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キャラのパンツは毎日変わる!?『夏色ハイスクル』の学園生活について、理事長にインタビューした

11月末に発表され、大きな注目を浴びたPS4/PS3ソフト『夏色ハイスクル★青春白書 ~転校初日のオレが幼馴染と(略)』は、オープンワールドと恋愛ADVの融合という、これまでに類を見ない大胆な提案を行いました。

ソニー PS4

◆本作が生まれたきっかけからパンツまで




──それではまず、本作の大胆な提案である「恋愛ADVとオープンワールドを結びつける」という切り口を選んだ理由をお聞かせください。

代表:これが大胆な提案とは思わないのだが、生まれた経緯としては……(急に小声になって)岡島がだな、「次は恋愛とオープンワールドをくっつけたら、うまく行くんじゃないか」と言ってたのを聞いたんだよ

──それって、パク…。

代表:それを聞いた瞬間、私は「これだ!」と思ったよ。何か問題でも?

──い、いえ、なんでもありません!

代表:ちなみにキミ、「ゴティ」という言葉は知っているかい?

──「ごてぃ」ですか? 午後ティーの親戚かな…。すみません、聞き覚えがありません……。

代表:勉強不足だな。GOTYとは、すなわち「Game of the Year」のことだよ

──!(まさか、そう読んでいたとは……)

代表:2011年に、確か……そうそう、『スカイビーム』とかいうゲームが受賞してね。興味が湧いたのでちょっとやってみたんだ。そしたら、オンラインに対応してないくせに、なかなか面白かったんだ

──な、なるほど。(『スカイビーム』?あの海外のオープンワールド・アクションRPGのことかな……)



代表:その『スカイビーム』でだな、ある時突然、くそブサイクな女と結婚できるようになったんだ。その瞬間、腰が砕けてひっくり返ったんだよ。ああ、この女がもっとピュアで可愛ければよかったのに、とね

で、この時閃いたんだ。「それを作ればいいんだ!」とね。ドラゴンなんかいらない。装備も要らない。ハチミツっぽい何かを飲まないかって誘ってくる男とかも要らないんだ。必要なのは純粋な恋愛ができる空間と、魅力的な人物たち、そして取り巻きがいたらいいんじゃないかと。他は必要ないと思ったんだ

──その時の発想が、本作に繋がったんですね。ではその切り口で、どのような刺激や新しいプレイ体験が生まれるとお考えでしょうか。

代表:なるほど、キラーな質問だな。オープンワールドなので、シームレスに歩けるといった魅力はもちろんあるが、それは技術的な話に過ぎない。大事なのは、そこに時間と空間があるということだ。流れる時間の中でどのような選択を選び、空間の中で起きる出来事と出会ったりまた出会えなかったりする準リアルタイムな時間と空間が、他では得難い刺激と言えるだろう



例えば、あの時間あそこにいれば、あの子と仲良くなれたのかもしれないのに、なぜ俺はコンビニに行ったんだ……といった、恋愛に関して失敗した経験などは誰しもあるだろう。その後悔が次の人生の糧になっていく…そういったものを表現したADVを作りたかったんだ

──おお、そんな壮大な狙いが!

代表:放課後の校舎で、女の子を待っていたら何かが起きるかもしれない

──青春ここにあり、という感じです。

代表:どうせ待っているんだったら、しゃがんでいてもいい

──そうですね。

代表:寝転んでみたっていい

──ん?

代表:そしたら、何かが見えることがあるかもしれない。好きな子の何かとか

せっかくなので、実際にやっていただきました

──それって、もしかしてパンt

代表:全て自由なんだ。オープンワールドと恋愛が結びつくことで、好きなあの子との関わりを期待してどこかで待つことも、なんとなく寝転んでみることも可能なんだよ。分かるかね

──な、なるほど、よく分かった気がします。色々な自由があるのが青春なんですね。ちなみにオープンワールドの製作状況というのは、どのような感じでしょうか。

代表:優秀なクリエイターが揃っているから大丈夫じゃないかね。色んな場所がシームレスに繋がっていると聞いているよ



──シームレスに動き回れるのは嬉しい話です。PS3版とともにPS4版もリリースされるとのことなので、その点に期待している方も多いと思います。

代表:ふむ。ではPS4版に関して、特別に重要なことを話してあげよう。聞きたいかい?

──はい。聞きたいです(ごくり)

代表:PS4版の方が……絵が綺麗!

──な、なるほど!

代表:うむ、約束しよう!

──……えー……では、その綺麗さがより重要となる風景に関してお聞かせください。オープンワールドだからこそ、見映えする景色にも期待が集まると思います。見どころとなるスポットなどはありますか?



代表:ここの会社が作った下品なPVのおかげで、本作を「下世話なゲーム」だと誤解している人もいるかもしれないが、美しい自然に囲まれた島を舞台に、自由でピュアな恋愛が楽しめるのだ。パンツの写真ばかりでなく、美しい風景も激写してもらいたい

──全体的には、どのような雰囲気なのでしょうか。



代表:どこかで見たような田舎の町並みや道路、海岸など、懐かしくのどかな景色をたっぷりと満喫できるぞ

──そこも、オープンワールドな本作の見逃せない魅力のひとつですね。楽しみにしておきます。

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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