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──年々数も減ってきているゲーセンですが、未来のゲーセンはどうなっていくと思いますか?
かきゅん:世間的にはイメージないかもしれないんですが、店舗側は法律や法令に関することはすごい遵守しているんです。現在16歳未満の方は18時以降は立ち入り禁止になっていますが、それは本人が居たいって言っても強制的に退店してもらっています。不法に滞在させたり、未成年の喫煙なんかも現在はかなり厳しくしています。
それは自分のお店を守るためでもあるし、お互いに法律を守るっていうのはいいことでもあると思うんで。かと言って健全に明るく楽しくってだけがゲーセンの魅力ではないと思うんで、同じ趣味を持つ大人が集まる遊び場やコミュニティの場としても続いていくと思います。
──今以上に幅広い世代がそれぞれの価値観で楽しむ場になっていくといいですよね。
かきゅん:そうですね。それにskypeやLINEじゃなくて実際に友人と会って話して過ごせる場としてもゲーセンって貴重な場所だと思うんですよ。飲み屋に行くようなお金を使わなくても過ごせますし。
だからさっきも言ったように、子供に対しては明るく健全に遊べる場でありつつ、大人にとっては好きなゲームを遊んだり友人と楽しく過ごせる場所っていうハイブリッドな場を目指して運営しています。ですので昔の偏見とかは捨ててもらって今のゲーセンに遊びにきてもらえればって思っています。
森:僕個人の思いとしては、ゲームセンターで育ってきた人間なのでその場所を失いたくないっていうのが本音なんです。でも企業的な話をすれば、ゲーセンってお金儲けの場所なんですよね。アーケードゲームの新作を出したとしても、そのタイトルが回収できるかできないかって話になってきます。
うちの社内にもゲーセンっていう場を残すために努力しているスタッフが大勢いて、新作を開発したりゲームの大会をやったりっていう、できる限りゲーセンに人が集まってくれるための努力をしているんです。……なのでできればそれに対して文句を言うのはやめてほしいなって思っています。
かきゅん:ゲーセンが最新ゲームだけ置いていればいいっていう時代はもうとっくに過ぎてますし、今でも生き残っているゲーセンは何かしら営業努力をしていると思います。今後、ゲーセンの再ブームが来るかどうかはわからないですけど、文化として全くなくなるってことはないと思っていますので、僕らとしてはそれを信じてこれからも頑張っていきたいですね。
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森:今かきゅん君が言ったけど、ゲーセンが無くなることはないと思ってます。確実に。だからゲーセンという場に対して僕らは今後もゲームを供給し続けます。僕らとしては「面白いものを作ろう」っていう努力の元で開発をしていますし、その結果として『セントラルフィクション』で見えたと思うので。
どういうタイトルをゲーセンに供給していきたいかっていう気持ちの部分も、ユーザーの方には伝わっていると思うんですよね。それに関してはこれからも努力していきたいし、応援してくれるユーザーさんがいれば頑張れますから。もちろん、それに対してオペレーター側へも「協力お願いします」ということですね。
かきゅん:もちろんです。
森:かきゅん君もさっき言ってたけど、ゲーセンってSNSではできないコミュケーションの場だと思うんですよ。そりゃ、友達同士ケンカをする事もあるでしょうけど、そういうのも含めてコミュニケーションですよ。それが怖いって言ってたら外に出れませんから(笑)。なのでどんどんゲーセンに足を運んでもらって交流してほしいなって思います。コミュニケーションに必要なのは共通の話題ですから。ゲームっていう共通の素材、それに対戦の勝ち負けっていう共通の話題ってわかりやすいじゃないですか。
──お互いの対戦を振り返ってコミュニケーションを取るって最高に楽しいですからね。
森:そうなんですよ。あとうちでは家庭用への移植もやっていきますが、家庭用版ではストーリーや世界観を深く楽しんでもらいたいんです。で、それに対して誰かと話したいって思うじゃないですか。
そう思ったらゲーセンに行ってもらえばいいんですよ。話せる仲間がきっとそこにたくさんいるハズなんで。僕らはそういった「縁」を作るつもりでゲームを作り続けているんです。だからゲーセンへの要望としてはそういう場を作る努力を今後もしてくれればなって思っています。
かきゅん:ゲーセンに人が集まってくれる、今後もそういう場所作りをしていきたいですね。
──ゲーセンっていう場を開発側、オペレーター側、双方で盛り上げてくれている2人の話を聞いて、ゲーセンの未来が明るいものになっていく予感もしますね。『セントラルフィクション』も開発側のアップデート、そして現場でのイベント開催などで長く盛り上がっていってほしいと思います。今日はありがとうございました!