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【闘会議2015】アトラスとスパチュンが対決!『世界樹と不思議のダンジョン』早解き勝負ステージレポ

千葉・幕張メッセで1月31日~2月1日にかけて開催されている日本最大級のユーザー参加型ゲームイベント「闘会議2015」。ゲーム実況ストリートにあるセガブースから配信された、開発者たちによる『世界樹と不思議のダンジョン』早解き対決の様子をお届けします。

任天堂 3DS
千葉・幕張メッセで1月31日~2月1日にかけて開催されている日本最大級のユーザー参加型ゲームイベント「闘会議2015」。1月31日、「ゲーム実況ストリート」セガブースのステージでは、アトラスとスパイク・チュンソフトの共同開発となる3DSソフト『世界樹と不思議のダンジョン』のステージが催され、両者の開発者同士による真剣勝負が繰り広げられました。

◆不思議のダンジョンとのコラボで『世界樹』はどう変わる?


気になる対決の前に、まずは『世界樹と不思議のダンジョン』ならではの特徴や魅力の解説がスタート。本作は簡単にまとめるならキャラクター、世界設定、物語、スキルシステムは『世界樹』べース、ダンジョンにまつわる仕様が『不思議のダンジョン』ベースとなっており、まさに両シリーズのいいとこ取りとなっているのが最大の魅力です。

『世界樹』シリーズをベースにしたスキルツリーは健在


『世界樹』ファンに向けたこれまでのシリーズとの差異(≒『不思議のダンジョン』の特徴)として、以下のようなものが挙げられました。

・ダンジョンの地図は入るたびに自動生成されるので、手書きマッピングシステムではない
・ダンジョン内では行動や攻撃をするたびに1ターンが消費される
・プレイヤーが動かせる(指示できる)のは、基本的には1ターンにつき1キャラ
・今回対戦ダンジョン内で拾う武器防具や道具、巻物は未識別である場合があり、何らかの方法で識別しないと実態が分からない

どれも『不思議のダンジョン』シリーズではおなじみの特徴です。また、トークの最中では「運の要素が強い」という表現も飛び出しましたが、補足させていただくならそれは本作が「運に支配される"運ゲー"である」という意味ではありません。どんなアイテムを拾えるか、どんなタイミングでイヤらしい敵と会ってしまうかなどは確かに運次第ですが、運のよさをいかに活用し、運の悪さをいかに知識や立ち回りでフォローするかが『不思議のダンジョン』シリーズの特徴であり、大きな魅力でもあるのです。

さらに本作では、迷宮内に砦を築いて防衛隊を派遣することで、迷宮の奥深くから街へと侵攻してくるDOEと呼ばれる凶悪な魔物を食い止めるというシステムがあり、ここに派遣されたキャラはかなりレベルが上がってくれるとのこと。キャラの育成がしやすくなることで、従来シリーズとはまた違った感覚でまざまなパーティー構成を楽しめるそうです。



◆対決の舞台はなんとクリア後にいける迷宮!


基本的な説明が終わると、いよいよ二社のスタッフ同士による真剣勝負がスタート。アトラス側のプロジェクトマネージャー「ヒト氏」氏と、スパイク・チュンソフト側のプロジェクトマネージャーシンチロが、30分でどこまで深い階層をもぐれるかを競います。

お互いに手元を隠し、相手に見えないようにする本気っぷり。アトラスとスパイク・チュンソフトの仁義なき戦いが始まる!?


使用される迷宮は本編クリア後に行けるようになる第11迷宮。この迷宮に入るときは、「レベルは必ず1からスタート」「アイテムの持ち込み不可」「初期装備は最低限のもの」という、『不思議のダンジョン』の魅力全開という感じ仕様になっているとのことです。『世界樹』ファンの方は下準備ができないことに面食らうかもしれませんが「どんなパーティー構成でいくか」、「自分が迷宮を生き抜く知識をどれだけ蓄えているか」が勝負となります。

◆構成もプレイスタイルも大きく異なる2人の対決の行方は?


ヒト氏はソードマン、パラディン、メディック、シノビというご本人いわく"ガチムチ"系の構成。パラディンで敵の攻撃を引き付け、メディックが回復し、ソードマンとシノビが敵を殲滅……という術式に頼らない肉弾攻撃パーティーでいどみます。

対するシンチロ氏のパーティーは本作ならではの新職フーライを筆頭に、ガンナー、ルーンマスター、ダンサーという変則的な構成。フーライが前に立ち、ルーンマスターが後方から術式で攻撃。ガンナーとダンサーが回復をこなす……という役割分担で、回復のスペシャリストたるメディックを敢えて入れないという魅せプレイ。ザコにも「一撃でやられかねない」打たれ弱さを持つルーンマスターをいかに守りながら進めるかがポイントです。

いざ始まった対決は、開発者ならではというスピーディーなプレイでスタート。アイテムの取捨選択や装備があまりに手早く、さらに迷宮内でショップにめぐりあえてもサラリとスルーするなどの本気っぷりで、実況がまったく追いつかないほどでした。ですがそんな中でも両者のプレイスタイルは対照的で、シンチロ氏はじっくりレベルを上げながら進む中、ヒト氏はレベル上げもそこそこにズンズン下の階層へと降りていきます。

ショップを見つけても華麗にスルー!? MCを務める声優・川原慶久さんがじっくり見られないことに思わずツッコミを入れるひと幕も


この差は果たして埋まるのか……という雰囲気の中、ヒト氏が地下10階に到達したことで事態が大きく動きます。1体だけでも倒すのに苦労する「ナマケモノ」3体と遭遇し、ボス戦ばりの激闘が始まってしまったのです。解説をしてくれていたアトラスのヨコロサンとスパイク・チュンソフトのススムクンによると、この迷宮は地下10階から大きく難度が上がるとのこと。実際にプレイする際は、ここがひとつの壁となりそうです。

その間にシンチロ氏が差を詰め、ヒト氏が再び引き離しにかかり……とデッドヒートに拍車がかかると、こんどはシンチロ氏が不運にもフロア全体に大量のモンスターが出現する「モンスターハウス」の巻物を未識別アイテムからよみあげてしまう。敵の猛攻に対処しきれず、残り時間数分というところであえなく全滅となり、対決はヒト氏の勝利に終わりました。

全滅してしまった「シンチロ」氏は、モニターを華やかにするため旅籠かすみ屋の美人女将に会いにいくことに

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『世界樹』シリーズと『不思議のダンジョン』シリーズに共通する魅力は、プレイヤーの知識や立ち回りで苦境を跳ね返せる奥深さ。さらに本作はパーティー構成の自由度も高く「1000回遊べるRPG」というキャッチコピーは伊達ではなさそうだと思えるすばらしい対決でした。

そんな3DSソフト『世界樹と不思議のダンジョン』はアトラスから3月5日に発売予定。先着購入特典として、往年のゲーム雑誌「マル勝スーパーファミコン」が23年ぶりに復活した特製雑誌と、古代祐三氏による「サントラCD ラフスケッチVer.」が付属します。『世界樹』シリーズおなじみの特典であるサントラCDはいつもすぐ入手困難になりますので、気になる方は予約をお忘れなく!
《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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