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世界初の携帯ゲーム機は『マテル・オートレース』(1976年/マテル)で、その展示自体はありませんが、携帯ゲーム機『ゲーム&ウォッチ』(1980年/任天堂)がショーケースに展示されています。Nintendo DSを見慣れている子供からすると、いま店頭にあっても違和感無さそうです。
その後も、『クレイジークライマー』(1980年/日本物産)、『スクランブル』(1981年/(C)KONAMI Digital Entertainment)、『スペースフューリー』(1981年/セガ・インタラクティブ (C)SEGA) 、『ドンキーコング』(1981年/(C)Nintendo) 、『ディグダグ』(1982年/(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.)、『ムーンパトロール』(1982年/(C)IREM SOFTWARE ENGINEERING INC. All rights reserved.)などが次々と並びます。より豊かなゲーム展開とビジュアル表現にゲームが発展していく様子が見て取れます。
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『スクランブル』のプレイ風景
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スペースフューリー
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ドンキーコング
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ディグダグ
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ムーンパトロール
筆者の息子(6歳)に今日一番面白かったゲームは何か聞いてみたところ、「『テニス・フォー・ツー』が一番面白かった」と言われて仰け反りました。たしかにボタンを押せば打ち返せて、子供にもプレイできるわかりやすさでしたが、ゲームが生まれてこの半生記、人類はいったい何をしていたのか……。
しかし、あとでもう一度聞いてみたら、「やっぱり『スペースインベーダー』や『ギャラクシアン』が楽しかった」とか「『パックマン』も楽しかった」と言ったり、「『風ノ旅ビト』(最近家のPS4で遊んでいたゲーム)をやりたい」とか、「またお兄ちゃんと弟のゲーム(Xbox Live アーケードの『Brothers』のこと)をやりたい」、「『ニンテンドーランド』(Wii U)もやる」とか言っていたので、つまりは「ゲームに一番はなく、どれも楽しくて色々遊びたい」ということのようです。まだ上手にプレイできないゲームも多いので、比較的、操作とリアクションが分かりやすいものが好評ですね。
ちなみに娘(2歳)の方は、単純になんでも真似して触るのが楽しかったり、『ブレイクアウト』でパドルを動かして偶然弾を跳ね返したときに驚く大人のリアクションを見て、満面の笑みを浮かべていたり、ゲームをコミュニケーションツールとして楽しんでいるのが印象的でした。
今回の「遊ぶ!ゲーム展」は現代のゲームの源流となった黎明期のゲームを遊べる貴重な機会ですので、興味のある方はぜひ会場に足を運んで体験していただければと思います。会場へのアクセスはSkipシティのページをご覧ください。
担当の方によると、来年のどこかで第二弾の開催も検討しているとか! そちらも期待しております。
「遊ぶ!ゲーム展」は「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアム」の企画展なのですが、同じチケットで常設展もご覧になれます。こちらには映像のクロマキー合成ができるスタジオ、アフレコ体験、タブレットを操作してミニプロジェクションマッピングを行う展示、映画のミニチュアモデルなど各種展示があります。
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プロジェクションマッピング
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合成前のスタジオ
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歌のお姉さんと背景を合成
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映像の原理