※UPDATE(2017/1/12):記事の内容を大幅に更新すると共に、関連記事や実機プレイ映像、体験会のステージ中継についてを追記しました。
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2016年10月に、新たに外観と名前が正式発表された任天堂の新プラットフォーム「ニンテンドースイッチ」。本記事では、かつて「NX」と発表され、これまで報道されたニュースをもとに発表当初から現時点まで判明しているコンセプトやスペックなどの各種情報、さらに気になる噂情報をひとまとめにしてお届けします。
■概要
ニンテンドースイッチは当初「NX」として、2015年3月17日にDeNAと任天堂が実施した共同記者会見において、新ゲームプラットフォームとして発表されたゲーム機です。初期の発表では、全く新しいコンセプトをもったものであり、スマートデバイスと連動し、新たなファン層を増やすことが目的と告知されてきました。またWii Uを単純に置き換えるものではなく、その全貌は2016年10月に公開されました。なお、リージョンロック解除については2015年5月の時点で「現実味がないだろう」と回答していましたが、未だ決定していないとも強調していました。しかし、2017年1月13日の「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」にてリージョンフリーとなることが明かされました。
1月13日に開催された「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」のステージ中継は、YouTube Liveやニコニコ生放送、そしてLINE LIVEにて映像が配信。そこではNintendo Switchの発売日と価格が発表され、国内で発売日は2017年3月3日に、価格は29,980円(税別)であることが明らかとなりました。
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■「ニンテンドースイッチ」の特徴
- ・据え置き機と携帯機のハイブリッド型
・液晶モニターを取り付けることで携帯機として、家では「Nintendo Switchドック」とテレビ画面に接続して据え置き機として使える
・携帯機モードは画面の左右に専用コントローラーを脱着可能
・NVIDIAのTegraプロセッサーを採用。これは同社のタブレット端末「NVIDIA Shield」が搭載しているものと同じ
・ゲームソフトの形状は3DSの様なカードタイプ
・左右のコントローラーを2人で使うローカルマルチプレイや、他のプレイヤーと本体を持ち寄ってのマルチプレイも可能
・グラフィックAPIのVulkanやOpen GL 4.5が対応予定
・基本的にリージョンフリー
・ゲーム画面のキャプチャボタンを搭載。SNSへシェア可能
・将来的には動画のキャプチャーにも対応
・Joy-Conは繊細なバイブレーションを表現するHD振動を搭載
・手の形や動きを読み取るモーションIRカメラを搭載
・バッテリー駆動時間は、約2.5時間から6.5時間程度(プレイするタイトルや使用条件によって異なる)
・本体の画面は静電容量式タッチパネルを採用
・USB Type-C端子からACアダプターやモバイルバッテリーなどを使用し給電可
・オーソドックスな形をした別売りの「Nintendo Switch Proコントローラー」も登場
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■「ニンテンドースイッチ」本体仕様
- ■Nintendo Switch本体
サイズ: 縦102mm×横239mmx厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時※)
※アナログスティック先端からZL/ZR突起部分までの最大の厚さは28.4mm
質量: 約297g(Joy-Con取り付け時:約398g)
画面: 静電容量方式タッチスクリーン/6.2インチ液晶/1280×720ピクセル
CPU/GPU: NVIDIA社製カスタマイズされたTegraプロセッサー
本体保存メモリー: 32GB
※データを保存できる容量はシステム領域を除いた容量になります。
通信機能: 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1
(TVモード時のみ、市販の有線LANアダプターを使用して有線LAN接続も可能)
映像出力: 最大 1920×1080ピクセル60fps
※TVモード時にHDMIケーブル経由で出力
テーブルモード・携帯モードでは画面解像度に従い最大1280×720ピクセルになります。
音声出力: リニアPCM 5.1ch対応
TVモード時にHDMIケーブル経由で出力
スピーカー: ステレオ
ボタン:電源ボタン/音量ボタン
USB端子: USB Type-C端子
本体の充電やNintendo Switchドックとの接続に使用
ヘッドホンマイク端子: ステレオ出力
ゲームカードスロット: Nintendo Switchソフトのゲームカード専用
microSDカードスロット: microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応
※microSDXCメモリーカードを使用するには、インターネットに接続して本体更新が必要です。
センサー: 加速度センサー/ジャイロセンサー/明るさセンサー
動作環境: 温度:5~35゜C/湿度:20~80%
内蔵バッテリー: リチウムイオンバッテリー/電池容量 4310mAh
※内蔵バッテリーの取り外しはできません。交換が必要な場合は、任天堂サービスセンター(オンライン修理受付)で有償にて交換させていただく予定です。
バッテリー持続時間: 約2.5~6.5時間
※遊ぶソフトによって、持続時間が変わります。 例えば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では約3時間です。
※目安の時間です。使用状況によって、短くなることがあります。
充電時間 約3時間
※本体をスリープして充電したときの時間です。
■「ニンテンドースイッチ」商品構成
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- ・ニンテンドースイッチ本体
・Joy-Con(L)/(R)
・Joy-Conストラップ×2
・Joy-Conグリップ
・ニンテンドースイッチ ドック
・HDMIケーブル
・専用ACアダプター
■発表映像/画像
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■噂されていたNXのスペック
NXの時点ではベールに隠されたスペックについて、様々な噂が囁かれていました。
まず、搭載されるCPUに関することでは、Wii Uに加えXbox OneやPS4向けにカスタマイズされたプロセッサーを提供しているAMDのAPU(CPUとGPUを統合したもの)が、NXにも採用され、x86アーキテクチャへの移行があるのではないかと報じられています。グラフィックAPI「Vulkan」をサポートした14mm製造プロセスのPolaris世代のGPUを採用するとの噂もされていましたが、インサイダーによって否定されています。しかしながら、NX自体が良好なマシンスペックを有することには否定していないようです。2015年6月には、日経新聞によって「NXにAndroidが搭載される」との報道がされたこともありましたが、こちらについては任天堂が否定しています。
また、任天堂のサーバーを利用したクラウドデータへの対応、追加スクリーン対応なども噂として報じられています。さらに、ドイツの大手マーケティング・リサーチ企業GfKが行ったと噂されているNXのアンケート調査では、物理/デジタルメディアによる後方互換性、実績機能、4K/60fpsの映像ストリーミング、900p/60fpsのゲームプレイ、NXコンソールと携帯デバイス間のスムーズなゲームプレイ、センサーバーとコントローラー、HDMIケーブル同梱などの気になる要素が挙げられていましたが、これらの情報も確定しているものではありません。
明らかになっている情報では、3DSなどのマスクROMを提供している台湾の半導体メーカーMacronixが、NXのメモリスロットを製造するというものがあります。これは、Macronix幹部の発言から判明したものです。また、台湾のDigiTimes紙が報じるところによれば、台湾の電子機器生産工場のFoxconnもNX生産に関わる可能性があるようです。
他にも、NX関連ではないかと噂される、ハードウェア赤外線カメラと距離センサー、距離測定、ジャスチャー認識、プロジェクターとGPSレシーバーの特許が海外で出願。加えて、NXとの関係は不明ですが、“全面タッチスクリーンの新しいデバイス”が2015年6月に米国で特許申請されており、楕円形のタッチクリーンとコントローラーのグリップが融合したデバイスのイメージが公開されていました。
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公開されたNX関連特許の一部
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NX関連と噂されていた2015年公開のコントローラー特許の一部イメージ
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