それではラスト、みかめのターン。
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残った5をばっちり出しました。というわけでお題は「5・絵本のような優しい世界」です
みかめ:『エグリア』の物語って、まずエグリアという王国がオーガに襲われて、やむなく大地を無数のたまごに封印し、何もないところからスタートしていますよね。描き方によっては悲惨な世界なんですが、それを感じさせない雰囲気があって、住民たちもそんなに悲壮感を感じていないというか。あんまり重く捉えていないんです。
大地をたまごに封印するっていうのも、おとぎ話みたいだし、それを割って世界を再生していく様子は、やり直せるんだよってメッセージのように感じます。見た目もそうなんですが、物事に対する距離感とか、捉え方とか、表現方法とかがほんとうに絵本みたいだなって思うんです。
山崎:キャラクターごとに物語があって、その内容もユニークですよね。誰も傷つけ合わないし。プレイヤーもほっこりできます。エグリアについてプレイヤーのみなさんにお聞きすると、みんな絵本のような優しがいいっておっしゃるんですよ。僕もOPでチャボが降ってくるシーン見た時、「ほんとに絵本みたい!」って思いましたから。
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みかめ:3Dだけど3Dらしくないというか、ちゃんと絵本っぽい手書きの雰囲気があって。さっきの山崎さんの夫婦話じゃないですけど、老若男女問わずできるというのもいいですよね。
山崎:実際に絵本を作ってほしいですよね。「くあぞーのだいぼうけん」みたいな。
まいたこ:そんな『エグリア』だけど、戦闘はしっかりRPGしているという(笑)
みかめ:甘くはないんですよね(笑)
山崎:記憶に残っている住民とのクエストとかありますか?僕はランダとヨルダ・ヒルダのイベントが好きで。友達のためにランダがアイテムを探しにいくんですけど、ヨルダ・ヒルダもそのアイテムを狙ってて、色々な妨害をしてくるんですがここでもチャボの選択肢が茶目っ気に溢れてるっていう(笑)
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みかめ:サハギン族のカネロニが、ノーム族のアセナの衣装箱に魚を入れちゃって、それに対してみんなは「謝れ」って騒ぐんだけど、カネロニは「なんで?」って思っているんですよね。立場が違えば考え方が違う、でも一方の意見をゴリ押しするのではなく、お互いの意見を尊重し合うんです。相互理解だなって。人間よりも進んでますよ(笑)
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まいたこ:私はダンスちゃんと妹分のタンゴちゃんのシナリオが好きですね。ダンスちゃんはクールなんですけど、タンゴちゃんはダンスねぇさん大好き~って感じでかわいいんです。普段見られないダンスちゃんの親しみやすさがわかるエピソードだなと思います。
山崎:キャラクターまだ全然出てないので、お二人の話を聞いて早く先に進めたくなってきました。
まいたこ:1つのたまごに対して1つの物語が必ずありますから。新しいたまごを開くのが楽しみですよね。
みかめ:あと、たまごを割った時の動きも好きなんですよ。
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まいたこ:木とか山とかがポコポコって飛び出るのがまるで飛び出す絵本みたいでかわいいですよね!こういう何気ないところが続けるモチベーションになるのかなって思います。
みかめ:たまごのデザインひとつとってもオシャレですもんね。これが立体になって並んでいたらかわいいだろうなぁって。ところで『エグリア』って「エッグ」と「エリア」の造語なのでしょうか?エリアがたまごになって、たまごを割ってエリアを作って…たまごが先か鶏が先か、みたいな…。
山崎:なるほど、つまり『エグリア』は哲学!
みかめ:そう、『エグリア』は哲学、『エグリア』は人生!
まいたこ:そして『エグリア』は夫婦円満の秘訣(笑) しっかり遊べて、学ぶこともできて、理想的な世界なんですよね。エグリアって。
山崎:それでは締めとして、今後に期待することはありますか?
まいたこ:キャラクターがお部屋に遊びに来てほしいですね。
みかめ:くあぞーハウスを!
山崎:くあぞーの言葉も『聖剣伝説LOM』のアナグマ語みたいに、いろんな組み合わせがあっても面白いかなって(笑)
まいたこ:たまごの追加も欲しいかな。隣と全然リンクしないエリアもあるんです。でもやっぱり「これはリンクするんじゃないか」ってソワソワしちゃう。
山崎:英語圏への展開も決まっているんですよね。
みかめ:英語圏の人って『スヌーピー』(『PEANUTS』)みたいな哲学的なお話が好きだから、『エグリア』もすごく喜ばれそう。
まいたこ:「くあっか」ってどう訳するんでしょう? 「くあっか」のままなのかな?(笑)
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みかめ:「くあっか」が世界共通語になる日も近い。
山崎:『エグリア』は世界でもあるわけだ!
みかめ:たまごの追加にあわせた家具の追加も期待しちゃいますね。ストーリーが終わったあとのお楽しみとして、精霊、家具、追加ランドあたりがあると嬉しいかも。
山崎:期待しつつ、プレイして待ちましょう。
みかめ:そうですね。自分のペースで、誰にも干渉されずに出来る。疲れている現代人にこそ、必要なゲームじゃないかと思います!
というわけでまだまだ語り尽たいことは沢山あるけど、『エグリア』座談会、これにて終了!
集まった3人ともそれぞれ違った遊び方をしていて、改めて奥が深いゲームであると感じました。
エグリアの世界での冒険はまだまだ続きそうです!