Rose氏は確実なプラットフォームが無い時代であり、「良いゲームを作るだけではまだ道半ば」として、どうやって売るかを考える必要があると指摘。小規模なデベロッパーにとって最も身近なデジタル流通においても、バラエティ豊かになっていて、それぞれの良し悪しを見極めていく必要があると述べました。
■任天堂プラットフォームはWii Uが狙い目?
まずは任天堂プラットフォームです。Wii Uとニンテンドー3DSではいずれもeShopというデジタル配信の仕組みが整っています。特にWii Uではインディー作品の獲得に力を入れていて、昨年は約80タイトルがリリースされました。Rose氏は市場は小さいものの、「移植する価値はある」という開発者の声を紹介しました。
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Wii Uの販売の見込み |
一方で3DSは普及台数が大きく可能性があるものの、一般的にはPCで開発されているインディータイトルでは移植のコストが高く懸念されるとのこと。昨年は15タイトルのリリースに留まり、そのせいか任天堂からフィーチャーされる可能性は高いようです。日本語版を制作する事で大きな売上を上げたケースもあるようです。
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3DSの販売の見込み |
■PC(Steam)は最も大きな市場に
PCのデジタル配信プラットフォームとしての地位を確立したSteamの市場は大きい一方で、毎日平均した7本のゲームが新たに登場するという競争が厳しい世界でもあります。その分、値下げセール、Early Access、バンドルなど売上を伸ばすための手段も豊富に開拓がされていて、挑戦し甲斐のあるマーケットです。バンドルはGOGやHumble Bundleでは~10%程度売上を押し上げてくれるそうです。
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Steamの販売の見込み |
■スマートフォン市場は可能性はあるが競争が厳しい
モバイル市場は最も競争が激しい市場で、サクセスストーリーも多数あるものの、それはごく一部だとRose氏は指摘します。モバイルの特徴として、継続的なアップデートやイベントを行うゲームが主流になっているという点が挙げられ、そうした施策を打てる体制であれば優位、難しい小規模なチームでは難しい市場と言えるかもしれません。
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スマートフォンの販売の見込み |
■これから注目される次世代機
次世代機は台数は少ないものの、2015年の注目となりそうです。
Xbox One約1000万台、PS4は約1900万台。これから普及していくハードです。どちらも価格が比較的、高く保たれているというのはデベロッパーとして嬉しい点です。PS4ではPS Plusに加わる事ができれば大きいメリットがあるのではないかとRose氏は指摘しました。
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Xbox Oneの販売の見込み |
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PS4の販売の見込み |
このように多数のプラットフォームがあるものの、Rose氏は今年は次世代機における、特にPS4におけるインディーゲームに大きな可能性があるのではないかと予測。Wii Uは「移植する価値はある」、3DSは「検討してもいい」、モバイルは「厳しいが・・・当たればデカイ」とのことでした。
もちろんプラットフォームの選択だけで成否は決まらず、良いゲームを作るのは当然のことながら、どのようにメディアにアプローチしたり、YouTuberを巻き込むかも重要な観点となっていくとRose氏はコメント。2つのGamasutraの記事を紹介していました。「How to talk to the video game press in 2013 Exclusive」「How to get your game covered by YouTubers」