4回(予定)に渡り「特別編」と題してお送りしている、ジニアス・ソノリティのニンテンドー3DSダウンロードソフト『電波人間のRPG FREE!』のプレイ日記。第2回となる今回もはりきって参りましょう!
本作は、なんと基本プレイ無料。オンラインに「チェックイン」することで逐一最新のデータに更新し、さまざまなイベントが追加されるなど、長期的に楽しめる要素も満載です。これまでの『電波人間のRPG』シリーズでは馴染み深いシステムを搭載しつつも、自分だけの島を拠点に「ステージ」単位の冒険が展開したりと、本作独自の形にまとまっています。島や家のデコレーション、釣りなどなど箱庭ゲーム的な楽しみもたっぷり詰まってるので、RPGが苦手な人も楽しめると思います。のんびりプレイな人は、課金なしでも全ての要素を十分楽しむことができますよ。
【こんな人にオススメ】
・古き良きRPGが好きな人
・箱庭系ゲームが好きな人
・かわいい/ゆるいキャラクターが好きな人
・隙間時間に気軽にゲームをプレイしたい人
・『電波人間のRPG』シリーズファン
【そそれぽ 特別編『電波人間のRPG FREE!』プレイ日記】
・その1(電波人間講座テーマ・・・「転生」)
(http://www.inside-games.jp/article/2014/07/27/78916.html)
ちなみに8月10日(日)現在「30万ダウンロード達成記念イベント」を開催中。期間限定なのでどうぞお見逃しなく!
■日替わりイベントを満喫、特に「釣り」はやっておくべき
とりあえず2014年8月10日現在の日替わりイベント一覧はこちら!
【日替わりイベント】
月 レッツフィッシング!
火 ダブルアップチャンス!
水 なし
木 ブーストゲット!
金 ごちそうゲット!
土 ゴールドゲット!
日 経験値ゲット!
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■成長期を迎える電波人間たち
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■ストーリーに関しては・・・
ネタバレを含みそうなので自重します!ごめんなさい!ただ、当初の目的とされている「伝説の装備」集めは一応達成しました。しかし、電波人間の育成を含めてまだまだやることは沢山あるのです!
■育成・資金調達・食料調達、すべて満たす方法を確立
「4.ウッキー大騒動」が消費スタミナ20のわりに意外と美味いのではないかということが筆者の中で話題に(笑)。どのあたりが美味いかは内容が多いので以下に箇条書き。
【「4.ウッキー大騒動」のここが美味い!】
・緑宝箱(ステージをプレイし直すと復活する宝箱)で、食べ物の「たね」を入手できることが多い
・「ウッキー」が「いえヒロビーロ」をドロップすることがある
・ステージボスと、イベントボス(クリアに必須ではない)、両者を倒し「証」×2を売ると4,000G
・クリア報酬に「ドラゴンフルーツのたね」や「なんごくのきのたね(育てるとバナナ)」
・経験値が多く逃げやすい「にゅうし」「えいきゅうし」がポップアップ
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■というわけで、7月27日~8月9日までの成果
「ウッキー稼ぎ」を確立して以降、1日1回以上は「4.ウッキー大騒動」をプレイしていると思います。なので、島は「なんごくのき」だらけで、意図せず南の島感満載に(笑)。島のデコレーション(エクステリア)はそれなりに頑張って楽しんでいるつもりですが、お金は比較的装備優先で使っているため、電波人間の住む家の中がまだまだスッカスカ。「いえヒロビーロ」で広くなってもちょっと寂しい感じです(笑)。
しかし、なんとなく雰囲気で買ったインテリア「ジュークボックス」は、家の中のBGMを変えられて楽しいです。本作で未使用の曲(全容を把握できていないため未確認)も流れるっぽいです。見かけたらぜひ!
まだまだ装備の充実にお金がかかりそうなので、インテリアの充実は先延ばしになりそうです。次回更新までに、少しは整えられたら良いなぁと思いつつ!
