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子ども心をかき立てられる、思わず乗りたくなってしまうねずみさん……。
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頭髪が少なめな3体のおじさんの頭……(ちょっとかわいい)
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こちらが展示されているのが、神奈川工科大学のブースです。情報メディア学科の授業「ゲームクリエイター特訓」で2~4年生の学生たちが制作した作品3点を展示していました。
神奈川工科大学といえば、昨年の東京ゲームショウ2013での『アオモリズム』の出展でも話題を呼んでいました。生き物のように動く青森と北海道を戦わせるリズムアクションで、ねぶた祭りの音頭に合わせてボタンを押して相手県を殴って攻撃する斬新な発想のゲームです。
今年も学生ならではの自由で遊び心満載のゲームが展示されているはず。期待大です。
■『Let’s Spanking』
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まずは、ポップな色使いで目をひいたこちらのゲーム。
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全身を使って遊ぶリズムゲームで、専用のエプロンと手袋をつけて楽しみます。エプロンの胸・腰・ひざについたセンサーの部分を、簡単な音楽に合わせてタイミングよくタッチ。エプロンとミトン着用というのが、おばあちゃんのようでやさしい気持ちになります。センサー部分がパッチワークというのもいいですね。
エプロンがよく似合う学生さんに実演していただきました。子どもでも楽しく遊べそうです。
■『ワットラットラッシュ』
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2つ目の作品はこちら。ねずみにまたがり、今流行りのVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」を装着、リモコンが入ったしっぽを持って遊びます。
「Oculus Rift」を着けると、部屋の中の映像が見えます。ねずみに乗って部屋の中を走り回り、しっぽリモコンを振って部屋の中のコンセントプラグを見つけ、全てのコンセントを抜いて待機電力を減らしていくという「節電カウボーイアクション」です。
ねずみの視点で部屋が映し出されるので、だいたい床と同じくらいの高さに目線があります。全てのコンセントを抜き終わったかと思うと上の方にもエアコンのコンセントがあったりしてもう1周したり……。リモコンを振るとコンセントが抜ける感覚がなかなか気持ちよかったです。
プレイ後にはスコアとして年間で何円分の節電になったかが発表されます。全て抜くのにかかった時間などではなく電気代でスコアが出るというのがおもしかったです。
■『はげピッ!ピッ!』
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そして3つ目がこちら。「新鮮なハゲを売りまくれ!!」というコピーがかなり気になります。
バーコードのように髪の薄い3体のおじさんもそれぞれ味のある表情をしています。(一番右のおじさんはツルツルなのではなく白髪が何本か生えておられます)
おじさんの頭にレジリモコンを当て、問題の金額と同じになるように計算していくゲームです。
問題を間違えると飛んでいってしまうおじさん……。
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プレイ中の画面の角のところに体育座りのおじさんがいたり、プレイ後のスコア表示もよく見ると「とても優秀な成績です。」ではなく「優“禿”な成績」になっていたりと細部まで小ネタが散りばめられていて、とても“禿”逸な作品でした。
中村隆之准教授のこだわりは「ゲームの操作による爽快感」。アクションを起こしたときのゲーム機からのリアクションの楽しさを大事にしているといいます。しっぽを振ったり、頭にレジリモコンを当てたりと、どの作品からもそのこだわりが感じられました。
来年の東京ゲームショウへの出展も楽しみです。