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『メタルマックス ゼノ -滅ぼされざる者たち-』のプロデューサー・河野順太郎氏と同作でヒロイン・トニを演じる声優・石飛恵里花さんの司会で進行したイベントは、シリーズ最新作『ゼノ』の新曲と『メタルマックス』シリーズを彩ってきた名曲群の生演奏ライブ、『ゼノ』の最新情報をまじえたトークコーナー、そして、同作でエンディングテーマの歌唱を担当するユニット「ELFI」によるミニライブの三部構成。見どころ・聞きどころが満載だったイベントの様子をお届けします。
◆生演奏で紡がれる『メタルマックス』の世界に大興奮!
まずは、シリーズの楽曲を手がける門倉聡氏が率いる「Lady Beat Maniacs」によるライブパートがスタート。初代『メタルマックス』のタイトル画面で流れる「Thema」、『メタルマックス3』のボス戦曲「宿敵」の演奏を終えると『ゼノ』の曲がいよいよ初披露。「Toni」はヒロイン・トニのテーマ曲。ピアノとベースで聴かせるジャジーな曲で、彼女が荒み切った世界で一服の清涼剤・癒しとなってくれるかのようなメロディが印象的でした。
続く「Field」は、曲名から察するにフィールドで流れる曲だと思われます。アンビエントを思わせるギターの静かなリフレインが、イントロからものすごい寂寥感を抱かせます。そこには勇ましさなどは微塵もなく、むしろ滅びつつある人の文明や、人がかつて誇った栄華をしのぶかのような雰囲気でした。
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「鋼の咆哮」も『ゼノ』からの楽曲。こちらはバトルの曲だと思われます。『メタルマックス』ならではの、ギターのクサさが聴かせてくれるHR/HMサウンドで、バンド演奏映えする一曲でした。「Battles」は初代『メタルマックス』、『2』、『3』のバトル曲メドレー。今となっては入手困難な「メタルマックス3 オリジナルサウンドトラック」のディスク2に収録されている「バトルメドレー」と同じ構成です。
続く「Wanted」はシリーズ恒例曲でもある、おたずね者とのバトル曲。激しいギターサウンドがむしろ耳に心地よく、シリーズのバトル曲のいいところ取りともいえる構成は眼福ならぬ耳福のひと言。演奏が終わると、大きな拍手が寄せられました。
そして最後に演奏されたのは『ゼノ』の主題歌「Unforedomed」。ボーカル・TOMOKOさんのスケジュールの都合がつかず現在ニューヨークにいるとのことで、ご本人から寄せられたボーカル映像に合わせて演奏が披露されました。「Unforedomed」は主人公・タリスのテーマ曲でもあるロックバラードで、門倉氏いわく、「Toni」ともども宮岡氏から「最初にこういう曲を作ってほしい」と言われた3曲のうちの2曲であるとのことです。
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ここまでで4曲が初披露となった『ゼノ』の楽曲は、方向性はさまざまながらも“オトナ”な雰囲気や寂寥感などが強く感じられるものが多く、ひと言でいうとかなりのエモさ。「作品の世界にかなり浸りながら遊べるのでは?」と期待感がうなぎのぼりになるライブでした。
◆『ゼノ』のテーマは原点回帰!スタッフによるトークショー
第二部は制作スタッフによるトークコーナー。まず登壇したのは、ゼネラルプロデューサーの安田善巳氏と、ディレクターの宮岡寛氏。同い年である安田氏と宮岡氏は前々から交流があったとのことで、『The Elder Scrolls V:Skyrim』を好む安田氏に、宮岡氏が『Fallout』のプレイを強く勧めていた……などという笑い話も披露されました。
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左から声優の石飛さん、ディレクターの宮岡氏、製作総指揮の安田氏、プロデューサーの河野氏
そんなお二人の間に動きがあったのは3年ほど前。売り上げの苦戦を前に『メタルマックス』シリーズの終了を考えていると宮岡氏から聞かされた安田氏は、「また自分が作りたい『メタルマックス』がある」という宮岡氏の思いに触れ、『ゼノ』の制作プロジェクト発足に臨んだとのこと。「自分は開発には一切関わっていませんが、この大勝負で精一杯宮岡さんを支えます。ファンのみなさんにも力をお借りできれば」と語りました。また、『ゼノ』の発売日が2018年4月19日に決まったこともあわせて発表され、会場では歓喜の拍手がわきました。
