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5月20日・21日に京都で行われたインディーゲームイベント「A 5th Of BitSummit」にて、島根県松江市のゲーム開発会社であるイプシロンソフトウェアが自社の第一弾タイトルとなる『Pizzaverse』を出展していました。
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『Pizzaverse』はスマートフォン (iOS / Android) 向けの2Dアクションゲーム。プレイヤーはピザの配達員となり、フリック操作で宇宙を舞台にピザを注文者まで届けることが目的となるゲームです。イジワルな店長の無茶ぶりをこなしながら、いかに目的地まで早くピザを届けるかがゲームのキモとなります。
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本作は、広告を打つなどといったプロモーションは行っていないにも関わらず、全世界で15万DLされており、とくにインド、インドネシア、ブラジルで人気があるそうです。カートゥーンチックなキャラクターのデザインや原色使いなど、もともと日本向けではなく海外向けを視野に入れ開発をし、Google Playのおすすめに紹介されたことにより世界でDL数を伸ばしたのだといいます。
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イプシロンソフトウェア代表取締役社長の渡部晋司氏は任天堂に2007年にプログラマーとして入社、その後、2012年にグリーに転職をしメインプログラマ、リードエンジニアをつとめ『消滅都市』の作品に携わり、2016年6月に島根県松江市にて企業、といった経歴の持ち主。現在はゲーム開発やアプリケーションの開発をメインに業務を行っているそうです。
島根県松江市は、プログラミング言語「Ruby」の生みの親であるまつもとゆきひろさんの出身地としてIT産業の振興、プログラミング教育に力を入れていることで知られている土地です。同県内に過去にはゲーム会社もあったようですが、現在はイプシロンソフトウェアが唯一のゲーム会社であるといいます。
現在、『Pizzaverse』のみが同社のゲームタイトルですが、新作も準備しているということですので、島根県ならではのゲームの誕生に期待が高まりますね。