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『仁王』の舞台は、戦国時代末期の日本。金髪碧眼の侍・ウィリアムと妖怪や魑魅魍魎の戦いを描く、極めて和風テイストが強い設定が魅力のひとつです。『デッド オア アライブ』シリーズや『NINJA GAIDEN』シリーズでおなじみのTeam NINJAが開発を手がけています。
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高難度かつ高い達成感を得られる“死にゲー”は他にもあれど、徹底した和テイストは本作ならではの魅力のひとつ
4月に期間限定で配信された『α体験版』は“戦国死にゲー”の名にふさわしいやりごたえのある難易度で、多くのプレイヤーが悶絶。ミスをしたときの演出になぞらえるなら、“落命”につぐ“落命”祭りといったところでしょうか。そんな高難度ゆえに得られる高い達成感に舌鼓をうつプレイヤーがいる一方で「ここはもっとこうした方がよいのでは?」という改善要望も寄せられ、8月23日から期間限定で配信される『β体験版』では、それらをフィードバックしてさらなるブラッシュアップや新規要素の追加がされているとのこと。それを順番に紹介していきましょう。
・全体的なバランスやプレイフィールの調整
ロックオン時のカメラの位置が高くなったとのこと。複数の敵との位置関係を把握しやすそうです。また、ロックオン時は敵から遠ざかるように移動しても背中を見せず、後ずさりするように変更されています。
・新規施設「鍛冶屋」
装備を購入できる施設。かつての鍛冶職人は火の粉で片目を失明する職業病があったとされていますが、ウィリアムを出迎える少女も左目に包帯を巻いていますが果たして…。彼女についての設定もおいおい公開されるとのことです。
・新規ステージの追加
新たなメインミッション「闇の奥」に加え、短時間で楽しめるサブミッションも実装。そのうちひとつは、プレイ方法を学べるチュートリアルになっています。
これらに加え、『β体験版』の新要素として、メインミッションよりもさらに強力な敵や妖怪が出現する高難度モード「逢魔が時」と、オンライン協力プレイモード「常世同行」の存在が発表されました。
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フレンドと協力すれば、1人では難しいミッションもクリアできそうです
『β体験版』の先行体験プレイが終わると、イベントは開発者によるトークセッションに移行。ディレクターを務める早矢仕洋介氏、安田文彦氏が登壇し、先述したような作品の魅力や新規要素について語ってくれました。また、本作では実在の戦国武将が多数登場する骨太なストーリーも大きな魅力であるということで、そちらも続報が待たれます。
そして、本イベントの会場がSIE本社であり、そこで“死にゲー”について語るとなればこの方たちは外せない……ということで『仁王』に先駆けた死にゲー『Bloodborne』を手がけたSIEのプロデューサー・山際眞晃氏と、同作の宣伝担当・北尾泰大氏が登壇。来場者、および配信の視聴者に向けたプレゼントをかけて、山際氏がミッション「鬼の棲む島」のボス・怨霊鬼に挑戦することに。
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写真右からMCの松嶋初音さん、コーエーテクモゲームスの早矢仕氏と安田氏、SIEの北尾氏と山際氏
「(『β体験版』を)100回くらいはプレイして、奇跡的にうまくハマったときはクリアもできた」と語る山際氏ですが、緊張も手伝ってか本番では大きな鉄球を武器とする鬼の前に落命の嵐。ここはひとつお手本を……ということで、急遽ディレクターの安田氏が挑戦することになりました。
最初は慣れない斧を使って落命し、一番使い込んでいるという刀で挑みなおすも、手に汗握る接戦の末にやはり落命してしまう安田氏。チャレンジは失敗に終わってしまいましたが、その緊迫感と、日々の仕事の時間を削ってまで『仁王』を遊びこんでくれた山際氏を讃える意味で、無事プレゼントはふるまわれることとなりました。
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刀で堅実かつ華麗な立ち回りを見せてからの……落命! 本作の“死にゲー”ぶりを身をもって見せる結果に
その後は、会場でいち早く『β体験版』を遊んだプレイヤーたちから寄せられた質問や要望に答える意見交換コーナー。以下のような質問と回答が挙げられました。
Q.武器の種類やスキルの総数などのボリュームは?
A.スキルは武器ごとはもちろん、構えごとにもたくさん用意されています。自分なりのビルドを見つけて楽しんでほしいです。
Q.「鬼の棲む島」の(『β体験版』配信期間での)クリア率はどのくらいを想定しているか?
A.大体28%くらいを想定しています。30%を超えてしまうと“死にゲー”としては、ちょっと多いかなと。今日の体験会では0%のようでしたが、『β体験版』が配信され、製品版が発売されればもっと大勢の方がクリアしてくれると思っています。
Q.DLCの展開は?
A.今は製品をきちんと完成させることに全力を注いでいます。まずは完成させてから考えたいです。
Q.トロフィー機能への対応は?
対応します。ゲームを1周クリアするくらいではコンプリートできないかもしれませんが、ゲーム自体が難しいので、トロフィー集めは気楽に楽しめるものにするつもりです。
Q.『Bloodborne』とのコラボをしてほしい
A.(製品版発売後に)DLCとかでなら……できるかも?
Q.マップやステージのボリュームはどの程度なのか?
A.製品版では『β体験版』の10倍……弱くらいには増えます。関が原など、九州以外の地域のステージもたくさん用意しています。日本ならではの、四季の移り変わりなども見せていきたいです。
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イベントの締めくくりとして、「『β体験版』配信と同時に公式サイトでアンケートフォームを用意しますので、製品版をよりよいものにするため、ぜひご意見をお寄せください」と語る早矢仕氏。安田氏は、『β体験版』をクリアすると製品版で使用できるダウンロードコンテンツ「制覇の証」と「強者の証」が手に入ります。ぜひ挑戦してください」とコメントしました。
PS4『仁王 β体験版』は、8月23日から9月6日までの期間限定配信。期間を過ぎると、ダウンロードのみならずプレイもできなくなりますので、期間内にたっぷり落命して楽しみましょう。
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■仁王 β体験版
対応機種:PlayStation 4
配信場所:PlayStation Store
配信期間:2016年8月23日(火)~9月6日(火)
※配信期間を過ぎるとダウンロード、およびプレイができなくなります
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