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ご覧ください、このブース。ゲーム内の本丸を忠実に再現しているではありませんか。審神者なら馴染み深いこの風景。思わずほっこりしてしまいます。
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奥の壁には庭の様子が再現されており、その手前には簾で仕切られた個別スペースが用意されていました。スペース内には座布団一枚と荷物&靴置きが。日本家屋なので当然土足は厳禁です。本丸への徹底したこだわりを感じます。体験者は庭の方向に向かって座るので、ゲームと同じ視点でVRを体験することになります。一体どんな内容なのでしょう!?
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本丸の入り口では三日月宗近のパネルとのれんがお出迎え。この先のスペースにて、VR体験をする前の注意事項がアナウンスされます。一通りの注意事項を把握したら本丸へGO!
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座布団へ座り、VRを装着! 専用のアイマスクを着用するので化粧崩れの心配はご無用です。筆者は眼鏡を着用しておりましたが、ヘッドマウントディスプレイと眼鏡を一緒に装着することで問題クリア。正座をすると自然と気持ちが引き締まります。三日月宗近のお出迎えは万端。全ブースの用意が揃ったところでVR体験スタートです。
…視界いっぱいに広がるのは馴染みの深い本丸と庭園。やわらかな日が差し、うららかな春の陽気を感じます。おかしい、ここは9月の幕張であったはず。左右を見渡すといつも平面で見ていた本丸が立体的に見え、「とうとう二次元に入ることができたのか!」とテンションが上がります。
しばらく本丸の縁側の空気を感じておりますと、庭から三毛猫が登場。縁側から自分の元にトコトコと歩いてきます。猫が自分のひざ元へと移動するので、頭をそちらに向けて動作を見ている…と、ふいに右斜め前方から三日月宗近の声が! 頭を上げ障子の奥をのぞき込むと、優雅な足取りで本人が登場しました! VR版三日月宗近はリアルと二次元の中間のような、ちょうどいいデフォルメ具合。ゲーム内の絵の雰囲気をそのままに立体化されています。
体験者は座っている状態なので、自然と三日月宗近を見上げる状態に。優しい眼差しを向けられ、「惚れてしまうだろ!」と心の中で叫んでいました。動作の一つ一つが優雅で、瞬きを忘れて魅入ってしまいます。裾を払った際の衣擦れの音もリアル。そこに「物体」としての三日月宗近が居ると感じずにはいられません。いや、これは確かに存在している!
こちらに近付き、膝をついて猫を撫でる三日月宗近。あまりの至近距離に、年甲斐もなく硬直してしまいました。体を前に倒したらぶつかってしまうのではないかと思うほど彼を傍に感じるなんて! 猫を構いつつ、ふとこちらを見つめる動作で完全にノックアウト。これ以上は無理です、身が持ちません、というタイミングで、VR終了と相成りました。
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興奮冷めやらず、ふらふらとした足取りで通された部屋はまさかのパウダールーム。至れり尽くせり…!
「本当に三日月宗近が存在していたら…」という妄想が現実になったと感じるクオリティ。コンテンツ販売に関する情報は未定ですが、もし自宅でこの体験ができるなら本丸に入り浸ること間違いなしでしょう。現実に帰れない…。
DMM GAMESのVR事業の本気を感じるコンテンツ。今後の展開に注目です。
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