【今回の成果】
累計プレイ時間:約62時間(寝落ち含む 笑)
課金回数:0回
電波人間の最高世代:第5世代
主なできごと:
・「転生」ラッシュで幸福度アップのための食べ物確保に奔走
・釣りデビューして「サンマ」を釣りまくる
・「伝説の装備」をコンプリート
・「コロシアム」でなかなか勝てず育成を考え直すに至る
主な発見:
・「ウッキー」稼ぎを確立
・「転生」以上に「出生」が奥深いことに気付く
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本作の電波人間には「世代」(レベルキャップ/レベル上限)という概念が存在します。世代を重ねることでより強力な電波人間になることが可能となり、世代を重ねる方法は「もともと多くの世代を重ねられるレアな電波人間をキャッチする」「転生させる」「出生させる」の3つになってくると思います。今回はこれらのうち、最も奥深そうな「出生」についてちょっとだけ解説。・・・と言いつつ、まだまだ未知の部分も多いので、参考程度に留めて頂ければ幸いです(汗)。
「出生」は、2人の電波人間を掛け合わせることで、“1度だけ”新しい電波人間を生み出すことができる本作ならではの新システムです。「出生」させるための条件は、電波人間がその世代の上限レベルに達していること、掛け合わせる2人の電波人間の世代が同じ(何代まで転生可能かは関係なし)であることです。「出生」によって新たに生まれた電波人間は、レベル1ながら「○代目」は、掛け合わせた電波人間に準拠(後述)。また、掛け合わせた2人の電波人間の特徴を引き継いでいます(こちらも後述)。
■「転生可能」な世代を突破する唯一の手段
「出生」の注目点のひとつです。例えば、掛け合わせる電波人間が2人とも「3代まで転生可能」で、3代目のレベル上限に達しているとします。この状態で「出生」を行うと、新たに生まれてくる電波人間は「4代まで転生可能」となります。つまり、転生可能な世代が1代増えていて、親にあたる電波人間2人よりも高いレベルへと育成することが可能となるわけです。上記のような場合は、「3代目」MAX同士の組み合わせで「4代まで転生可能」の電波人間が「出生」されます。ただし、レベル1からの育成となるので、育て上げるにはそれなりの根気も必要。
■「色」も掛け合わせになる
掛け合わせる2人の電波人間の色も混じります。なので、属性の得意・不得意なども考える必要があります。同じ色の場合は同じ色の電波人間が生まれてくるので、特に気にしなくてOKです。
■「アンテナ」の基本はどちらかの親のものを引き継ぐ
特殊能力である「アンテナ」は、掛け合わせた電波人間のどちらかのものが引き継がれます。ただし、2人が同じ「アンテナ」の場合は、出生してくる電波人間の「アンテナ」が親よりも強化されたものになることがあるようです。このほかにも組み合わせによって異なる能力のアンテナを持つ電波人間が出生される場合もあるようですが、十分な検証ができておらず、割愛。申し訳ないです。
■いざ「出生」!
長い目で見たとき、どんな電波人間を最終的に生み出したいか、いろいろと考える必要もある「出生」。準備が整ったところで、いざ出生!筆者はまず強力な回復役が足りなかったので、3代目でレベルMAXの電波人間2人を掛けあわせて、4代目になれる回復役を出生することにしました。「出生」する際に、どんな電波人間が誕生するか確認できるので、ここで【アンテナが引き継がれるか】【色は何色になるのか】【名前は気に入ったものか】といった点をしっかり確認しましょう。名前だけは、キャンセルする度にランダムで変わるので、ある程度お気に入りの名前を選ぶことが可能です。
無事に「出生」した“生まれたて”の電波人間は、世代こそ重ねられており、この場合は親を越える4代目としての育成も可能ですが、レベルが1なだけでなく、サイズが小さい「子供」の状態です。戦闘を何回かするうちに「大人(通常サイズ)」になるので、育成のスタート時は注意しましょう。「出生」は奥深い!!
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【そそれぽ】特別編『電波人間のRPG FREE!』プレイ日記その2、いかがでしたでしょうか?「出生」を含んだ電波人間の育成に手を出すと、ヤバいです。ホントに奥が深すぎます。無課金で楽しんじゃっててすみません。これだけ遊ばせてもらっているので、そろそろ課金したいと思います(笑)。次回もどうぞお楽しみに!
『電波人間のRPG FREE!』は、好評配信中で価格は基本プレイ無料のアイテム課金制です。
(C)2014 Genius Sonority Inc.