安田氏が降壇すると、次は開発ディレクターを務める24Frameの友野祐介氏が登壇。『メタルマックス』は10歳のころに初めてプレイして衝撃を受けて以来のファンなのだそうで、「こうして自分が関われることが光栄です」とあいさつしました。宮岡氏は、本作を作るにあたって「シリーズの原点に返りたい」という思いを抱き、『ゼノ』は「何もかもを削ぎ落としたら最後に何が残るのか?」というコンセプトから出てきた作品であると言及。そしてそれは、これまでのシリーズに連なる位置付けのものではなく、まったく新しいチャレンジであるとの思いから『5』ではなく『ゼノ』と名付けたと語りました。
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幼いころにプレイして以来、ずっとシリーズのファンであったと語る友野氏
友野氏は「メタルマックス4が出て以来、何より早く絶滅危惧種になったのがこのシリーズ」と笑いを取りながらも、要素をどれだけ削ぎ落としても“メタルマックスらしさ”は確実に残ると宮岡氏の提案に同意。「大きく変わっているところもありますが、シリーズを絶滅させないために集まったのが僕たち。『ゼノ』はまぎれもない『メタルマックス』になっています」と自信をのぞかせました。
そのほか、気になる最新情報としては、ヒロインのトニは「人類最後の乙女」と呼ばれる存在であり、ストーリーは彼女をめぐる青春物語であること、戦車(クルマ)を強化するパーツは店で買うだけでなく、敵を破壊して得る要素が追加されたことも明らかになりました。
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キャラクターデザイン・織田non氏描き下ろしのトニ。このイラストは作品の公式ツイッターでも公開予定とのことです
また“残念ながらプレイヤーのご期待にそえない”要素としては『ゼノ』にはポチがいないという発表も。宮岡氏はこれに関して「原点に戻る意味で一作目を遊びなおしてみたら、そういえば一作目にはいなかったなぁと。買っていただいたあとでガッカリさせてしまうようなことがあったら申し訳ないので……」と語りました。
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愛犬との冒険は実現せず
最後に、宮岡氏は「2周目以降は、ストーリーの大半を排除した「ハンターモード」でも遊べるようになります」とさらなる新情報を発表し、友野氏は「やればやるほど『メタルマックス』だと感じられるデキになっているので、十分に噛みしめてほしいです」と話し、トークコーナーは締めくくられました。
第三部は『ゼノ』のエンディングテーマ「aube」を担当する、ボーカル・erinaさんとキーボード・kayaさんによる二人組のユニット「ELFI」によるミニライブ。「aube」は「どうすれば「ELFI」の曲が作品の世界観を表現できるか」を念頭に書かれたと曲であるとのことです。それがどのような曲にしあがっているか、会場にこられなかった方はぜひゲームで確認してみてください。
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PS4/PS Vita『メタルマックス ゼノ -滅ぼされざる者たち-』は2018年4月19日発売予定。豪華な設定資料集やシリーズを彩ってきた名曲を収録した3枚組サントラなどが付属する限定版が、パッケージ版/ダウンロード版双方に用意されています。詳しくは公式サイトをご確認ください。
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◆メタルマックス25周年 ファン感謝復活祭(Live)~WANTED!!~ セットリスト
Lady Beat Maniacs
01.Thema
02.宿敵
03.Toni
04.Field
05.鋼の咆哮
06.Battles
07.Wanted
08.Unforedomed
ELFI
09.TAKE ME HIGHER・
10.あたしが世界をまわしてる
11.AROUND
12.ELFIzm
13.aube
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