壇上に『初音ミク -Project DIVA-』シリーズプロデューサー・林誠司氏、『初音ミク Project DIVA Future Tone』プロデューサー・大崎誠氏、シリーズ統括プロデューサー・内海洋氏が登場。新作となる『初音ミク -Project DIVA- X』と『初音ミク Project DIVA Future Tone』の新情報を中心に「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」の今後について語りました。
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さまざまなハードで展開してきた『Project DIVA』シリーズが本作でおよそ10作目を迎えるため、ローマ数字の「10」を表す「X」にしたとのこと。内海氏は「(タイトルに)Xがついていると(ゲームが)売れているので、売れるかなーと(笑)」とも発言していました。また、タイトルを考えているときに、PS Vitaの『f』を斜めにしたら「X」になったから「『X』でいいんじゃね?(笑)」という裏事情もあるとかないとか。表向きの理由は一番最初に挙げられたものとなるようです。
■新モード「ライブクエスト」について
画面下のゲージが新たに「ボルテージ」となり、「ボルテージ」をどれだけ効率良く上げて行くかが「ライブクエスト」のポイント。「ボルテージ」を上げることでクエストクリアとなります。
●ボルテージノーツ
光るターゲットをタイミング良く押したり、連打するゾーンを乗り切ったりすることで、「ボルテージ」ゲージがアップ。これまでのリズムアクションゲーム性を踏襲しながらも、新しいゲーム性が楽しめる要素となっているようです。
■スクラッチは『f/F』の仕様に
リズムアクションゲーム中に出てくる「スクラッチ」が、『f/F』の仕様に戻り、よりプレイしやすくなっているとのこと。「スクラッチ」のプレイ感覚は、『f/F』のものを思い出しておきましょう。
■モジュール(コスチューム)について
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【今回判明した属性の種類】
・ニュートラル(無属性)
・クール
・キュート
・ビューティ
・カオス
・ニュートラル(無属性)
・クール
・キュート
・ビューティ
・カオス
「モジュール」は過去のシリーズからも収録され、種類は300以上となる模様。クエストクリアなどによってランダムドロップで手に入ります。見た目はもちろん、新たに属性の概念を持ったことで「モジュール」の収集もゲームプレイの大きなポイントとなりそうです。
■楽曲について
収録曲は30曲を予定。新たに「メドレー楽曲」も収録されており、メドレー楽曲を分けてカウントすると52曲程度になるとのこと。メドレー楽曲はリズムアクションゲーム向けにリミックスなども施されており、原曲とは異なる雰囲気も楽しめるそうです。
会場では今回楽曲を提供しているクリエイターの1人、Treowさんのメドレーを披露。「ビューティ」属性を代表するメドレーとなっており、ビューティ系の楽曲が集められています。ビューティ系のメドレーがあるということは・・・と、言葉を濁していましたが、ほかの属性のメドレーも期待できそうです。
■発売時期について
PS Vita版は2016年3月発売予定。PS4版は2016年秋発売予定となっているため「来年のTGSに出ようかな!(笑)」とのことです。
PS Vita版『初音ミク -Project DIVA- X』は、2016年3月発売予定で価格は未定です。
PS4版『初音ミク -Project DIVA- X』は、2016年秋発売予定で価格は未定です。
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『初音ミク Project DIVA Future Tone』に登場する「初音ミク」たちのキャラクターモデルは、2010年からおよそ6年間使用されており、9月23日(水)放送予定のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション ウルトラFES」にも登場予定。グラフィック解像度が、アーケード版では720pだったのに対し、PS4版では1080pにアップされており、尚且つフレームレートは60fpsを守っているため、映像の美しさと滑らかさにこだわったタイトルとなります。PS4版のキャラクターモデルは、基本はアーケードのものと同じとなりますが、1080pに解像度がアップしているため、より美しく見えるそうです。
■操作は家庭用向けに調整中
4つボタン同時押し、スライダー、家庭用『Project DIVA』シリーズとは若干異なるホールドなど、アーケードならではの操作が存在します。それらを、アーケードの雰囲気を崩さずにデュアルショックでどのように表現するか、現在、いくつかの候補パターンに絞って検証中とのこと。一番遊び易いもの、楽しいものにこれから決定していくそうです。
■収録楽曲について
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内海氏は言葉を濁しながらも「いま200曲以上入っている」とポロリ。むしろ「ダウンロードするのが大変だろうな」とそのボリュームによって巨大な容量になることを懸念していました。「ここまで言ったからあとで怒られても大丈夫だと思うんだけど、言っちゃったもん勝ちかな(笑)」とサービス精神あふれる発表をしてくれました。
■発売時期について
発売時期は現在開発中のため2016年となっていますが“わりと早い時期”に出したいとの言葉も。「『X』もあるのでバランスを考えて、(プレイヤーの)みんなが飽きずに遊べるぐらいのタイミングに出せればいいかな」とのこと。続報に期待しましょう。
PS4『初音ミク Project DIVA Future Tone』は、2016年発売予定で価格は未定です。
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今回新たに『X』が発売されることで『F』シリーズが終わるのではないかという疑問について、『X』はあくまで「ライブ&プロデュース」がコンセプトの別作品であるとのこと。凝ったPVが好きな人も多くいると思うので、『F』シリーズの今後については、『X』を発売してから考えていきたいとしています。
■さらに先の展望は?
SCEブースに展示されている「初音ミク」のライブ会場を仮想空間で体験できる「PlayStation VR」用デモは『X』のチームが開発を担当。評判が良ければ商品化を検討するとのことです。一般公開日に会場に足を運ぶ方は、ぜひ体験してみてください。
また、これからのシリーズについて内海氏は、2年後の10周年にあわせて何か「いい感じのヤツ」をやりたいとも発言し、現在企画段階であることも明らかにしました。さらに、PS4を中心にハイエンドマシンに挑戦しているので、ハイエンド専用タイトルにも挑戦してみたいとの意気込みも語っていました。
「再来年ぐらいまではTGSに出ると思うのでよろしくお願いします(笑)」と早くも10周年を見据えたコメントでイベントを締めくくりました。
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(C)SEGA / (C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
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