
任天堂の発表によって、ついに存在が明らかになった「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(以後「ミニスーファミ」)。このミニスーファミには国内用と海外用の2パターンがあるのですが、実は同じゲームタイトルでも、国内と海外ではパッケージデザインが大きく異なっているのです。
そこで今回はミニスーファミに収録されているタイトルで、国内外のパッケージデザインを比較してみたいと思います。
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国内版

海外版
まず最初にご紹介するのは、ミニスーファミが出るなら確実に収録されるであろうと誰もが思っていた『スーパーマリオワールド』。国内版のパッケージは、明るい黄色をバックにポーズを決めるマリオ&ヨッシーと、周囲の個性豊かな敵キャラが賑やかなデザインですが、海外版ではマリオとヨッシーのみとなっています。心なしか海外版のほうが、ヨッシーのドヤ顏が際立って見えますね。

国内版

海外版
海外版のパッケージが控えめだった『スーパーマリオワールド』と対照的なのが、なんでも吸い込んで自分の能力にコピーしてしまう”カービィ”が活躍する『星のカービィ スーパーデラックス』です。国内版のパッケージは焼印のような一風変わったデザインになっていて、これを覚えているユーザーは多いのではないでしょうか。反対に海外版は「星のカービィ」というタイトルにふさわしく、パッケージ全体に星が散りばめられていました。

国内版

海外版
芸術の域に達したと評価しても過言ではないほど、美しいドットグラフィックが思い出深い『ファイナルファンタジーVI』(『Final Fantsy III』)。本稿を書いていて初めて気付いたのですが、同じゲームタイトルでも国内版は「VI」で海外版は「III」なのですね。
そんな本作のゲームパッケージに注目してみると、天野喜孝氏が描くティナの表情に目を奪われる国内版に対して、海外版はなんとモーグリだけが登場!多くの人物が描かれる群像劇のようなシナリオが特徴の『FF6』において、このモーグリ(モグ?)の扱いは破格と言っても良いでしょう。

国内版

海外版
『聖剣伝説2』(『Secret of Mana』)のパッケージイラストには、シリーズを象徴する大木と3人の主人公が描かれています。しかし縦長という形を活かした国内版と、大木の根元に佇むキャラクターに焦点を当てた海外版では、同じイラストを使っているにも関わらず受ける印象が大きく異なっていますね。自然の雄大さと人間の小ささの対比が感じられる国内版と、キャラクターの目線により近い海外版。こうして見比べてみるのもまた、面白いものです。

海外版
最後はオマケ。海外版のみ収録される作品のひとつに『Street Fighter II Turbo』があるのですが、このゲームパッケージは銭湯ステージで”百烈張り手”を決める”エドモンド本田”と、それに圧倒される”サガット”という、かなりカオスなデザイン。シリーズの主人公”リュウ”や国内版『スト2ターボ』のパッケージでセンターを勝ち取った”春麗”などの人気キャラを差し置いて、なぜエドモンド本田とサガット! そして、なぜ百烈張り手! 本田の技が”サバ折”や”百貫落とし”ではなかったことだけが、不幸中の幸いです。
海外ではそれほどまで、この2キャラが有名なのでしょうか。個人的に非常に気になってしまいました…。
(なお、国内版では『スーパーストリートファイターII』が収録されています)
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いかがだったでしょうか。ゲームは世界共通の文化ではありますが、こうして見比べてみるとパッケージデザインひとつにとっても、色々な違いが見えてきて楽しいですね。
国内版ミニスーファミほかのタイトルはコチラ
海外版ミニスーファミほかのタイトルはコチラ
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」は、2017年10月5日発売予定。価格は7,980円(税別)です。
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