覚えたあとはたくさんのプレイヤーとレースができるオンラインにも挑んでみてください。 オンラインではレースだけではなく、ほかのプレイヤーと戦う「バトルアリーナ」や”チャオ”を奪い合う「キャプチャー ザ チャオ」なども楽しむことができます。
なお、レース中の実況はセガの光吉氏が担当していており、その熱いボイスはレース中のテンションをさらにあげる役割を果たしています。 そんな光吉氏のボイスが好きな方は、ぜひオーディオ設定で実況のボリュームを・・・おっと、この先は実際にプレイしたときのお楽しみにしましょう。
ただでさえセガファンなら間違いなく楽しめる内容な上、ローカライズが本当に神懸かっている本作ですが、コースの多彩さや自由度、レースの面白さなど、往年のセガゲームを知らない人にも充分以上に楽しめる作品に仕上がっています。 同時期にリリースされた某レースゲームにも負けずおとらずな内容ですので、ぜひ興味を持った方はこの面白さを体験し、陸・海・空のレースを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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Wii U/PS3『ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド』は好評発売中で、価格は6980円(税抜)です。
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