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――ラストのアニメシーンでジンが登場しますが、結局ジンの体は治ったんでしょうか。
森:普通の生活する分には問題ないんですが、戦えなくなっています。実はですね、あのアニメパートにジンとツバキが一緒に居るシーンを入れようと思ったんですが、蛇足かなって。僕が最初に出した字コンテだと、○○が○○の前から去っていくシーンから始まるんですよ。で、ある程度進んだ時に○○となり、○○が支えるっていうシーンを入れようと思ったんですが……その演出に少し問題があつたのと、ファンの人たちに察して欲しいと思い、却下というかカットしました。
――レイチェルについてお伺いしてもいいでしょうか。彼女は存在自体が不安定になっていましたが、最後の最後で意味深なシーンがありましたよね。それはどういう意味なのでしょうか。
森:出来ればもう一度『CHRONOPHANTASMA』のエンディングを見て頂きたいです。 それから『CENTRALFICTION』のエンディングを見ていただけるとなんとなく想像が 出来るかもしれません。でもあれは呪いなんです。 その結果、あんな感じになったんです。これ以上は言えませんね(笑)。
ただその辺を説明するシーンも実はあったんです。でもスタッフと「このシーンは長くて蛇足だ」「説明くさい」となりまして、カットしたんです。終盤のアマネがラグナに語りかけるシーンで、1分程のボイスもあったんですがね。
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――あのラストは最初から決まっていたんでしょうか。
森:エンディングは最初から決まってましたね。だからそこに向けて「ブラッドエッジ・エクスペリエンス」も「ヴァリアブルハート」も作りました。
――レイチェルと言えば、ついにデレましたね。
森:あれね、最後にやりたかったんです。もうずーと今回のために“0.01%のデレ“を残してまして、徹底的にあの態度で突き通して、最後の最後でデレさせよう……というか素直になってもらおうと。植田さんがキャラに入って演技して下さって、良いシーンになりました。
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――ギャグシナリオについても伺おうと思います。とりあえず、もう兄島の新作をもう見ることが出来ないのが残念で仕方ないです(笑)
森:兄島はねぇ……本当に頭悪いですよね(笑)。「ラグナー」とか「ラグポ」ってなんだよって!しかも最後がアレですからね!ほんとバカじゃねぇのって(笑)。今回はギャグシナリオも全部終わらせそうと思って作りました。
――収録はどのような順番だったんでしょうか。
森:ギャグシナリオが一番最後なんです(笑)。柿原がメインシナリオでめちゃくちゃ良い演技をしてくれたんですが、あの直後に「兄島」を取ったんですよ、すべて台無しでしたね(笑)。あの感動どこいったんだろーって。
本当に『BLAZBLUE』は運よく良い役者さんがそろってくれて、全部クオリティの高い演技をして下ったので、本当に感謝しています。