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f4samuraiが手がけたタイトルが多数集まった、初のオフラインイベント「f4ファンフェスティバル」が、12月3日に開催されました。
このイベントでは、クリスマスな衣装に身を包んだ「ベルナデッタ」と「ロベリア」がお披露目された『オルタンシア・サーガ』や、最終編も予告された『アンジュ・ヴィエルジュ ~ガールズバトル~』のステージイベントなどが展開。また、発表されたばかりの『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』に迫る「f4samurai新作タイトル発表コーナー」も行われました。
行方不明の父親を探す「重力使いのヒューゴ」と、病に侵された幼馴染を救おうとする「小さき種族 ピノのニール」が、未知のチカラを持つといわれる世界の底「エンドロール」を目指すPPG『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』。本イベントでは、出演声優陣や開発者がその魅力の一端について語ります。
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まずは、MCの松田るかさんと堀江一眞さんが登場し、その案内で『ワンダーグラビティ』プロジェクトリーダーを務めるf4samuraiの中村昭宏氏、開発ディレクター・セガゲームスを担当する熊澤南氏が登壇。更に、主人公・ヒューゴ役の村瀬歩さんと、ラヴェル役の山口勝平さんも姿を現します。
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各登壇陣を紹介する流れの中で、松田さんもアポロ役を演じると自己申告。その結果、ステージ上に並んだ声優陣の中で、堀江さん以外の全員が『ワンダーグラビティ』に出演しているという構図が明らかになりました。この事実に、堀江さんは動揺を見せながらもMCとしてしっかりと場面を進行。『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』の詳しい説明へと移ります。
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本作は、セガゲームスがパブリッシャーとなり、開発はもちろんf4samuraiが担当。iOS/Android向けに展開し、空舞う世界を舞台に、「重力使い」と「小人(ピノ)」の物語を描くRPGとなります。価格は基本無料のアイテム課金制。配信時期は、2018年を予定しています。
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「重力使い」の力についても解説され、基本の能力は「重力のアップorダウン」。重力をダウンさせると物が浮く、という形です。重力に関する描写については、JAXAに質問を投げかけるなど、徹底したこだわりをもって当たっているとのこと。そして重力を使い、ピノと協力することで、敵であるデブリに立ち向かいます。
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重力使いに欠かせない存在となる「ピノ」は、人よりも小さく、その姿は多種多彩。人間に近い見た目の者もいれば、動物に近い姿のものもおり、千差万別です。ピノはみな腕輪を付けており、重力使いはピノと契約することで、ノーツと呼ばれる唯一無二の相棒となります。
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そして、魅力的な世界観により迫るべく、美術設定のイラストも交えて更なる解説が行われました。本作の舞台となる空の上には様々な国が存在し、その一方で大陸や海はありません。多彩な国を支えている島々は階層のようになっており、主人公たちが目指す“世界の底”エンドロールは、その一番下にある場所。エンドロールには、まだ誰も行ったことがないと言われています。
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続いては、声優陣が演じるキャラクターたちを詳しく解説。村瀬さん演じるヒューゴと、その相棒となる内山昂輝さん演じるニールは、エンドロールを目指すという共通の目的を持ちながらも、実直なヒューゴに対してニールは見栄っ張りで嘘つきで慎重派。対称的で互いを補うコンビと言えるでしょう。村瀬さん曰く、ニールの声は「少年らしさもある素敵なボイス」とのこと。内山さんがどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まります。
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松田さんが演じるアポロと山口さん演じるラヴェルは、ヒューゴたちが旅する先々で出会う腐れ縁的な存在です。アポロは元気明るく、そして様々なトラブルを持ちこんだり巻き込まれたりするトラブルメーカー。相棒のラヴェルはへたれな内弁慶で泣き虫ですが、アポロのことが大好きで、アポロのためなら泣くのを我慢して一生懸命に頑張る一面も。「必殺技中も泣いてる」と、声優陣からコメントが飛び出すほど泣き虫な模様です。
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さらに、主人公と行動を共にする面々も紹介。飛行シップのパイロット「ノンカ」(CV:佐藤利奈)と、彼女に付き添うピノの「ティア」(CV:悠木碧)。そして、捨てられて傷心中のピノ「チプール」(CV:大谷育江)と、いずれも気になるキャラばかり。チプールが捨てられた経緯は「ストーリーに結構絡む」といった発言もあり、興味をかき立てます。
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主人公たちの敵となる「レイヤード」(CV:武内俊輔)と「イブリック」(CV:木村良平)は、「世界機関」に属する重力使いとその相棒。この2人は、いわゆる「悪」ではなく、自分たちが信じる正義のために立ちはだかります。また、主人公が旅立つ理由になったヒューゴの父「レノン」(CV:山寺宏一)も、シナリオに大きく関わる存在になる予感を覚えます。
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そして、ここで新たなキャラクター「ヴァレント」が発表に。しかも声を担当するのは、堀江さんとのこと。ステージ上で一人仲間外れだった堀江さんですが、これで晴れて『ワンダーグラビティ』ファミリーとなりました。このヴァレントは、クールで二枚目なキャラで、敵か味方もまだ分かりません。今回は設定画のみの公開となりましたが、「必殺技などはもう作られています」といったコメントも。
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また、『ワンダーグラビティ』に関わる開発体制についても触れられ、本作の脚本・原案は「仮面ライダー電王」「侍戦隊シンケンジャー」「烈車戦隊トッキュウジャー」「進撃の巨人」「ジョジョの奇妙な冒険」など、特撮やアニメ作品など幅広く携わる小林靖子氏。サウンドは『クロノ・トリガー』『アナザーエデン』などを代表作に持つプロキオン・スタジオが手がけ、オープニングアニメはスタジオM2が、そして開発はもちろんf4samuraiが担当しています。
力の入れようは、この制作陣だけを見てもひしひしと伝わってきます。そして、魅力の一端を示すステージイベントで、ユーザーの期待は更に大きな形となりました。個性的な世界を、こだわりと豊かな表現力で描く『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』。2018年の躍進が、今から実に楽しみです。
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