今回は開発会社であるIMC GAMESの副社長キム・セヨン氏を直撃。日本CBT2や韓国OBTの内容などをお伺いしましたので、その内容をお届けします。
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まずは10月に日本で行われたCBT1について。国内向けに実装されたバージョンは韓国CBT3を修正したものになっており、フィードバックに関してはほぼ韓国と同じ内容に。日本独自の要望としては、日本語の半角入力に問題があったらしく、こちらは既に対応済みとのこと。またプレイの傾向として、全体チャットを使用する頻度が他の国と比べて極端に少なく、「パーティープレイを強要するバランスはよくない」という方針に。これらのフィードバックや傾向は今後のゲーム展開に反映されていきます。
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また日本では12月にCBT2が実施されますが、CBT1のバージョンが比較的新しかったため、劇的な変化はないとのこと。ただスキル追加やクラスバランスの調整が行われるほか、CBT1で実装されていた一部スキルは削除されます。
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続いてはOBTの開催が迫った韓国の状況について。OBTでは7ランク53種類のクラスが実装される予定で、その内1つは転職条件の一部が伏せられた隠しクラスになるとのこと。もともとクラスは、何度もクラスチェンジが楽しめるように10ランク80種類が用意される予定でしたが、韓国CBTでプレイヤーの動向を見たところ、特定のランクを上げていく仕組みはあまり好まれない傾向にあり、クラス数を絞る判断を下したそうです。また日本同様にパーティープレイを強要するバランスはよくないと判断し、ソロプレイ向けにスキルが追加され、ゲームバランスの調整も行われます。
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日本CBT1で実装されたクラス(縦軸がランク)
またOBT後の予定としては、インスタンスダンジョンの実装を予定。現状のクラシカルなスタイルと両立させつつ、インスタンスダンジョンの攻略を強要しないバランスして実装される予定です。
「G-STAR 2015」向けに公開されたトレーラーについてもいくつか聞くことができました。まずはキャラクターが川下りしていたり、ロープで移動しているシーン。これらは「アトラクション」と呼ばれる要素で、自分で操作せずに移動のためだけに使うものもあれば、観覧車など自分で乗り込んでチャットなどを楽しめるアトラクションもあるとのこと。時にはモンスターが乗り込んでくることもあるそうで、そのシチュエーションは多彩です。
続いて話にあがったのが、キャラクターが植物に水を与えているシーン。これはギルドシステムの一部で、農業に特化したギルドはアジト内の畑で植物を育て、それを採取してまた植えることが可能だそうです。特化できる分野は他にも複数用意されており、工業や牧畜などもあります。
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最後にキム・セヨン氏は、「日本CBTの時、ユーザーの皆さんがプレイしている様子をTwitchやニコニコ生放送でずっと見ていました。チャットでゲームのアドバイスをしていたのは僕です(笑)」とコメントし、「CBT2でもチェックしますので、どんどん配信してください」と締めくくりました。
『ツリーオブセイヴァー』は国内向けにCBT2を12月1日より実施。サービス開始は2016年予定です。