これほど美しいゲームがこれまであっただろうか。あえて書くのもアレだが、『The Order:1886』は同時代のスタンダードを引き上げ過ぎてブッチギリに抜きん出ている。ムードを補完する音源が加わった本作は映画のようなマスターピース。友達にPS4の自慢をしたいのなら、この作品を見せてやれ。
良い点間違いなくぶったまげるグラフィックの忠実性 信頼できるフレームレート 甘美なサウンドと声の演出 堅実なカバーベースコンバット テスラのおもちゃが実に面白い
悪い点レターボックスにイライラするかも たまにNPCの経路探索がおかしい
●Canadian Online Gamers: 86/100
●Game Over Online: 85/100
●GameTrailers: 82/100
●Merlin'in Kazan? (Turkey): 81/100
●Play UK: 81/100
●Gamer.nl: 80/100
●Shacknews: 80/100
●PlayStation LifeStyle: 80/100
●GamesVillage.it: 80/100
●Level7.nu: 80/100
●Eurogamer Italy: 80/100
●Everyeye.it: 80/100
●IGN Italia: 79/100
●Multiplayer.it: 78/100
●Hobby Consolas: 78/100
●Game Informer: 78/100
コンセプト:円卓の騎士とゴシックホラーを織り交ぜた”もう一つの”ビクトリア朝ロンドン グラフィック:史上最も仔細かつ映画的なゲーム表現の一つ サウンド:ムーディーなオーケストラ楽曲と感情こもった声の演出は、悠久の時を生きる男女の物語に特別な陰影を加えている 操作性:撃ち合いは少しゴワゴワするにしても堅実、移動の操作はスムーズ、そしてカバーの仕組みはめったに問題にならない 娯楽性:見事なまでに具現化された世界は映画的演出の名のもとに、打ち込めるようなゲームプレイを犠牲にしている リプレイ性:まあまあ低め
●Post Arcade (National Post): 75/100
●God is a Geek: 75/100
●Playstation Universe: 75/100
●SpazioGames: 70/100
●Meristation: 70/100
●Gameblog.fr: 70/100
●Atomix: 70/100
●Vandal Online: 70/100
●GamesBeat: 70/100
●TheSixthAxis: 70/100
●XGN: 70/100
●LevelUp: 69/100
●The Jimquisition: 65/100
●IGN: 65/100
スタイリッシュなアドベンチャーではあるものの、『The Order:1886』は洗練された映像表現への注力と引き換えにゲームプレイの自由度を犠牲にしている。
良い点とにかくゴージャス ファンタスティックな雰囲気 魅力的な世界観
悪い点瞬間過負荷 チンタラした進行ペース
●Toronto Sun: 60/100
●The Escapist: 60/100
●Destructoid: 60/100
●We Got This Covered: 60/100
●3DJuegos: 60/100
●VideoGamer: 60/100
●USgamer: 60/100
●Push Square: 60/100
●Digital Spy: 60/100
●Gameplanet: 55/100
●Polygon: 55/100
●Gamer.no: 50/100
●GamesRadar+: 50/100
●Hardcore Gamer: 50/100
●GameSpot: 50/100
せいぜいちゃんとプレイできて、観ても聴いても素敵って感じ。月並みな作品でチャンスが生かされなかったという意味でもある。出来の悪いゲームだったらまだ取り繕うことはできるが、退屈なゲームはさらに度し難い。
良い点ファンタスティックな声の演出 一貫してスタイリッシュなビジュアル 超イケてる武器がいくつかある
悪い点つまらないストーリーを優先したせいで基板となる最も大事な側面を見落としている ゲームプレイは単調で丸暗記の要素ばっかり 銃とかウェアウルフといったクールなものが少なすぎるあまり、物を見るだのゆっくり歩くだのどうでもいいことが多く感じる
●EGM: 45/100
●Game Revolution: 40/100
●Giant Bomb: 40/100
●Metro GameCentral: 40/100
●Digital Trends: 20/100
酷いゲームだ。崩壊しているからとか能なしが作ったからとかじゃない。もちろん、何度もプレイする価値のない平均的な長さのストーリー重視シューターだからってわけでもない。ただ単に考えられるあらゆる点において忘れられがちで、熱心にトロフィーを集める人以外からはあっさり無視されるような出来の悪いゲームだからだ。
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2月20日に全世界同時リリースされたReady at Dawn開発のPS4専用アクションアドベンチャーゲーム、『The Order: 1886』の海外レビューまとめをお届けします。記事執筆時点のレビュー数は51件で、平均スコアは65点。95点を付けたGamingTrendをはじめ、20のメディアが75点以上のハイスコアを付ける一方で、全体的には黄色と赤の低評価が目立ちます。
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特筆すべき評価点は、数多のメデイアにゲーム史上最高と言わしめる映像美。アーサー王伝説やゴシックホラーを織り交ぜたフィクションのビクトリア朝ロンドンを、仔細にいたるまでスタイリッシュに描いた映像表現はまるで映画そのものです。また、オーケストラで奏でられる壮大な楽曲と感情あふれる声の演出も、悠久の時を生きる騎士の物語に一層の花を咲かせています。
一方で、集中砲火を浴びたのは映像表現の代償に失われたゲームプレイの自由度。可もなく不可もなく特徴がないのが特徴のオーソドックスTPSに、GameSpotは「単調で丸暗記の要素ばっかり」とバッサリです。作品としての完成度が高いだけに、退屈な分出来の悪いゲームより度し難いとして、レビュースコアを赤や黄色で染めています。
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しかし、全体を通して目立った欠陥があるわけでもなく、平凡であるがゆえに辛口の評価を受けている印象です。映画的演出が高く評価された本作は、Game Informerが「プレイヤーにステアを握らせる代わりに助手席へ座らせる作品」と表現しているように、パッシブな体験を求めるユーザーにおすすめのゲームといえるのかもしれません。
記事提供元: Game*Spark