次の世代であるXbox Oneでは互換機能がついており、一部のXbox 360タイトルを遊ぶことができます。ただし、対応しているのは基本的に有名なタイトルばかりで、しかも海外産タイトルが多い傾向にあります。しかし、Xbox 360では国内から登場したタイトルがいくつも存在しており、それを忘れてはなりません。
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今回は、Xbox 360で登場した気になる国産タイトルを取り上げていきます。なお、タイトルは筆者の独断と偏見で選択していますので、もし「あのゲームがないじゃないか!」ということがありましたら、コメント欄で語っていただけると嬉しいです。
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Xbox 360本体と同時に発売された国産タイトルは、レースゲーム『リッジレーサー6』、パーティーゲーム『エブリパーティ』、パズルゲーム『テトリス ザ・グランドマスター エース』など。新しいゲーム機の性能を確かめるためにレースゲームをプレイするというのも、今や懐かしい感じすらあります。
このあたりのゲームは既に思い出にしまいこんでいる人も多い……と思いきや、『エブリパーティ』の大会を毎年開いている人がいたりと、実は根強いファンがいたりもします。
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今となっては知らない方もいるでしょうが、“Xbox 360といえばRPG”というような時期があったのです。鳥山明氏がキャラクターデザインを担当した『ブルードラゴン』(2006年12月)、音楽家であるショパンを題材にしたという物珍しい『トラスティベル ~ショパンの夢~』(2007年6月)、ミストウォーカーの坂口博信氏が制作総指揮を担当した『ロストオデッセイ』(2007年12月)などなど、RPGタイトルが連続して登場しました。
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このRPG路線でXbox 360ユーザーが増えたことは間違いなかったのですが、今思うと『ラストレムナント』(2008年11月)の同梱版を発売したあたりは無茶だったのではと思わなくもないところ。個人的にはとんでもなく好きなゲームなのですが、癖も強く……。
ほかにも、『テイルズ オブ ヴェスペリア』(2008年8月)や『インフィニット アンディスカバリー』(2008年9月)が登場したことも話題となりました。
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Xbox 360で忘れてならないのは、ギャルゲーと呼ばれるようなゲームでしょう。初の家庭用版タイトルとなった『アイドルマスター』(2007年1月)はあらゆる意味で衝撃的でしたし、その後に登場した『ドリームクラブ』(2009年8月)なども今ではすっかり有名なタイトルと言えます。
また、さまざまな移植タイトルはもちろん、シリーズ化した『ぎゃる☆がん』(2011年1月)や、自分だけの嫁と夫婦生活を楽しむことができる『俺の嫁 ~あなただけの花嫁~』(2010年8月)なども印象的でした。
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初期はそうでもなかったように思えますが、中期あたりからはXbox 360といえばシューティングゲームという印象も強くなりました。たとえば、『オトメディウスG(ゴージャス!)』(2008年11月)や、『デススマイルズ』(2009年4月)、そして『シューティングラブ。200X』(2009年2月)などなど。挙げようと思えば山程タイトルが出てくることでしょう。
シューティングゲームが好きな人とXbox 360で知り合い、その結果一緒に遊ぶようになったりしたこともありました。思わぬ繋がりができたのも良い思い出です。
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Xbox 360といえばKinectも忘れてはなりません。ダンスを音ゲー的に楽しめる『DanceEvolution』(2010年11月)や、美少女と一緒にトレーニングが楽しめる『ラブトレ』シリーズ(2012年9月)なども登場しました。しかし何より、“Kinectを十分に楽しめる広い部屋が欲しかった”という思い出ばかりが浮かび上がってきます。
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さて、ここまでさまざまな作品を取り上げてきましたが、正直なところまだまだ語り足りません。自由にゾンビをヤりまくる『デッドライジング』(2006年9月)や、オンライン対戦の楽しさを伝えたTPS『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』(2006年12月)などもあるように、思い出となっているであろうタイトルは本当に多いでしょうから。
このほかにも、『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』(2010年8月)といったXbox Live アーケードのタイトル群も印象深いですし、Xbox Live インディーズゲームのタイトルも……と本当にキリがありません。Xbox Liveのゲームで知り合って今でも交友がある人たちのことなども絡めてしまえば、その話だけで朝まで語り明かせることでしょう。
Xbox 360の約10年という時間は、本当にさまざまなものを与えてくれました。時代が移り変わったとしても、これらゲームが与えてくれた体験は、記憶に残ることでしょう。