今回発表された開発支援プログラム「プロトタイプ・アクセラレーター」は、非常な困難を伴うとされる斬新なゲーム開発の初期段階「プロトタイプ開発」に対して、あらゆるサポートを提供するもの。これによって開発者のリスクを軽減し、シンラのクラウドゲーム技術が十分に活用され、まったく新しいゲーム体験が創られることが期待されています。
同プログラム適用第1号となったカモフラージュ社は、『Halo 4』や『Metal Gear Solid 4』などに携わってきたライアン・ペイトン(Ryan Payton)氏が創立したゲームデベロッパー。Kickstarterで資金を募集したモバイル向け(PC/Mac版も開発中)ステルスアクション『République』がエピソード形式で開発されており、現在はエピソード3まで配信されています。
今回の発表に伴い、シンラ・テクノロジーのシニア・バイス・プレジデントのジェイコブ・ナボク氏と、カモフラージュ社のライアン・ペイトン氏より、以下の声明が公開されています。
シンラ・テクノロジーのシニア・バイス・プレジデントのジェイコブ・ナボク氏:
「プロトタイプ・アクセラレーターは、高品質なゲームを生み続けながらも、既存の技術に限界を感じ、苛立ちを覚えている開発チームをターゲットにしている。当プログラムを活用していただき、大胆な発想で画期的なゲームを開発して欲しい。」
カモフラージュ社創立者ライアン・ペイトン氏:
「最近まで、モバイルの性能をギリギリまで引き出すことに注力してきた。そして今、その対極にあるシンラ・システムのスーパー・コンピューター技術を駆使することによって、可能性の限界に挑戦したいと思っている。」
「シンラ・システムのプロトタイプ・アクセラレーターにより、真の意味でのプロトタイプ精神を抱くことができる。家庭用ゲーム機では実現不可能なゲームデザインを存分に試すことができる。この試みは必ずしも最新のグラフィックを指しているのではない。我々のプロトタイプのゴールは、プレイヤーに未来を感じてもらうことだ。」
モバイルデバイスの性能を最大限使った『République』と、シンラ・テクノロジーのクラウドゲーム技術には、その性質から高い親和性が期待できそうです。また、シンラ・テクノロジーは、世界中の開発チーム、パブリッシャーからのオファーを受け付けているとのこと。今後の動向に注目しておく必要がありそうです。
記事提供元: Game*Spark