以下は興味がある方へ。
この場をお借りして、「F2P(フリートゥプレイ)」のゲームの考え方について、少しお話させてください。というのも、Miiverseなどで本作の課金システムに関する批判的な意見が後を絶たないからです。こういった無料のゲームにおける開発・販売・運営という仕組みを少し理解してもらえば、批判的な捉え方も減るのではと思い、プレイ日記から内容が脱線してしまいますが、書かせてもらおうと思いました。
前提として、筆者は現在まで無課金でプレイしていますが、課金したくなるコンテンツには惜しみなく課金するプレイヤーです(某ゲームでは追加の衣装なんかにけっこう課金しました 笑)。ただ、無課金というある意味での「縛りプレイ」もそれはそれで嫌いではありませんが・・・(笑)。
■「ジュエル」の必要性
本作において非常に貴重なアイテムである「ジュエル」は、ゲーム中や運営イベント配布などで入手できることもありますが、基本的には「課金アイテム」です。「ジュエル」が多くあるほど、ゲームをより楽しめたり、貴重なアイテムが手に入ったりと、さまざまな面でゲームを有利に進めることができます。肝心のジュエルの価格は以下のようになっています。
【ジュエルの販売価格】
・1個 100円(税込)
・5個セット 450円(税込)
・10個セット 800円(税込)
・25個セット 1,800円(税込)
・45個セット 2,800円(税込)
・90個セット 4,800円(税込)
スマートフォンのゲームなどでよく見受けられるF2Pとは、ゲームそのものは無料で始められるけれど、魅力ある「課金コンテンツ」によってゲームの運営がなされ、その売上によって開発・運営の採算を取るゲーム販売の方法のひとつです。なので、本作における「ジュエル」の“ありがたみ”は必然であると同時に、ゲームの運営を支えるための重要な要素でもあります。その「F2P」というゲーム運営方法の存在を、まずは理解してほしいなと強く思います。
■「スタミナシステム」に文句を言うのは筋違い
本作には、「スタミナ」という冒険するために必要な行動力の要素が存在します。消費量は冒険する場所によって異なりますが、高難易度の場所ほど消費量も大きくなります。おおまかに、5~40P程度を消費、自分のスタミナはゲームを進行すれば70P前後にはなっていると思います。スタミナを回復する手段は、リアルの時間(5分で1P)、もしくは1ジュエル(全快)となっています。
つまり、どんどんプレイしたい人は課金して回復して遊びましょう、ということです。ゲームをプレイする上で最も基本部分である「スタミナシステム」に、課金コンテンツが絡んでいることは、ゲームの運営上でも大きな意味を持っています。
正直なところ、ゲーム的には面白いけれど「スタミナシステム」が肌に合わないという人には、買い切り式である『1』~『3』といった過去作をプレイすることを強くオススメします。「スタミナシステム」に関して「廃止しろ」「回復スピードを上げろ」など文句をつけることは「ゲームをすべて無料でやらせろ」と言っているに等しく、本当にそのようにした場合、ゲームの運営自体が揺らいでしまうことでしょう。
■「ジュエル」のバランスを見なおしてほしい気もする
上記の通り、1個100円の価値がある「ジュエル」ですが、ゲーム内での必要性において、ややバランスが悪い気もしています。以下、【1ジュエルでスタミナ全快】を基準として、個人的に感じた価値観を例として挙げてみます。
【筆者が感じるジュエルの価値】
・全滅時にその場復活に1ジュエル → 高い
・レア電波人間キャッチに参加に2ジュエル → 安い
・種から育成が必要な食べ物をその場で買うのに1ジュエル → 高い
・ジュエルでしか買えないアイテム → ものによるが全体的に高く感じる
ほかにもまだまだ「ジュエル」が欲しくなる場面があるのですが【1ジュエルでスタミナ全快】を基準とすると、総じて高く感じてしまう傾向にあるのではないかと思いました。逆に、レアなアンテナなどを持つ電波人間が2ジュエルでキャッチできてしまうのは、安すぎると感じます。1ジュエルの価値のバランスをもう少し整えた方が、ユーザー心理として、より手軽に「課金してもいい」と思えるのではないかと思いました。
さらに言うと、過去作の『1』~『3』が非常に安く感じることも「ジュエル」のバランスが悪く感じる原因になっているのではないかと思います。『3』は買いきり式で1,000円なので、ジュエルおおよそ10個分。本作では、全滅その場復帰たったの10回分だったりするのです。
総じて、1ジュエルの価値の見直しや、魅力的な課金コンテンツの追加は、いちプレイヤーとして望んでいます。
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追記部分が長くなってしまい失礼しました。「F2P」のゲームは「こういう楽しみ方をするものだ!」とぜひ理解した上で、心から楽しんでほしいと思います。タダで遊ばなければ損とか、課金しないと不便とか、課金しまくれる人がズルいとか、そういうものではないと思っています。基本プレイは無料だけど、課金コンテンツにお金を払うことでより魅力的なゲームになる、そんなゲーム設計を心から期待するとともに、そういうゲームの在り方もアリなんだとゲームファンが理解することにも期待しています。
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津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity