ソニックとの出会いからプロトタイプカートリッジに関する都市伝説、カットステージの存在、生みの親である中裕司氏へのインタビューまで、過去22年を追想しているのはゲームジャーナリストのHeidi Kemps氏。彼女が2005年に行った中氏へのインタビューを振り返る形で、発売当時に都市伝説のような噂が流布していた幻のカットステージについて語りました。
メガドライブと『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』を買った当時10歳だったというKemps氏。何度も繰り返しプレイしてステージの構造は完全に熟知していたといいます。当時、ゲーム雑誌に掲載されたスクリーンショットの中に、作中に登場していないステージがあることに気がついたそうです。その後、読者投稿の質問に答える形で開発段階でカットされたステージの存在が公に認められたとのこと。
時は流れ、98年にドリームキャストで『ソニックアドベンチャー』が世に送り出された頃、変な『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』を持つ人間がいるという噂がネットで広まります。異なるタイトルスクリーンで、カットされた幻の4ステージ「Hidden Palace」「Dust Hill」「Wood Zone」「Genocide City」をプレイできるものであると。しかし、Kemps氏にとって子供の頃飽きるほど聞いたデマであるという疑念しかなかったといいます。「Genocide City」という名称も愛らしいキャラクターイメージからかけ離れていたからです。
その後スクリーンを写したポラロイド写真がネットで公開され噂は確実のものとなりました。まだフォトショップやデジタルカメラがなかった時代、スキャンした画像イメージは証拠として十分だったとのこと。さらに、99年にそのROMファイルが中国語のウェブサイトで発見され、都市伝説は現実となりました。ソニックファンにとって、公開された謎の写真がぼんやりしたビッグフッド像だとしたら、ROMの存在はUMAイエティの毛皮だったと、Kemps氏は当時を振り返っています。
2005年に行われた中裕司氏へのインタビューによると、92年にニューヨークで催されたおもちゃショーで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のプロトタイプカートリッジが盗まれた可能性があるとのこと。その後、データのコピーがアジアを中心に拡散。インターネットの普及に伴って明るみに出ました。中氏はオリジナルのコピーが非合法に流通していた事実に驚きを隠せなかったようですが、香港で発見された海賊版データを渡されるとどこか幸せそうな表情になったといいます。行方不明だった子供に再会したように。
幼少時代にKemps氏を釘付けにした同作におけるカットコンテンツの存在。インターネット時代の到来と共に、予期せぬ形であるべき所へ返ったというプロトタイプの数奇な旅路は、同氏のジャーナリズムキャリア中で最も感慨深い出来事の一つであるとのことです。その後、未完成だったカットステージには再び命が吹き込まれ、現在はiOS版とAndroid版で本作の完全版がプレイできます。22年間待つ価値があったかどうかは分からないが、ようやく一件落着という気持ちになったと、Kemps氏は締めくくっています。
記事提供元: Game*Spark
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