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『フリーダムウォーズ』デザイナーが、本作の正体を語る ─ 「祭」から「政」へ

SCEJAは、PS Vitaソフト『フリーダムウォーズ』の最新情報を公開しました。

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『フリーダムウォーズ』デザイナーが、本作の正体を語る ─ 「祭」から「政」へ
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SCEJAは、PS Vitaソフト『フリーダムウォーズ』の最新情報を公開しました。

期間限定体験版の配信も開始され、製品版リリースの足音も近づいてきた、奪還マルチプレイアクション『フリーダムウォーズ』。過酷な管理社会を背景とする世界観や“荊”を用いた高速立体戦闘といった、本作の直接的な魅力に関してはこれまでも数多く語られてきましたが、このたびゲームデザイナーであり開発統括として制作部門の陣頭指揮を執る保井俊之氏が「フリーダムウォーズの正体」について語りました。

本作の公式ブログにて保井氏が、「“祭”から“政”へ、『フリーダムウォーズ』の正体」とのタイトルを掲げその本質に迫ります。まず結論から入った保井氏は、本作の正体を「現実をデフォルメした、戦争を含む“なんちゃって政治シミュレータ”」である考えを明かしました。

牢獄都市「パノプティコン」、生まれただけで科される懲役100万年、自由の無い咎人生活、プレイヤースキルの格差、都市国家の格差と大戦、その上にある天獄の存在──本作における設定から実力差まで、それらは全て「現実」になぞらえて設計されたものであるとのこと。例えば「パノプティコン」は「インターネットによる相互監視社会」であり「クラスタ・村意識・愛郷心」がモデル、「懲役100万年」は、国の借金のように「生まれながらに背負う借金」や「前の世代から受け継いだ負債」がモデルになっています。

これらを踏まえ、「現実は、常に理不尽で不平等」であると述べる保井氏は、同時に「論理と理性と情熱で、意見調整していくのが、人間のすばらしさだ」とも語り、それこそがまさに「政治」そのものであるとの考えを示します。

「“ブーム”とは能動性を持った人たちが集まり、一つのことを成すこと……それは“祭”」
「“祭”とは色んな立場や役割の人が、それぞれのできることを束ねて、意見を出し、手を動かし、そして“問題”を解決し、“目的”を達成すること……それは“政”」

「政(まつりごと)」という言葉だけ見ると堅苦しさを感じますが、単純に言えば「異なる立場を持つ人たちによる、コミュニケーション」であり、都市国家対戦における戦局を踏まえた「呼びかけ」であったり、プレイスタイルが異なる者同士が一緒になった時の歩み寄りなどを容易に想像させてくれます。その関わり合いで生まれる様々なものが、本作が目指した境地なのでしょう。

このほかにも保井氏は、「都市国家対戦の哲学」や「運営改善のためのコミュニケーションについて」など、興味深いポイントを挙げて言及しています。更に詳しく知りたい方は、公式ブログをチェックし、その開発スタイルに触れてみてはいかがでしょうか。また、ユーザーから寄せられた要望に対する改善点も明かされているので、そちらは下記にてご紹介します。

■公式ブログ:「祭」から「政」へ、『フリーダムウォーズ』の正体
URL:http://freedomwars-yasui.tumblr.com/post/89262868707

◆ユーザー皆様からのご要望


■溶断
溶断時にボタン連打の操作で溶断箇所へダメージを与えるのですが、このダメージの蓄積量がわかりやすくしてほしいというご要望をいただきました。体験会用のバージョンでは破壊の進行をダメージの噴き出すエフェクトや亀裂のみで判断するような仕様でしたが 溶断できるいくつかの箇所の進行状況をよりわかりやすくするようにしました。

アブダクターを見たときに各部位から漏れ出る演出効果がまず一つありますが、さらに各部位に張り付き溶断した際にダメージの進行が確認できる「ゲージ」を実装しました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


また本作では、アブダクターの部位を破壊することにより、資源や武器が手に入るとのこと。素材集めのために積極的な声かけを行っていくのも、本作の正体である“政”の形なのかもしれませんね。

『フリーダムウォーズ』』は、2014年6月26日発売予定。価格は、パッケージ版が5,800円(税抜)、ダウンロード版が4,800円(税抜)です。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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