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本作のメインキャラクター。左から武部沙織、冷泉麻子、西住みほ、秋山優花里、五十鈴華
読者の中にはすでに「ガルパンはいいぞ!」としか言えなくなってしまった人もいそうですが、今回はこれまで一度も視聴していないものの、見るきっかけを掴めていない新規ユーザーに向けて、ガルパンの魅力について少しばかり紹介させていただこうかなと思います。
■ガルパンの世界観
「戦車」に乗って、まるでスポーツのように勝敗を競う「戦車道」が武道として広く浸透。それが“乙女のたしなみ”と言われ、「戦車と男子って合わないよね」という価値観が共有されている……『ガルパン』の物語はそういった世界で展開されます。
主人公は戦車に対してコンプレックスを抱く「西住みほ」という少女で、彼女が在籍する「大洗女子学園」の生徒たちが、魅力的なキャラクターたちが登場するライバル校を相手に挑み続けていくというストーリーが描かれています。
「戦車」に乗って、まるでスポーツのように勝敗を競う「戦車道」が武道として広く浸透。それが“乙女のたしなみ”と言われ、「戦車と男子って合わないよね」という価値観が共有されている……『ガルパン』の物語はそういった世界で展開されます。
主人公は戦車に対してコンプレックスを抱く「西住みほ」という少女で、彼女が在籍する「大洗女子学園」の生徒たちが、魅力的なキャラクターたちが登場するライバル校を相手に挑み続けていくというストーリーが描かれています。
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といっても、そのまま話を始めたらとんでもない長さになってしまいそうだったので、ここは私がガルパンを何度も視聴して感じ取った「楽しいポイント」をいくつかピックアップする方法で進めていきたいと思います。
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こういったミリタリー系の作品は、どうしても「いや!史実ではうんたらかんたら」「まて!スペック表ではうんたらかんたら」と、あれこれと正義を振りかざす「解説おじさん」が元気になりがち。実際、ガルパンファンの中にもそういう人はいます。なんせ筆者がガルパンを放送当時に見ていなかったのもそれが理由ですしね。
少しくらいは戦車や軍事の知識を持っていたほうが、作品をより楽しめるというのは間違いありません。しかし、そういった最低限の知識はガルパンの中にしっかりと準備されています。
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例えば各戦車の特徴や弱点などは日常や戦闘の合間に挟まれるセリフで自然と理解できるようになっています。例えば「では、パンツァー・フォー!」「パンツのアホー!?」「パンツァー・フォー、戦車前進って意味なの」という聞き間違えエピソード、戦車が大好きな秋山殿が興奮しながら「(38Tの)Tっていうのはチェコスロバキア製ってことで、重さの単位のことではないんですよ!」といったエピソードがそれにあたるでしょう。
どうやって攻撃(砲弾)を命中させるのか、戦車の操縦方法など、文字で読むと小難しい解説もアニメというファンタジーのなかに描き出されるリアルとして散りばめられています。
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また、対戦相手として登場する英国やロシアなどをモチーフにした各学校、それぞれが運用する戦車の特徴なども、キャラのデザインや性格、セリフなどから見ているうちに自然と「イメージ」が掴めるようになっています。
筆者は正直に言って戦車の知識はほとんどありません。実際に「ガルパン」を初めて視聴したときも話についていけるか不安がありましたけど、アニメを見ているうちに自然と「そうなのか」と知らない世界を理解していく感覚がとても心地よかったです。なお、いまだに戦車の名前はほとんどわからない模様。